転用
- 2024年1月20日
ドローンと呼ばれる無人飛行機が活躍している。ウクライナやパレスチナのガザなどの上空を攻撃や防衛の兵器として爆弾を満載し縦横に飛び交っている。 民生用に開発された技術や機器を軍事用に転用することをスピンオンと言うそうだ。小川和也「人類滅亡 2つのシナリオ」(朝日新書)によると、大空に憧れ、動
ドローンと呼ばれる無人飛行機が活躍している。ウクライナやパレスチナのガザなどの上空を攻撃や防衛の兵器として爆弾を満載し縦横に飛び交っている。 民生用に開発された技術や機器を軍事用に転用することをスピンオンと言うそうだ。小川和也「人類滅亡 2つのシナリオ」(朝日新書)によると、大空に憧れ、動
自民党の派閥による政治資金パーティー収入の裏金化問題。東京地検特捜部が18日までに政治資金規正法違反(虚偽記載)の疑いで安倍、二階、岸田3派閥の元職を含む会計責任者を立件する方向を固めたとの報道があった。注目された安倍派幹部7人衆の立件見送りとの内容に、「そうなのか」「やっぱりな」との思いを抱く人
豆菓子やあめの並ぶ節分コーナーが食品店やスーパーに設けられている。コロナ禍を経てなお、豆まきの風習が続きそうなことに、うれしさを覚える。 節分にまくと言えば、子どもの頃から落花生だった。殻の中には大抵豆が二つ入っていて、たくさん食べられるお得感から、いつも豆ではなく殻の数を年齢に見立ててい
地震大国と言われる日本。この国で生きていくための、洗礼のような地震がある気がする。自分は1982年3月21日朝の浦河沖地震の反省を、忘れない。 異動が決まって、支局の6畳間で4歳の長男の相手をしながら本などの片付けをしていた。居間を挟み、もう一つの6畳間では部屋の中央に敷いた布団で、間もな
この冬も記者はほぼ毎日、景色の遠望が愉楽で海岸線をウオーキングしている。きょうは公園の開けた所に積もった新雪に長靴で入り込み、足跡を付けてみた。たまに氷に足を取られることもある。ここ数年は何とか転ぶのを免れて無傷なものの、危険な状況も幾多あり、昨冬は外出した身内が転んで肝を冷やした。 雪が
焼け野原の映像を見て、胸が苦しくなった。昨年夏、何十年もずっと行ってみたくて、なかなかかなわなかった能登半島の旅を実現させたばかりだった。石川県輪島市の朝市通りは海産物や輪島塗の店が軒を連ねる観光名所。友人と小路をぶらぶら歩きながら、干物や塗り箸を買った。友人は「あの朝市の人たちが―」と言葉を詰ま
「暖冬とは寒さが長続きしないという意味」とテレビの気象予報士氏。12月初めに驚くほどの寒さで始まったこの冬。元日に能登半島一帯を大地震が襲い、被災者を試すように大雪や雨、低温が訪れる。週末、週明けにも寒波到来とか。 壁は節穴だらけの板張り、二重窓も断熱材もない家に住んだ経験のある世代。冬の
2024年が始まってから早くも10日余り。元日に能登半島地震、2日に羽田空港の航空機衝突事故と続き、記者も正月休みを早々に切り上げ、新千歳空港で取材に追われた。地震の被害は今なお全容が見通せず、何ができるか考えるばかりで、日にちが過ぎるのがもどかしい。 今年は辰(たつ)年。干支(えと)で唯
新春の話題の一つに東京・豊洲市場の初競りがある。今年はクロマグロ1匹に1億1424万円の値が付いた。1億円超は4年ぶりで魚は238キロの超大物だった。ご祝儀でもこれほどまで競い合った買い付け側の思惑と期待感は相当だ。 初競りに限らず高値が付く天然クロマグロは青森・大間産など津軽海峡のものが
1都1道2府43県。数は覚えていても各都道府県に関する知識は、悲しいほどに乏しい。令和6年能登半島地震も、手元の地図を見て地名の読み方を確認しながらで申し訳ない。北陸には親戚も知人もおらず、記憶に残るのは置き薬の補充に訪れる「富山の薬屋さん」だけだ。 子どもの頃、薬の入ったこうりを何段かに
札幌の繁華街すすきので「昆虫食」の自動販売機を見つけた。タガメサイダー(500円)、コオロギチョコ(350円)、タランチュラ(2700円)などとある。学生の頃、石狩湾新港近くの釣り具店前に設置されていたイソメの自販機には何度かお世話になったが、これらは魚の餌ではない。 国連の専門機関が四十
雪も降りやんで、札幌の元旦はビル街からも初日の出が見えた。手をかざすと願い事がかなうとされる樹齢200年のハルニレの木がある、近所の小さな神社に初詣に行った。そんな穏やかな正月ムードも帰宅すると一変。能登半島での巨大地震発生で現実に引き戻され、翌日には新千歳発羽田行きの日航機と海保機の滑走路炎上事
テレビの視聴時間が長い。地震と事故のせいだ。今朝も起きてスイッチを入れるともう5時26分に能登半島で地震。 元日夕方に発生した令和6年能登半島地震から丸5日。死者数が100人になった。1995年以降の20年間の大地震による死者数・関連死者数を理科年表で見ると、最多は2011年3月11日、東
足元から鳥が立つ、とは2024年を迎えた元日の出来事を象徴するようなことわざだ。北陸地方を襲った最大震度7の能登半島地震。苫小牧や周辺の地域が直接、被害に遭った災害ではないにしても、予期せぬことに緊張が走った。 被災地の北陸各地では行方不明者の懸命な捜索が続いている。一刻も早い救出を願うば
2024年7月に新しい紙幣の発行が予定されている。偽造紙幣対策が目的で、紙幣のデザインが一新されるのは20年ぶり。1万円札の顔は近代日本資本主義の父とされる渋沢栄一、5000円札は女子教育に尽力した津田梅子、1000円札は破傷風菌の培養と治療法開発に成功した北里柴三郎となる。 日本の紙幣の
試合終了後に守備連係の細部を確かめていた様子で40歳のディフェンスで恵庭出身の河合龍一選手と26歳のゴールキーパーで釧路出身の磯部裕次郎選手が会話後にうなずき合った。釧路が拠点のアイスホッケー北海道ワイルズ所属の両人。24日に苫小牧であったクリスマスゲームでレッドイーグルス北海道との対戦後、道東軍
一昨年10月、札幌市立中学校の1年生の女子生徒が自宅で自殺した。同級生によるいじめが原因だった。市教委は丸2年が過ぎた先日、記者会見を開き、教育長らが厳しい表情で両親に謝罪した。 いじめ事件があると、公開される事実関係の調査報告の「黒塗り」が問題になることが多い。それが被害者を守るものなの
苫小牧市が23日に開催した「シンボルストリートテラス」に行ってみた。市はJR苫小牧駅前の12月のイルミネーションをやめ、来年1月下旬から新たなにぎわい創出事業に衣替えする予定で、そのプレイベントの位置付けという。 駅前本通りの100メートルに満たない区間が歩行者天国。ミニスカートにロングブ
中央競馬で1年の総決算レース有馬記念。きのうは6年ぶりのクリスマスイブ決戦だった。前回の2017年はキタサンブラックが、さらに前々回の06年はディープインパクトが有終の美を飾った。記者はならばとラストランの馬に命運を託し、最後の直線に入ったところまでは良い夢を見させてもらった。優勝したドウデュース
10年以上前の高校の同窓会でのこと。Sが笑顔で教えてくれた。母親が、ふるさとの高齢者施設で暮らせることになったという。幼なじみも運営に関わっている施設だ。「○○さんのお世話になるんだ」。友達に少しよそ行きの敬語を使って感謝しながら安心した様子だった。 当たり前のことだが、自分の老いより親の
年末準備の家人に付いて買い物に出掛けた。需給が落ち着いた鶏卵だが、価格は”優等生”の形容が懐かしい。生産が回復しても戦争などの影響で飼料も燃料代も高騰した。環境と情勢が変わった。 政府が食料・農業・農村基本法の見直しを進めている。気候変動、家畜感染症、戦争など有事の
愛知県常滑市にある澤田酒造を訪れる機会があった。清酒「白老」(はくろう)を製造しており、その名称から白老町とも交流がある。3年前、酒蔵が大きな火災に遭い、店内ではその写真も目にして心が痛んだ。 酒造を訪れたのは短時間だったが、店内では歴史ある酒蔵の雰囲気を味わうことができた。社員の方から声
ヒグマと闘ったことがある―というのは夢の中での話。どこから出るのか聞いたこともない大きな声で怒鳴り始め、掛け布団を蹴り飛ばすらしい。10年ほど前から、そんな騒動を年に数度、夜中に引き起こし家族に迷惑を掛けている。相手は多くの場合、クマ。困ったものだ。 子育て中に夜驚(やきょう)症という言葉
悪口か否かの線引きは難しい。「きもい」は悪口だとして「天然(ぼけ)」はどうか。「増税メガネ」も微妙だ。言われ方や頻度などでそのダメージは変わる。 ジャニーズ性加害問題当事者の会の代表は9月、SNSでの「死ね」「消えろ」といった誹謗(ひぼう)中傷が「少なくとも数万件に上る」と述べた。そのスト
その人は花火を見るのが苦手だった。白血病で27歳の若さで亡くなった前妻の夏目雅子さんと最後に見たものが、彼女を抱きかかえた病室の窓辺での花火だったからだそうだ。彼女をベッドに移し、電気を暗くした後も夜空を焦がす光彩は、容赦なしに病室に飛び込んでいた。圧倒的な数の花火の見物客。しかしそのすぐそばで、
道東のシシャモ漁も終わった。今年は鵡川漁協などが資源回復のための休漁を決めた。その後の釧路や十勝でも漁獲量が減り道の集計では全道の漁獲量は112・6トン。前年に比べ42%の減少だ。 更科源蔵さんが各地で採録したアイヌの民話や伝説にはヒグマやエゾシカをはじめとして魚や鳥、昆虫など北の大地と海
政局が目まぐるしい。自民党安倍派の政治資金パーティー収入の裏金化疑惑が広がりを見せ、岸田文雄首相は官房長官ら同派所属の閣僚らを交代。同派の副大臣の刷新も含めて新体制を発足させた形だが、国民の失った信頼を回復させることができるのか。そこは未知数だ。 国民の一人として、強く解明を求めたいのは裏
冬の夜は空気が澄みわたり、天体観測には最適。13日夜から観測可能になったふたご座流星群は今夕から15日未明にかけて極大局面を迎える。専門家の予測では、最大で1時間に70個を超える「流れ星」が見られるそうだ。ピーク時は天頂から落ちてくる感じで、空全体を見回すことが観測のこつという。 国政の頂
粉雪の舞ったきのうの朝、ごみ出しに外へ出た家人が大笑いしながら戻ってきた。「猫がスリップした!」。スマートフォンには、雪の上に点々と並ぶ猫の足跡。そのうち進行方向左側の一つが、10センチほどの長さにツーッと延びていた。 玄関前は水がたまりやすく、寒い日には凍って危険だ。氷の上に雪がサラッと
新型コロナウイルスによる行動制限の緩和で、グループや団体での会食の機会が増えている。酒無しには語れないこともあるが、飲酒後の運転は厳禁だ。 江別市の高石洋子さんは2003年、当時16歳の次男を飲酒運転のひき逃げ事故で亡くした。検察には「飲酒運転は現行犯でないと実証できない」と言われた。逃げ