第3部 3 美術、音楽で地域振興 貴重な収蔵品を公開 美術博物館元学芸員 三村伸さん 苫小牧吹奏楽連盟会長 松原敏行さん
- 2023年10月23日
「他なら絶対に不可能なこと。苫小牧市民の皆さんは本当に恵まれている」―。苫小牧市美術博物館の元学芸員、三村伸さん(69)は強調する。出光興産北海道製油所の地域貢献で、出光美術館(東京)収蔵の美術品を、同製油所や市の節目に合わせて展示してきた。市民に公開して喜ばれ、両館でも交流を深めてきた。
「他なら絶対に不可能なこと。苫小牧市民の皆さんは本当に恵まれている」―。苫小牧市美術博物館の元学芸員、三村伸さん(69)は強調する。出光興産北海道製油所の地域貢献で、出光美術館(東京)収蔵の美術品を、同製油所や市の節目に合わせて展示してきた。市民に公開して喜ばれ、両館でも交流を深めてきた。
昨年9月から苫小牧市住吉町で活動する極真会館苫小牧道場に所属しています。違う小学校に通っている道場生の友達がたくさんできました。先生はもちろん、中高校生のお兄さんたちも優しく空手の技や形を教えてくれて楽しいです。 得意技はキック。相手の技をかわすこともできるようになってきました。今は平安(
昭和56(1981)年。高度経済成長の時代から試練の時代へと移り、その時代が長引くにつれ、社会には開き直りというか、物事を斜に見るというか、そのような風潮が生まれ、精神土壌や文化に変化が表れ始めた。若者の間に職業を転々と変える「青い鳥症候群」が広がり始め、つっぱりファッションが流行し、応援団風の学
昭和56(1981)年。高度経済成長の時代から試練の時代へと移り、その時代が長引くにつれ、社会には開き直りというか、物事を斜に見るというか、そのような風潮が生まれ、精神土壌や文化に変化が表れ始めた。若者の間に職業を転々と変える「青い鳥症候群」が広がり始め、つっぱりファッションが流行し、応援団風の学
11月9日から実に25年ぶりにイスラエルを訪問する(予定だった)。フライトはドバイ経由テルアビブ行きEK933便。昨夜エミレーツ航空からテルアビブ発着の全便を26日まで運休するとの通知が来た。恐らくそれで収まらないだろう。運休スケジュールは日を追うごとに後ろ倒しとなり、私のフライトも”
11月11、12両日に苫小牧市文化会館ホールで、「苫小牧市民参加演劇」が上演される。現在はその稽古と準備の真っ最中である。深夜までの稽古が続いてぼーっとし、「ゆのみ」の締め切り前日に原稿データを消して慌てたりした。 話を戻し、今年の市民参加演劇では、未完で絶筆となった太宰治原作の「グッドバ
2003年9月の十勝沖地震に起因する2度のタンク火災は、苫小牧市消防本部の消防長を務めた細川延昌さん(77)にとっても、長い消防士人生で忘れられない出来事となった。 同26日早朝の原油タンク火災は、隊員たちの奮闘のかいあって、7時間ほどで何とか収めることができたが、強い違和感を覚えたという
野生の動物を間近で見ることができる救護の現場では、その個体の体のつくりに改めて驚くことがあります。特に鳥類にいたっては、分類が異なれば実にさまざまな形態をしており、目を引きます。 先日搬入された水鳥も、非常に個性的な体形の持ち主でした。それは、冬鳥として国内に渡来するハジロカイツブリ(カイ
2003年9月26日の早朝に発生した十勝沖地震。苫小牧市消防署沼ノ端出張所に勤務していた吉田直志さん(68)は非番だったが、市内で震度5弱の大きな揺れを記録したことを受け、災害対応のため出張所に急行した。 車庫を見ると、石油コンビナートなどの大規模危険物災害に対応する大型化学消防車、大型高
厚真町で開かれた「森のひろば」というイベントに参加した。馬そりやロープを使ったツリーブランコ、打楽器のフリーセッション。開けた森のあちこちでユニークな遊びが展開され、訪れた子どもたちが楽しそうに駆け回る。その片隅で、穴掘りはすでに始まっていた。初めは子どもが2人で掘っていた。面白そうだと彼らに近寄
苫小牧市が9月20日から今月15日まで行った自動運転バス実証事業の取材を続けてきた。12日には初めてJR苫小牧駅前から海の駅ぷらっとみなと市場までバスに乗り込み、利用者の声を聞いた。 往路と復路に乗車したが、バスはスムーズな動きで走行した。行程の8割は自動運転で、交差点などは人が動かす。時
苫小牧初のチョコレート量り売り店が17日にオープンした。DADACA(夕張市)のメード・イン・北海道チョコレート「CACAOCAT(カカオキャット)」を1個130円で販売。あめ玉のような包装のチョコは2重構造で中がとろける。味は30種類で、定番のミルクやホワイトなどをはじめ、マンゴーや夕張メロンな
大人になってから「憧れている人」はいるだろうか。私にはそっと憧れ、こうなりたいな、と思っている年齢は私の倍以上の高齢の方がいる。きょうはその方の話を書こうと思う。 その方とは、とある高齢者が集う場で定期的にお会いするのだが、とにかくすてきなあいさつをされる。例えば、会場の設営をするボランテ
アパレルや雑貨のセレクトショップ「gladto(グラット)」を2016年から苫小牧市美園町で営んでいます。 業界大手の「ユナイテッドアローズ」(本社東京)に10年間勤務した経験を生かし、素材や縫製の質に納得できる商品を道内外に足を運んで探し、販売しています。 こうした店に来るのに慣
「え、富良野にも住んでたの?」 夏に実家に戻った際、96歳になる祖母が、昔富良野に住んでいたと言い出した。「富良野にも駐屯地があったでねえ。だけど短い間だったわ。旭川から富良野に行って、すぐ旭川に戻ったもん」「お母さんが、小学生の頃?」「は?」「お母さんたちがー!小学生の頃ですかー?」「も
苫小牧市でも記録的な暑さとなった今年8月下旬。市内川沿町の泉野小学校グラウンドに子どもや大人たちが運動競技に挑み、たくさんの歓声が響いた。会長を務める川沿町町内会恒例の運動会の光景だが、開催は4年ぶり。顔を合わせて多世代が親睦を深める大切さを十分に味わい、町内会の存在意義をかみ締めた。 三
前回に引き続き、ポルトガルについて書いていきたいと思います。ポルトガルには幾つかの有名なワインがあるのをご存じでしょうか。私が以前行った際は、ポートワインやヴィーニョヴェルデといったワインを楽しんできました。ポートワインについては、ワイナリーの見学もしたので少し紹介したいと思います。 ポル
主に重油の硫黄分を取り除く重油直接脱硫装置、低硫黄化した重油をガソリンや軽油などに分解する重油流動接触分解装置を運用する製油二課。苫小牧出身の中村峰文さん(46)は、一課と同様に1直約10人からなる4直2交代制の当直部署で、現場の司令塔となる直長を務める。 直長は所長不在の宿直時、製油所構
私たちが所属する自然公園財団支笏湖支部の仕事はビジターセンターの管理運営だけではなく、駐車場を含めた支笏湖温泉地区一帯の園地管理業務も行っています。駐車場施設利用料として皆さまから料金を頂き、それを元手に園地管理を行っております。皆さまのおかげで園地、トイレなどが維持されているのです。 1
「小さいときから身近な存在」―。製油一課の小野寺亮太さん(31)は苫小牧出身。北海道製油所は言うまでもなく、まちの至る所に設置されたガソリンスタンドを通じて出光に親しみを感じてきた。石油製品は寒さの厳しい北海道では欠かすことのできない重要なエネルギー。「それを生まれ育った苫小牧で造っていることに、
数年前から、苫小牧市内の森の近くの畑をお借りして、子どもたちが野菜作りや川遊びができる場を運営しています。自然からも学校のように多くのことを学べると思い、名前を「はたけのフリースクール」としました。 子どもたちは川遊びが大好きで、今年は10人くらいの小中学生が参加しています。その様子は「ユ
北海道樽前岳風会苫小牧支部吟聲会の会長を務める北川岳道(本名・道行)さん。習うのが難しいと思われがちな詩吟について「大きな発声で言葉の末尾は伸ばし、高音と低音を変化させれば詠むことができる。多くの人に挑戦してみてほしい」と呼び掛ける。 祖父や、習っていた剣道の顧問が詩吟に取り組んでいたこと
「人のためになる物づくりがしたい」―。製油二課で重油直接脱硫装置など担当設備の健全性を維持する、設備担当グループのリーダー菊地峻輔さん(38)の原点だ。苫小牧市出身、苫小牧工業高等専門学校卒。2006年に入社し、直員や設備担当を歴任するなど、構内装置と向き合ってきた。操業50周年の節目を迎える中、
先日、小学3年生の娘から「理想のお母さんってどんな人?」と聞かれた。なぜ、そんなことを聞くのだろう。動揺しつつも、思い付くままに言ってみた。 優しくて。しっかり話を聞いてくれて。いつもにこにこしていて。髪の毛もメイクもきれいで。包容力があって。働き者で―。 話すうちに悲しくなってき
苫小牧地域をはじめ北海道、東北、北陸の人々の暮らしを支えるエネルギー拠点の出光興産北海道製油所。現在231人の所員が在籍し、安全、安心を第一に石油製品製造と向き合う。そんな現場で働く所員らの素顔を紹介する。 1日2万3850キロリットルの精製能力を誇る原油の常圧蒸留装置や、精製過程で必要な
今年の夏は苫小牧市らしからぬ暑さで、体を動かすこともままならない日々が続きましたが、ようやく過ごしやすい爽やかな季節になってきました。 秋といえば、食欲の秋、読書の秋、芸術の秋などさまざまにありますが、日頃の運動不足を気にしている身には「スポーツの秋」が頭をよぎります。10月は国民の祝日「
家事や家族の介護を担う子ども「ヤングケアラー」を支援するため、苫小牧市は2024年4月の施行を目指す条例の素案をまとめた。市の責務と市民、関係機関、保護者の役割を明文化し、ヤングケアラーの存在に気付き、見守り、孤立させない社会の実現を推進する。31日までパブリックコメント(意見公募)を受け付け、来
昭和55年、1980年代が幕を開けた。2年ほど前からいわれ始めていた「地方の時代」という言葉が前年の統一地方選挙の中で取り沙汰され、一般化したのはこの頃である。高度経済成長を持続させようと国策・公共投資による重厚長大政策が環境破壊や資源の浪費など諸問題を引き起こし、経済は成長するが生活は豊かになら
苫小牧市高砂町にある浄土真宗本願寺派「慧證山正光寺」の僧侶です。「得度習礼(とくどしゅらい)」という研修と試験を受け、お坊さんになりました。門徒(檀家)のご自宅を日々、仏壇に祭られている方の月命日に合わせて伺い、お参りしています。 僧侶は各門徒の家庭と、密接な付き合いがあります。中には高齢
踊りを始めて半世紀が過ぎた。夫の転勤で引っ越しを繰り返す中、行く先々で踊りを通して新しい仲間と出会ってきた。苫小牧では民踊サークル「白寿会」に長く所属し、昨年は全国規模の研究集会で講師も経験。「こんなにしわが増える年齢まで踊り続けるとは夢にも思わなかった。これからも体が動くまで踊り続けたい」とほほ