アイスホッケー女子のミラノ・コルティナ冬季五輪最終予選(6~9日、ネピアアイスアリーナ)に出場する日本代表「スマイルジャパン」のうち、北欧で活動する海外組のDF人里亜矢可(30、リンシェーピング)とFW志賀紅音(23、ルレオ)が29日、苫小牧市内のグランドホテルニュー王子で記者会見に応じた。
2人はスウェーデンリーグの名門でそれぞれ主力を務めており、苫小牧で23日から行われている事前合宿に今週から合流。人里は「今までやってきたことをぶつけられるようにしたい」と大一番への意気込みを語った。
同じ所属先の妹で代表入りが期待されたFWの床秦留可(27)は昨年10月、一緒に出場した試合で右膝を故障し、最終予選を欠場。予想外の出来事から「ミラノにつなげたいとより強く思った」と振り返った。
昨年12月に行われた欧州遠征以来約2カ月ぶりの代表合流となった志賀は「久しぶりにみんなとプレーするのは楽しみ。気持ちが高まっている」と語った。一昨季は北米、今季は北欧でシューターとしてのホッケースタイルを究め続けており、「五輪は4年に1度の特別な大会。絶対に出場権を獲得したい」と闘志を燃やしていた。
スマイルジャパン事前合宿は五輪最終予選の会場となるネピアアイスアリーナで来月4日まで非公開で行われており、6日から最終予選本番に臨む。世界ランキング7位の日本、12位の中国、13位フランス、20位ポーランドが総当たり戦を行い、1位が五輪切符を獲得する。