白老町大町のクラフトビール(酒税法上は発泡酒)醸造所「オールドグレイ・ブリュワリー」は26日正午、直営店「タップルーム」を建物に併設してオープンした。醸造所製造のクラフトビール7種類を常時提供する。
醸造所はクラフトビールを通じて地域と文化を結ぶ「新しい風景を生み出すブリュワリー」を掲げ、観光客や町民の交流の場を目指している。
直営店では、同醸造所で製造する「オロオロ・ブラック」「ホロホロ・サンセット」「シロユリ」などのクラフトビールを提供し、今後は地元飲食店と連携して町産食材を使ったおつまみの提供も予定している。店内には町産の栗の木を使ったカウンターを置き、スタッフとの会話を立ち飲みで楽しめる。腰を据えてくつろげるスペースもこれから整備するという。
営業は木曜日から日曜日までの週4日。営業時間は正午~午後6時。
缶ビールの販売も同日、開始した。アートとビールが融合する空間づくりに力を入れ、アート作品を展示販売する「ブリューギャラリー」も醸造所に併設することから、缶には同ギャラリーで作品を展示したアーティストの作品を取り入れた。レギュラー缶は600円、アート缶は630円(各350㍉㍑)。アート缶の売り上げの一部は地域の文化・環境活動などに役立てられる。
醸造所共同代表の菊地辰徳さん(48)は「直営店でビールやアート、さらに空間や時間を楽しんでもらえれば」と話している。