苫小牧/鶏から屋 美園店

濃厚なスープが味わい深い

 

 2020年8月に元イタリアンシェフの福澤龍司オーナー(49)が苫小牧市しらかば町に本店を開業。市内で定食店が減少していく現状に、「次世代にも愛される庶民的な食堂を作りたい」と、今年4月に美園町の道道苫小牧環状線沿いに新規開設した。

 から揚げグランプリで金賞受賞の「ザンギ」が同店の看板メニューだが、お薦めは一番人気の「家系風豚骨醤油(しょうゆ)ラーメン」(870円)。

 「ラーメンはご飯のおかず」と説明するオーナー。ご飯とセットで注文する客が多く、同店ではザンギもサイドメニューという。

 スープは、豚骨と鶏ガラのそれぞれのスープに、醤油とみりん、天然塩で作る「かえし(たれ)」に、鶏油(チー油)を加え濃厚だ。具材は、炭火焼きした豚バラ肉の塊を、かえしと天然塩ときび糖のたれに漬けて1日煮込んだ厚切りで軟らかいチャーシュー、のり、ネギ、ホウレンソウとシンプル。横浜から直送の「中太麺」が熱々の濃厚スープによく絡む。

 美園町の会社員佐藤祥樹さん(55)と50代の同僚男性は「ザンギはもちろん、ラーメンもスープがうまい」と笑顔。

 苫小牧市美園町2の3の22。営業時間は午前11時~午後8時。5月は土・日曜定休。テーブルのみ計18席。駐車場20台。電話0144(82)9117。