• 近代美術名品選 中
伝統と革新に揺らぐ
    近代美術名品選 中 伝統と革新に揺らぐ

       大正時代には、西洋美術を受容した芸術家たちが、改めて東洋の伝統的な価値観に目覚め、日本的な情感を作品に表現しようとする画家たちが現れます。  その代表的な画家であり、極めて特異な存在感を放つのが小杉放菴(1881~1964年)といえるでしょう。写実によらず、画家の心情や自然に身を委ねながら、

    • 2023年11月7日
  • ジャガ芋の力
川田(かわた)幸香(さちか)
    ジャガ芋の力 川田(かわた)幸香(さちか)

       近ごろ、人とのつながり、居場所づくり、サードプレイスなど、他者との関係性について、社会全体で考えることが増えている。そんな中で、とある高齢男性から「昔は、カボチャ炊けたよ!って言えば、みんな集まってきて食ったもんだ」というお話を聞いた。これをきっかけに仲間たちと共に考えついた「フリーじゃがいも」と

    • 2023年11月7日
  • 第58回夏休み読書感想文コンクール (1) 小学校低学年の部・最優秀賞 いのちのやくわり 苫小牧拓進小2年 田野(たの) 栞絆(かんな)さん
    第58回夏休み読書感想文コンクール (1) 小学校低学年の部・最優秀賞 いのちのやくわり 苫小牧拓進小2年 田野(たの) 栞絆(かんな)さん

       お魚のたまごって、とってもきれいだなあとびっくりしました。お魚の表じょうがやさしく見えます。何度も見たり読んだりして、この本がすきになりました。  海のなかには色いろな方ほうで、たまごを守っているお魚たちがいます。多くのお魚はお父さんが守っています。たまごのまわりをいつもきれいにしたり、たま

    • 2023年11月7日
  • 無人公共交通に期待高まる 市の自動運転バス実証事業 効果を検証
    無人公共交通に期待高まる 市の自動運転バス実証事業 効果を検証

       苫小牧市が9月20日~10月15日に実施した自動運転バス実証事業。JR苫小牧駅―海の駅ぷらっとみなと市場間を無料で1日5往復し、延べ1359人が乗車した。利用者からは「便利で快適」などとおおむね好評だったが、水たまりで急停車するなど運行の一部で課題もみられた。市は安全性や効果などの分析を進め、20

    • 2023年11月6日
  • 定番の定食から一品料理も 炭焼牛たん赤兵衛分店 苫小牧市沼ノ端中央3     
    定番の定食から一品料理も 炭焼牛たん赤兵衛分店 苫小牧市沼ノ端中央3     

       苫小牧市などで焼き肉店を展開する金剛園(須藤精作社長)グループ9店目の出店で、牛タンを提供する「赤兵衛」ブランドでは3店目。「金剛園ろまん亭沼ノ端店」隣で、7日にプレオープン、10日にグランドオープンする。  旺盛な焼き肉需要や市内東部地域の活況を踏まえて出店を決めた。同社の須藤皓行常務取締

    • 2023年11月6日
  • 近代美術名品選 上
西洋と東洋 響き合う表現
    近代美術名品選 上 西洋と東洋 響き合う表現

       苫小牧市美術博物館は19日まで、特別展「出光美術館近代美術名品選―四季が彩る美の世界」を開いている。出光美術館(東京)収蔵作品を61点厳選し展示中で、担当学芸員が3回にわたって紹介する。      ◇   美術博物館は、出光興産北海道製油所操業50周年と同博物館開館10周年を記念し、特

    • 2023年11月6日
  • バドミントンを日々練習 苫小牧市ときわ町 稲部(いなべ) 浬(かいり)さん(12)
    バドミントンを日々練習 苫小牧市ときわ町 稲部(いなべ) 浬(かいり)さん(12)

       苫小牧市内のバドミントンクラブチーム「苫小牧リトル」に所属しています。小学1年生から競技を始め、大会で優勝できるように、日々練習に励んでいます。  小学4年生ごろから結果を出せるようになり、市内の大会で優勝なども経験しました。スマッシュやネット際に落とすカットが得意で、ラリー戦が好きです。

    • 2023年11月6日
  • 母と子
    母と子

       私は集団生活や自分の時間を拘束されるのが苦手で、学生時代、クラブ活動はほとんどしませんでした。中学入学の時に親からもらった星新一や北杜夫の本を読んで読書にはまり、通学中も帰宅してからも一人で本を読んでいることが多かったと思います。  私が北海道出身の小説家として最初に意識して読んだ本は、三浦

    • 2023年11月4日
  • 選手が「伸び伸び」理想のゲーム 試合中の動き方や判断 スポーツしている感覚で 苫小牧アイスホッケー連盟レフェリー委員長 金子 昭博さん(57)
    選手が「伸び伸び」理想のゲーム 試合中の動き方や判断 スポーツしている感覚で 苫小牧アイスホッケー連盟レフェリー委員長 金子 昭博さん(57)

       苫小牧アイスホッケー連盟のレフェリー委員長、レフェリースーパーバイザーとして、試合中の動き方や反則の判断など、氷上に立ちながら後輩の育成、指導にも尽力する。「他競技とは違い、運動量が多くアスリートの要素が強いので、スポーツをしているのと同様の感覚。経験を積めば世界選手権、五輪など大きな大会に携わる

    • 2023年11月4日
  • today’s English 日常で使える英会話を
    today’s English 日常で使える英会話を

       苫小牧市内の幼稚園や苫小牧高専で英会話講師を務めるドイツ出身の畠山アンさん(59)がお届けする英会話番組。  日本人の知人と2人で番組に臨むことが多く、「あんな時は(英語で)何て言うんだっけ」といった素朴な疑問をはじめ、生活のさまざまな場面で役立つ「ワンポイントイングリッシュ」を実例を踏まえ

    • 2023年11月4日
  • 海外の教科書
奥山(おくやま)由(ゆい)
    海外の教科書 奥山(おくやま)由(ゆい)

       私はあすから国際会議で台湾に行く予定で、準備を進めながら原稿を書いています。国際会議で海外出張に行くと、会場が大きい大学であることがあります。日本の大学でも博物館があったりしますが、海外の大学も同様なので会議の合間に博物館に足を運ぶことがよくあります。入館無料で入れるところが多く、お薦めのスポット

    • 2023年11月4日
  • 渡り鳥の季節
ウトナイ湖に続々到着
    渡り鳥の季節 ウトナイ湖に続々到着

       日に日に日没の時間が早くなり、冬を思わせるような寒さを感じられるようになりました。ウトナイ湖では、9月中旬ごろからガン類やカモ類、ハクチョウ類といった渡り鳥が続々と到着し、湖面ににぎわいをもたらしてくれています。今の時期、夜や早朝に編隊を組み、互いに鳴き交わしながら飛んでいくガン類やハクチョウ類の

    • 2023年11月4日
  • 学校給食作文コンクール(5) 「学校給食から学ぶ『食育』」 苫小牧凌雲中1年 鈴木(すずき)夢叶(ゆめか)さん
    学校給食作文コンクール(5) 「学校給食から学ぶ『食育』」 苫小牧凌雲中1年 鈴木(すずき)夢叶(ゆめか)さん

       毎月、学校給食予定献立表が配布されます。何気なく目を通している人が多いと思いますが、隅々まで読んでいくと、栄養教諭の先生方が私達のことを思って作成してくださっているのが伝わってきます。  私が小学校入学後からお世話になっている栄養教諭の先生からは、学活や家庭科の授業を通じて栄養面について教え

    • 2023年11月4日
  • 学校給食作文コンクール(4) 「昔の給食にタイムスリップ」 苫小牧拓勇小5年 京極(きょうごく)大空(そら)君
    学校給食作文コンクール(4) 「昔の給食にタイムスリップ」 苫小牧拓勇小5年 京極(きょうごく)大空(そら)君

       当たり前に食べている毎日の給食。ぼくは、給食が大好きだ。特にカレーとラーメンが一番。好きなメニューの日は、学校に行くのも楽しみになる。だが、先日テレビで「給食の歴史」という特集をやっていたのを見た。そういえば、当たり前すぎて、おいしいとか苦手だなとか、おかわりばかりで、給食の歴史については全く知ら

    • 2023年11月3日
  • 尊重と情報 磯崎(いそざき)文盛(ぶんせい)
    尊重と情報 磯崎(いそざき)文盛(ぶんせい)

       新型コロナウイルスのワクチン接種をする、しない、という決断は、その人が自分の体調や体質などを考え抜いて一番良いと思って出した答えです。なので、おととしの11月、「私はどんな選択も尊重したいです」と意思表示する缶バッジを作る活動をしました。名前はワクチン、チョイス(選択)、コンシダレーション(思いや

    • 2023年11月2日
  • 学校給食作文コンクール(3) 「残し物ゼロをめざしてできること」 苫小牧美園小4年 宮下(みやした)紅音(あかね)さん
    学校給食作文コンクール(3) 「残し物ゼロをめざしてできること」 苫小牧美園小4年 宮下(みやした)紅音(あかね)さん

       「今日の温食缶、重たいなあ。おいしい給食だったのに、なぜ残しちゃうんだろう」と、思いながら階段を下りました。  私は、3年生のころに一度だけ残してしまったことがありました。その時の理由は、時間内に食べることができなかったからです。その時の思いは、今でもおぼえていて、残してしまって給食センター

    • 2023年11月2日
  • トマリ
    トマリ

       「苫小牧留学(トマリ)に一歩近づいた」。10月25日に行われた北洋大学と同大の日本語教育機関「外国人留学生別科」による合同入学式で奥村訓代学長が発した言葉だ。  トマリは、海外に行かずとも苫小牧で海外の学生と交流できることを意味する造語。同大には中国や韓国、台湾、ベトナムの留学生80人ほどが

    • 2023年11月1日
  • 学校給食作文コンクール(2) 「給食の食品ロスをなくしたい」 苫小牧拓勇小3年 京極(きょうごく)莉空(りいら)さん
    学校給食作文コンクール(2) 「給食の食品ロスをなくしたい」 苫小牧拓勇小3年 京極(きょうごく)莉空(りいら)さん

       遠足で給食センターに行った。2年前には兄が遠足で行っていて、「ここが給食センターだよ」と教えてくれていたので、その時から「早く中が見たいなあ」と思っていた。遠足の前に「給食室のいちにち」という絵本を読んで、イメージはしていたけれど、センターの中を見た時、「わあ、絵本と同じだ」と、こっそり心の中で言

    • 2023年11月1日
  • 市民サロンコンサート 佐瀬(させ) 英明(ひであき)
    市民サロンコンサート 佐瀬(させ) 英明(ひであき)

       苫小牧信用金庫本店2階にグランドピアノを設置した多目的ホール「市民サロン」があります。この施設では、50人から100人規模のコンサート、絵画や写真などの作品展、講習会や勉強会などを行うことができます。苫小牧信用金庫の営業日で、この施設が空いている時には、地域の方々にも貸し出しを行っており、文化芸術

    • 2023年10月31日
  • 学校給食作文コンクール(1) 「きゅうしょくパワー」 苫小牧美園小1年 宮下(みやした) 紅哉(こうや)君
    学校給食作文コンクール(1) 「きゅうしょくパワー」 苫小牧美園小1年 宮下(みやした) 紅哉(こうや)君

       「にがてなもの、たべれたよ」「それはすばらしい。よかったね」お母さんは、とてもよろこんでくれました。  あさ、メニューひょうを見て、とてもドキドキしながら、がっこうへいきました。ほんとうのきもちは、やっぱりにがてだな。たべられるかな。と、ドキドキしていました。いよいよ、きゅうしょくのじかんで

    • 2023年10月31日
  • 苫小牧工業高等専門学校校長 小林(こばやし)幸徳(ゆきのり)さん(66)
ラピダス進出 キャリアにつなげて
    苫小牧工業高等専門学校校長 小林(こばやし)幸徳(ゆきのり)さん(66) ラピダス進出 キャリアにつなげて

       次世代半導体の国産化を目指すラピダス(東京)の千歳市進出に、隣町・苫小牧市の苫小牧工業高等専門学校も有望な就職先として期待を寄せている。小林幸徳校長(66)に人材育成の展望を聞いた。 (聞き手・樋口葵、撮影・髙橋真希)  ―今月12日、1年生を対象に初めて半導体の知識を学ぶ授業を行った

    • 2023年10月30日
  • わたしの時間
懸命にサッカー練習中


苫小牧市汐見町
橋本(はしもと) 旭燿(あさひ)さん(9)
    わたしの時間 懸命にサッカー練習中 苫小牧市汐見町 橋本(はしもと) 旭燿(あさひ)さん(9)

       スキーや水泳など、いろいろな種類のスポーツが好きで、学校でも体育が得意です。  特にサッカーは幼稚園に通う頃から市の少年サッカークラブで一生懸命練習しています。今夏は札幌市で開かれた「バルサアカデミー」という子ども対象のサッカートレーニングキャンプに兄と参加しました。難しい練習もあったけど、

    • 2023年10月30日
  • 底力の見せどころ
    底力の見せどころ

       今年も”そのとき”がやって来た。宿舎の外のデジタル寒暖計が「0」と表示されるときだ。これから穂別は「零下の冬」を迎えるのだ。  沖縄の知人に「0」の写真を送ると、「こっちはいま25℃だよ」という返信が来た。日本ってけっこう広いんだな、と気付かされる。  診察室で

    • 2023年10月28日
  • ヒラリー・ザ・クイズPAN VS SHO 
日曜午後8時~同8時半 問題解いて知識深まる
    ヒラリー・ザ・クイズPAN VS SHO  日曜午後8時~同8時半 問題解いて知識深まる

       クイズパーソナリティーとして各地のラジオ番組で活躍するヒラリーAKIさんが出題する問題に、パン君こと石見勝政さん(46)と、ショウこと佐々木翔也さん(40)が挑むクイズ番組。パン君とショウの1対1の対決の他、ゲスト回答者を迎えた回も。笑いあり、学びありの30分間となっている。  問題はヒラリ

    • 2023年10月28日
  • 私設保育園「5kan.」の翔子さん
羽地(はねじ)夕夏(ゆうか) 
    私設保育園「5kan.」の翔子さん 羽地(はねじ)夕夏(ゆうか) 

       白老町の移住仲間の1人、山崎翔子さんを紹介します。翔子さんは私より六つ上、31歳の女性です。5歳と2歳の息子さんと暮らしています。  彼女は子育ての傍ら、自宅で私設保育園「5kan.」を運営しています。5年前に白老へ移住されたことをきっかけに、フリーの保育士さんとして、子育て講座や一時保育な

    • 2023年10月28日
  • 「強盗に襲われても、誰も助けてくれないなんて」内山安雄の取材ノート
    「強盗に襲われても、誰も助けてくれないなんて」内山安雄の取材ノート

       昨今は日本もずいぶん物騒になったといわれる。だが世界的に見れば、これでもまだ相対的にかなり安全なほうだろう。  アジアの国々は、日本に比べれば治安があまりよくないといえるかもしれない。そのアジアを旅していて白昼堂々、公衆の面前で強盗に襲われたらどうなるか? その場に居合わせた人々は助けてくれ

    • 2023年10月27日
  • ものづくりと親子(中) 西川(にしかわ)良雄(よしお)
    ものづくりと親子(中) 西川(にしかわ)良雄(よしお)

       苫小牧発明研究会共催の「AMラジオ作り」では、アンテナを作り、部品を基板に取り付け、形ができてくると、子供は自分でどんどん作業を進めていきます。エナメル剝がしや、はんだ付けの難しいところなどは慎重に進め、指導者に耳を傾ける真剣さには保護者の方も普段とは違うわが子を見たと思います。実際に組み立ては本

    • 2023年10月26日
  • 我慢
    我慢

       晩秋から冬に向かう季節、気温はぐっと下がり、朝は布団から出るのがおっくうになってきた。押し入れからストーブを引っ張り出すも、灯油価格の高さに使用をためらってしまう。  苫小牧市の価格動向調査によると、10月の灯油平均価格(1リットル、ホームタンク用配達料込み)は124円。昨年同月は119円、

    • 2023年10月25日
  • 第3部 4 創成期知る仲間集結 「1期生」思い強く 12年に開かれた「北(製)創成期を語る集い」 仕掛け人の渡辺徹さん、実行委の大塚敏子さん
    第3部 4 創成期知る仲間集結 「1期生」思い強く 12年に開かれた「北(製)創成期を語る集い」 仕掛け人の渡辺徹さん、実行委の大塚敏子さん

       2012年8月、北海道製油所の操業開始を知るOB、OGによる「北(製)創成期を語る集い」が苫小牧市内のホテルで開かれた。道内外から総勢169人が参加し、出光創業者の出光佐三氏が「(出光商会)店内における総ての事柄は親であり子であり、兄であり弟である」などと唱えた「大家族主義」を象徴する一大イベント

    • 2023年10月24日
  • 夢の途中と子離れ 石澤(いしざわ)ともみ
    夢の途中と子離れ 石澤(いしざわ)ともみ

       私が夢をかなえたいと思ったのは、48歳の時。その時までは、安定した仕事があって平凡に暮らしていけるのが一番だと思っていました。それが、エステサロンを開業したいという夢をかなえると、自分の好きなこと、得意なことで、誰かを幸せにする仕事がしたいと思い始め、今ではいろいろなことに挑戦するようになりました

    • 2023年10月24日