厚真、安平でオンラインイベントなど 防災の大切さ考える 経験を教訓に避難訓練も
- 2021年9月2日
「防災の日」の1日、胆振東部の厚真町と安平町で、防災のためのオンラインイベントや避難訓練が行われた。3年前に胆振東部地震が発生し、大きな被害をもたらした6日が目前に迫っている中、参加者は真剣な表情で意見交換や安全確保行動に臨んだ。 胆振東部地震で大きな被害を受けた厚真町では、全国に向けて防
「防災の日」の1日、胆振東部の厚真町と安平町で、防災のためのオンラインイベントや避難訓練が行われた。3年前に胆振東部地震が発生し、大きな被害をもたらした6日が目前に迫っている中、参加者は真剣な表情で意見交換や安全確保行動に臨んだ。 胆振東部地震で大きな被害を受けた厚真町では、全国に向けて防
「助けていただいた多くの方に、おいしいお米を食べてもらいたい」―。厚真町幌内の稲作農家、末政知和さん(28)は意気込む。今年から親戚の水田6・5ヘクタールを借りて「ななつぼし」の作付けを始めた。2018年9月の胆振東部地震で田んぼが被災し、昨年までアルバイト暮らしだった。黄金色に輝く稲穂に目をやり
「住民同士のつながり、融和に重きを置いて活動している」と語る松尾角雄会長は、町内会長に就任して2年目。2020年4月の就任時には、すでに新型コロナウイルスが猛威を振るっていた。 「会長になってからまだ活動はままならない」と、スタートから思うように動けていない歯がゆさをにじませるが、「10月
苫小牧市ときわ町の陶芸教室「楽遊窯」で先日、ビールジョッキ作りを体験した。ろくろの回転の速さは、足元のペダルの踏み込みで調整する。自動車の運転のようだ。 こぶし大の丸い粘土を高く伸ばすのが難しく、手でこするほど飲み口の穴は小さくなっていくばかり。先生の手助けでコップの形にはなったが、手本と
8月12日、むかわ町穂別博物館前の大きな庭で東京パラリンピックの聖火の採火式が行われた。地元の小中学生4人が2人一組で、「マイギリ式」と呼ばれる木の棒の摩擦を利用した火起こしに挑戦した。周囲から「頑張れ!」「あと少しだ」と声援が送られるが、この日の屋外はやや湿り気があり、なかなか火は付かない。30
「落ち着いて暮らせるだけで十分」―。厚真町の災害公営住宅「新町のぞみ団地」で穏やかな表情を見せる加賀谷俊昭さん(81)。2018年9月の胆振東部地震で宇隆にあった自宅が全壊し、約2年間の仮設住宅暮らしを経験した。妻の弘子さん(78)と「安らいで生活できる場所が見つかった」としみじみ思う。 ◇
「せきが止まらなくて苦しく、死を意識する瞬間もあった」 今夏、新型コロナウイルス感染が判明した、苫小牧市内の飲食店に勤務する30代男性は外出、出勤時のマスク着用を徹底し、毎朝の検温も欠かさなかった。陽性が判明した当初、症状は発熱だけだったが急激に悪化し、肺炎の診断も受けた。
「早いですね」―。2018年9月6日の胆振東部地震で、両親と祖母の3人を亡くした厚真町職員の中村真吾さん(45)は今の心境を率直に語った。昨年までは産業経済課に、今年1月から教育委員会に所属。担当する業務が山ほどあり、「立ち止まっていなかったから逆に良かった」。厚真町の復興、発展を願いながら歩んで
苫小牧市社会福祉協議会でコミュニティソーシャルワーカーとして働き、2年目となります。何らかの手助けが必要だけど、公的な支援制度に結び付いていない人への相談支援が主な仕事です。対応に悩む難しい場面もありますが、困っていた人がやがて元気を取り戻す姿に自分も勇気づけられています。 どんな内容でも
今月中旬、厚真町の市街地からむかわ方面に車で10分ほどの場所にある豊丘地区のマナビィハウス。「地震があった時はどうでしたか?」―。「下から突き上げてくるような感じで、家がつぶれるかと思った」「水が出ないのが大変だったな」―。地域の住民たちがパソコンの画面に映る若者たちの質問に丁寧に答えていた。
7月14日に着任した。苫小牧税務署での勤務は初めて。「工業だけでなく、樽前山の自然やホッキ貝、ハスカップ、和牛など1次産業の資源が豊富にある」と管内(東胆振1市4町、日高町、平取町)の印象を語る。 新型コロナウイルスの影響で先行きが不透明な中、納税者を取り巻く状況の把握に努めていく必要性を
Q…家の周りで「ルルルルルル」と鳴いている虫は? A…鳴いているのは、カンタンというバッタの仲間です。 カンタンは体長15ミリほどの寒冷地に適応した昆虫で、名前は中国の故事「邯鄲(かんたん)の夢枕」に由来し、故事の内容と旅愁を感じさせる鳴き声から付けられた
石見保夫会長が「新型コロナウイルス禍でも、さまざまな行事を開催している」と語るように、毎月のように活動があるしらかば西町内会。毎年10月にはしらかば総合福祉会館で文化祭を開催する。会員や福祉施設から募った習字や生け花、写真などを100点以上展示。その場でうどん、そばが提供され、地域住民の憩いの場に
第62次南極地域観測隊(2020年11月~2022年3月)に参加している東胆振出身隊員による現地リポートの5回目は、久保木学隊員(56)=安平町早来=に太陽の出ない「極夜(きょくや)」について紹介してもらった。 (随時掲載) 前回は南極の夏期間について書きましたが、今回は夏期間が終わ
苫小牧ウトナイ中学校の卓球部に所属しています。7月の苫小牧卓球選手権14歳以下女子シングルスで優勝し、全道大会(9月、苫小牧市)の切符を獲得しました。新型コロナウイルスの中で試合ができることにとても感謝しています。追い込まれても諦めず、粘り強く戦えるようになってきました。全道のレベルは高いと思うけ
とまこまい港まつり、とまこまいスケートまつりなど、苫小牧市内で開かれる大きなイベントにはデジタルカメラを持ち、欠かさず足を運んできた。会場で出会った人とあいさつを交わし、シャッターを切る。希望も聞いて、写真をプリントし、プレゼントもする。しかし、昨年来、新型コロナウイルスの流行でイベントが軒並み中
例年より暑さが厳しかった7月下旬、むかわ町穂別博物館前のアースギャラリーで恐竜関連のグッズや地域の特産品などを持ち寄ったイベントが開催された。 主催したのは、穂別博物館に勤務する町内在住の若手女性3人でつくる団体「RAYOCHI(ラヨチ)」。アイヌ語で「虹」を意味し、「合併した鵡川と穂別、
―世界選手権大会の開幕直前の心境は。 「念願の世界選手権が始まることにうれしい気持ちが大きい。国内合宿でやってきたことを試合でチャレンジしたい」―新型コロナウイルスの影響下で調整を続けてきた。 「予定していた試合が中止になったり、大会前の隔離期間があったりで、いつも通りの練習量をこなせ
この夏、小学生を対象にしたイベント「夏休み子どもスペシャル☆野生動物を守る! ~獣医さんと環境省の活動を知ろう~」を開催しました。 これは、夏休み中の小学生を対象に、ウトナイ湖野生鳥獣保護センターの救護活動や身近な野生動物問題などを知ってもらうため、10年前から始めたイベント。近年では、よ
7月6日付で、苫小牧港管理組合の専任副管理者に選任された。同組合勤務は、2006年から07年にかけて施設部長を務めて以来。「当時は外貿(国際)コンテナターミナルが西港にあり、再編が課題だった。東港に移転した今、港の印象はずいぶん変わった」と語る。 港湾利用者との意見交換を通じて課題を把握し
―代表入りについての受け止めは。 「メンバーに入ることができて、まずはひと安心している。来年の北京五輪につながるような遠征にできればと思っている」 ―新型コロナウイルスの影響下での調整の難しさは。 「5日間の自主隔離期間でホテルから出ることができなかった。慣れないことではあったけど
前回紹介したロビー展示の姉妹展示ともいえる藤沢レオの個展が、札幌市のモエレ沼公園で29日まで開催されている。 公園の敷地内の間伐材として切り取られた、オニグルミの木が金彩の上、無数に配置される。古来よりその実は貴重な栄養源として生命を支えてきた半面、銃身を支える部材としても用いられてきた。
アイスホッケーの2021IIHF女子世界選手権は現地時間の20日、カナダ・カルガリーで開幕する。女子日本代表・スマイルジャパンは21日、予選リーグ・グループBの初戦でデンマークと対戦する予定だ。約2年ぶりの大舞台を目前に控えた苫小牧ゆかりの代表メンバーに熱い思いを聞く。全3回。 ―トップデ
モットーは「絆を深め、ぬくもりある町内に」。 世帯数、若年層ともに少ない町内会ではあるが、観楓会や文化祭などの催しで地域住民の結束力を高め、交流を深めている。 ここ数年は町内の子どもの数も減り、クリスマス会や餅つき大会など、子ども向けイベントは中止となった。夏に行う盆踊りは、高齢化
苫小牧市美術博物館の特別展「発掘された日本列島2021」と連動する当館のロビー展示(29日まで)では、遺物や遺構に着想を得た藤沢レオの5点の新作を紹介している。 市内樽前地区を拠点に活動する彫刻家藤沢は、《場の彫刻》のシリーズ(2014~)以来、一貫して柱をモチーフにした作品を手掛けてきた
2018年9月に発生した胆振東部地震から間もなく3年を迎えるに当たり、防災啓発とペット避難所の環境整備支援をするためのチャリティーイベントが15日、厚真町内で初めて開かれた。7月中旬、町内朝日に移転オープンしたペットホテル「Animal total care HAYA」のお披露目を兼ねており、愛犬
苫小牧市美術博物館では、中庭展示スペースで、空間を活用したインスタレーション(架設展示)を紹介するシリーズ企画「中庭展示」を2013年から開催しており、16回目の今回は札幌在住の画家・武田浩志さん(1978~)の作品を紹介している。また、特別展「発掘された日本列島2021」に連動する形で、彫刻家・
スケートボードが何よりも大好きで、市内有明町のブレイズ・キッズクラブに所属し、練習をしています。小学3年生で始め、転んで痛いこともありますが、技が成功した時のうれしさの方が勝るのでつらくないです。おととしは、札幌市で開かれた北海道アマチュア選手権2019で優勝しました。24年のパリ五輪への出場も一
「今の私や会社があるのは周囲の方々がいたから」。志田修二さん(83)は語る。 1938(昭和13)年に山形県米沢市で生まれ、幼少期から実家の米農家の手伝いに励んだ。「代掻き」は兄がくわを持ち、自身が馬を引いて行う大変な作業だったが、兄との大切な思い出でもある。走ることが大好きだった修二さん
「あの時ほど泣いたことはない」。 戦時中、苫小牧町(現苫小牧市)緑町に住んでいた石沢矜子さん(88)=日吉町=は、76年前の夏に味わった恐怖を思い出し、声を震わせた。 終戦間際の1945(昭和20)年7月14日。苫小牧の市街地は、米軍の艦載機グラマンによる機銃や焼夷(しょうい)弾の