民族共生象徴空間 開業半年 見えた課題 本質的活動、問われる真価
- 2021年1月12日
白老町に整備された民族共生象徴空間(ウポポイ)は12日で開業から半年を迎えた。新型コロナウイルスに翻弄(ほんろう)されつつも、入場者数19万人の実績を上げた。だが、同化政策や差別の歴史を背負う先住民族アイヌや伝統文化への理解促進という本質的活動がいまだ不十分と指摘する声も聞かれる。施設の役割をどう
白老町に整備された民族共生象徴空間(ウポポイ)は12日で開業から半年を迎えた。新型コロナウイルスに翻弄(ほんろう)されつつも、入場者数19万人の実績を上げた。だが、同化政策や差別の歴史を背負う先住民族アイヌや伝統文化への理解促進という本質的活動がいまだ不十分と指摘する声も聞かれる。施設の役割をどう
アイヌ文化の復興と発信のナショナルセンターとして開業し、半年を迎えたウポポイについて、地元の白老アイヌ協会はどう受け止めているか。山丸和幸理事長(72)に聞いた。 ―ウポポイの半年をどう受け止めているか。 「アイヌ文化伝承の場が白老に造られたことは、とても喜ばしく思っている。ウポポ
厚真町交通安全協会(大浦眞則会長)は11日、町内新町の厚真神社で交通安全祈願祭を行った。交通安全関係者ら15人が、無事故・無違反の穏やかな一年を誓った。 厚真町は昨年11月に連続交通死亡事故ゼロの日が1000日に到達し、現在も記録を更新中。ただこの間、町内在住の男性が町外で交通事故に遭い、
全道一の生産量を誇る新冠町特産「にいかっぷピーマン」の2020年の販売金額が11億1628万1157円を記録し、初めて10億円台を突破した。前年より2億7534万6964円増加した。 同町のピーマン生産は水稲転作に伴う補完作物として1984年に農家2戸で始まった。徐々に生産戸数や作付面積を
11日の「成人の日」を前に東胆振の白老、厚真、むかわ、安平の4町で10日、成人式が行われた。新型コロナウイルス感染対策を講じた各会場には、華やかな晴れ着やスーツ姿でマスクを着けた新成人が集まり、人生の門出を喜び合った。 白老町では、町コミュニティセンターを会場に開催。対象者118人(男性5
白老町・看護学生吉原 志織さん 虎杖浜出身で現在、室蘭市の看護学校に通っている。卒業後は医療の現場で働き、病気に苦しむ人たちから頼られ、愛される看護師を目指したい。成人式を迎え、これまで支えてくれた親にとても感謝している。
むかわ町・専門学生野宮 颯斗さん 成人という実感はまだ湧いてこないが、2年前の地震をしっかりと乗り越え、みんなで集まることができてよかった。医療関係の専門学校に通っているので、国家資格を取得して、社会の一員になれたら。
厚真町・公務員奥井 宜哉さん 成人となったことで社会人としての責任がのしかかってくる気がする。役場の職員として働いているが、町民のためにしっかり仕事をしていきたい。地元の復興に携わり、地震前よりも活力ある町になったら。
安平町・高専生渡邊 美麗さん コロナ禍の中、みんなで集まって無事に成人式ができてよかった。3月に学校を卒業し、札幌で就職をするのでまずは仕事を頑張りたい。コロナが落ち着いたら、スキーなど冬のスポーツをしたいです。
白老町駅北観光商業ゾーン(ポロトミンタラ)の観光インフォメーションセンターは、年末年始の休業を経て4日から営業を再開した。4、5両日は新春初売り企画として縁起物の「紅白鯛型すあま」200パックを用意し、食品や雑貨などの物販コーナーで商品を購入した人たちにプレゼントした。 新春企画として、2
むかわ町と北大総合博物館の小林快次教授が6日、同町内で記者会見し、約30年前に穂別地区で採取された化石が恐竜のものと発表した。2003年に発掘されたハドロサウルス科の植物食恐竜「カムイサウルスジャポニクス」(通称むかわ竜)とは異なる肉食種とみられ、小林教授は「新しい恐竜の可能性が高い。むかわ竜にも
白老町社台の山奥。冬晴れの中、別々川沿いに道なき道を進むと1時間ほどで高さ44メートル、幅10メートルのインクラの滝が姿を現した。 幾つも重なる地層の谷間や、岩の裂け目から流れ落ちた水が氷点下の寒さで大小さまざまな氷柱に。わずかに流れる水といてつく風の音だけが響き渡る中、氷の柱たちは時折、
2018年9月の胆振東部地震発生を受け、厚真町が開局した臨時災害放送局「あつま災害エフエム」が29日夜、惜しまれながら最後の放送を終えた。町民の心に寄り添い、約1400回にわたって生活や防災情報、音楽や雑学など町民が元気になる話題を届けてきた。関係者は「皆さんの支えのおかげで続けられた」と感謝の思
厚真町上厚真地区の道道に押しボタン式信号機が新設され、28日に「渡り初め式」が行われた。地元の園児らが真新しい信号の表示に従って横断歩道を渡り、交通安全への思いを新たにした。 信号機が新設されたのは、同地区の認定こども園「宮の森こども園」前の道道厚真浜厚真停車場線。大型車両など苫小牧方面か
白老町立国保病院は、新型コロナウイルス感染拡大を踏まえた発熱外来の患者に対し、早ければ来年1月からPCR検査を開始する。従来は感染の有無を調べるため、患者自身が苫小牧市に赴いて検査していたが、同病院で判定を受けられるようになる。同病院は「地元で調べられる態勢を整え、患者の安心感と負担軽減につなげた
安平町遠浅小学校(吉成透校長)は25日、5・6年生16人を対象に認知症キッズサポーター養成講座を開いた。同町のグループホーム「さかえ」の管理者中田良彦さんが講師を務め、当事者への対応、接し方などの基礎知識を伝えた。 中田さんは「時間や場所が分からなくなり、行方不明になっている人もいる」と認
2020年度雪上安全法講習会が26日、安平町追分地区の安平山スキー場で開かれた。同スキー場のスタッフ20人がオープンを前に緊急時の応急処置について学んだ。 スキー事故などに対する応急手当ての知識、技術を身に付けてもらおうと、毎年この時期に開催している。今年は新型コロナウイルス感染症対策で実
新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、白老町は年末年始に発熱などの症状が出た場合の連絡先を紹介するチラシを作り、近く町内の全戸に配布する。 チラシはA4判で、同町の新型コロナウイルス対策室が作成。発熱などの症状が出た際に▽かかりつけ医▽白老町立国保病院発熱外来▽北海道新型コロナウイルス感染
安平町のJR追分駅前のコミュニティスペース「ENTRANCE(エントランス)」で25日、クリスマスにちなんだイベントが開かれた。園児や小学生ら18人がゲームなどを通じて楽しいひとときを過ごした。 フリースペースを活用した遊び場「ぷれいば」の一環。サンタクロースにちなんだゲームや数字の代わり
白老町は来年1月18日にしらおい創造空間「蔵」で、民族共生象徴空間(ウポポイ)や町の魅力を発信するイベント「&SHIRAOI2021」を開催する。 イベントでは、中国や日本で活躍するタレントのロン・モンロウさんを招き、ウポポイや町を視察した感想を伝えてもらう。また、戸田安彦町長、ウポポイの
2018年9月に発生した胆振東部地震を受けて、厚真、安平両町で設置された「災害ボランティアセンター」が、今月31日限りで閉鎖することが決まった。自宅を被災し、仮設住宅に入居していた町民が新たな住まいへの引っ越しを終え、一定のめどが付いた―と事務局を担ったそれぞれの社会福祉協議会が判断した。今後は町
一般社団法人全国地域映像団体協議会(本部名古屋市)の「全映協グランプリ2020」で、白老町の国立アイヌ民族博物館のシアターで上映されている「世界が注目したアイヌの技」が番組部門の優秀賞を獲得した。札幌映像プロダクション(札幌市)の制作で、作品の優れた企画力や構成力などが高く評価された。 同
北海道は、むかわ町穂別地区をはじめ、道内5市町で恐竜や古生物化石が発掘された地域をアピールする動画を配信している。 恐竜、古生物化石の価値や魅力を広く伝えるとともに、それぞれの展示施設に足を運んでもらい、地域活性化につなげようと企画した。道総合政策部地域創生局によると、むかわ町のほか三笠市
白老町の駅北観光商業ゾーン(ポロトミンタラ)にある観光インフォメーションセンターは、来年1月4、5両日に「新春の初売りプレゼント」を実施する。 1月4日の営業再開に合わせた企画。同センターの物販コーナーや、ソフトクリームなどを販売するチャレンジコーナーで商品を購入した人に、4日と5日の2日
東京食肉市場で開かれた和牛枝肉品評会の「第5回名人会グランドチャンピオン大会」(15日、全国畜産農協連合会など主催)で、新ひだか町和牛センター(萩澤慶一センター長)の出品牛が北海道勢では2度目となるチャンピオンを獲得した。センターの関係者らは「レベルの高い大会で最高の賞が取れた」と喜んでいる。
プロ野球北海道日本ハムファイターズからドラフト5位で指名された根本悠楓(はるか)投手(苫小牧中央高3年)を応援する会が21日、出身校の白老町虎杖小学校(前田道弘校長)で開かれた。プロ野球の大舞台挑戦へのエールを受けた根本投手は、後輩の児童らに夢を諦めない大切さを呼び掛けた。 応援する会は、
新ひだか町の静内農業高校(佐藤裕二校長)の生徒が、道産食材使用の「おにぎりアイデアコンテスト」で大賞と3位に輝いた。 北海道経済連合会と東京の日本能率協会の主催。11月27日にコンテストが行われ、全道から278作品の応募があった。 大賞を受賞したのは食品科学科2年の佐藤涼さん、福原
白老町虎杖浜の認定こども園・海の子保育園で19日、発表会が開かれ、40人の園児らが保護者に舞踊劇や歌などを披露した。 子どもたちの成長ぶりを保護者に見てもらう恒例行事。今回は新型コロナウイルス感染対策で換気などを徹底し、各クラスの発表ごとに保護者を入れ替える形で催した。 ホールの舞
住友生命保険相互会社は23日、胆振東部地震被災地支援として安平町の早来中学校吹奏楽部に楽器を贈った。 社会貢献活動として、同社が毎年開催しているチャリティーコンサートで得た収益の一部を活用した。昨年度のコンサートは、2018年に相次いだ西日本豪雨、胆振東部地震で被災した学校への大型楽器を贈
苫東石油備蓄苫小牧事業所(苫小牧市静川)の職員で構成する自衛防災組織がこのほど、火災等の災害発生に備えた自衛防災の技術を競う「2020年度石油コンビナート等における自衛防災組織の技能コンテスト」で奨励賞を獲得した。同社のコンテスト受賞は3回目で、道内の事業所では最多の記録という。 消防庁が