• シーズンは続く
    シーズンは続く

       2大会連続で頂点に駆け上がったのは、ひがし北海道クレインズ―。長野市開催となった第89回全日本アイスホッケー選手権大会が19日に閉幕。一発勝負のトーナメントでしぶとく勝ち抜いた。  アジアリーグ勢が出そろった準決勝で栃木日光アイスバックスを延長戦の末かわした。2年連続同一カードとなった決勝の

    • 2021年12月25日
  • 来年から
    来年から

       今年も残り1週間。新型コロナウイルスの変異株オミクロン株の市中感染が、大阪、京都の両府内で確認された。感染収束への甘い見通しは捨てなければならないと、改めて思い知らされる。  コロナ禍が始まって約2年。予定や計画が狂ったり、中止になったりして、人生が大きく変わってしまった人の落胆の声、悲痛な

    • 2021年12月24日
  • 協力隊員への支援
    協力隊員への支援

       「よそ者、若者、ばか者」。地域の振興や変革に必要な人材を表現するのによく使われるフレーズだ。外からの視点でまちの魅力を発掘し、柔軟な発想と企画力で活性化に挑む人ということか。ばか者とは言葉が過ぎるけれど、世間の目を気にせず、常識に縛られない行動力で疲弊した地域の活路を切り開く人と捉えれば、言い得て

    • 2021年12月23日
  • 晩酌のサバ
    晩酌のサバ

       今年も秋サケやシシャモは深刻な不漁だった。サケは日本海、オホーツク側は前年実績を上回ったが、太平洋側は一様にひどかった。明治に始まり、戦後は高い実績を積み重ねたふ化放流事業のサケに何が起きているのか、研究機関や関係者の対策が急がれる。  太平洋側のサケ定置網は今年もブリ(イナダ、フクラギ)や

    • 2021年12月22日
  • グランプリ
    グランプリ

       「JRA(日本中央競馬会)からのお知らせ」と題したプレスリリースが定期的に記者の手元に届く。中央競馬の主要レース結果や今後の取り組み、コラムなど盛りだくさんの内容で、つい仕事をするのも忘れて読み入ってしまう。  最新の12月号で、JRAの新型コロナウイルス感染対策への支援策が紹介されていた。

    • 2021年12月21日
  • 認諾
    認諾

       森友学園をめぐる財務省の公文書改ざん問題で、自殺した財務省近畿財務局の職員の妻が国と当時の理財局長に損害賠償を求めていた訴訟のうち、請求の棄却を主張していた国が先週、一転して原告の要求を受け入れる「認諾」を行い、1億700万円の賠償金を支払うことで裁判を終結させた。改ざんの経緯をまとめた職員のメモ

    • 2021年12月20日
  • 更新
    更新

       運転免許証を持って約50年になる。その間、3~5年に1回更新を行い、現在は「ゴールド免許」を保有している。まあ年相応だろう。  実は3回ほど反則金を払った経験がある。反省を込めて検挙された状況はよく覚えている。1回目は、赤ん坊が車内で大量のおもらしをし、早く自宅へ―と、前後を確認して追い越し

    • 2021年12月18日
  • 消費者目線
    消費者目線

       スーパーのサッカー台に備え付けられている、買った物を小分けするのに便利な透明の袋。正式名称は「ミシン目ロールポリ袋」というらしいが、あれの口を開くのが苦手だ。誰かに口の部分を手のひらでこすると簡単に開くと聞いて以来、実践しているが毎回手間取り、自己嫌悪に陥る。  CDやDVDなどに採用される

    • 2021年12月17日
  • 神田川
    神田川

       東京・原宿のなだらかな坂の表参道を歩いて、右に曲がった路地の一角にその店はあった。れんが造りで、こぢんまりしたカフェバーのような店。伝説の「ペニーレイン」で、ミュージシャンや芸術家の卵たちが集う店として知られていた。あの人を初めて見たのも、この店だった。写真の印象よりは、大きな人だなと思った。19

    • 2021年12月16日
  • 老い
    老い

       2020年国勢調査の確定値が発表された。老いてやせていく北海道の姿をいろいろな角度から数字で示していて読み返すのがつらい。  北海道の総人口は522万4614人。前回15年調査より15万人以上も減り、都道府県別の減少数では最大。2010年には「550万道民」と覚えやすかったのに。道都・札幌と

    • 2021年12月15日
  • 札幌五輪招致
    札幌五輪招致

       1972(昭和47)年。テレビで札幌冬季五輪のスキージャンプ競技を夢中になって見ていた。見事に日本は当時の70メートル級で金銀銅メダル独占の快挙を成し遂げ、「日の丸飛行隊」と呼ばれるようになった。表彰式の映像を今でも鮮明に覚えている。アイスホッケーやスピードスケート競技には苫小牧ゆかりの選手も出場

    • 2021年12月14日
  • 国会議員の文通費
    国会議員の文通費

       国会議員に支給される文書通信交通滞在費(文通費、月額100万円)の支給実態を知るにつけ、常識外れにも程があるとあきれる。改善に向けた与野党の協議が続くが、21日までの臨時国会会期末までに、より厳格化した内容に改まるか不透明な状況だ。  文通費が問題となったのは、10月31日投開票の衆院選で初

    • 2021年12月13日
  • 文化
    文化

       祖父母の呼び方には独特の温かさがある。共通語のおじいちゃん、おばあちゃんも温かいが各地に伝わる方言は、もっともっと温かい。  農村育ちの自分は、同じ集落に住む母方の祖父母をおじじ、おばばと呼んで育った。近所の父方の祖母はばっちゃん。漁村生まれの家人も父方の祖父母をおじじ、おばばと呼んでかわい

    • 2021年12月11日
  • 再生品
    再生品

       秋ごろ、社内にある清涼飲料水の自動販売機に「ボトルは、リサイクルペット素材100%」と表示された商品が加わった。使用済みペットボトルを回収して全く同じ形に容器を再生し、飲料水を入れて売り始めたのだ。  使用済みの製品を回収し、一度資源に戻した後、再び同じ製品に生まれ変わらせる「水平リサイクル

    • 2021年12月10日
  • 移り変わり
    移り変わり

       「夏になったら鳴きながら必ず帰ってくるあの燕(つばくろ)さえも、何かを境にぱったり姿を見せなくなることもあるんだぜ」―。映画「男はつらいよ」シリーズ主人公の車寅次郎のせりふがある。  機嫌を損ねると「つばくろ」すなわちツバメを引き合いに身内にすねる際の決まり文句。今は亡き渥美清さん演じた寅次

    • 2021年12月9日
  • エゾシカ
    エゾシカ

       苫小牧市緑ケ丘公園展望台周辺に行くとかなりの確率でエゾシカの群れに遭遇する。いつも同じ場所で見掛けるので、安平町の鹿公園を訪れたような気分になる。近隣の高校生には見慣れた光景らしく、現れても気にするそぶりも見せない。以前はこんなにはいなかった。何が起きているのか。  道によると、エゾシカは明

    • 2021年12月8日
  • 憎しみ
    憎しみ

       イタリア北部の都市ボローニャで暮らす中村秀明さんは、リリアナ・セグレさんの証言「アウシュヴィッツ生還者からあなたへ―14歳、私は生きる道を選んだ」を岩波ブックレットから出版した。  セグレさんはユダヤ系イタリア人でナチス占領下で父と共に捕らえられ、アウシュビッツ収容所に送られた。数百キロに及

    • 2021年12月7日
  • 若者の郷土愛
    若者の郷土愛

       白老町虎杖浜の住民有志が保存に動きだした。地域で8~10月に開催された屋外写真展の作品を残し、観光振興に生かしたいという。漁師まちとして活気に満ちた昭和中期の虎杖浜の風景を捉えた展示作品は、観光客がその土地の芸術文化を楽しむアートツーリズムの資源になる。イベントを主催したウイマム文化芸術プロジェク

    • 2021年12月6日
  • 目的
    目的

       来年2月4日の冬の北京オリンピック開幕まで2カ月。中国の大会組織委員会は新型コロナウイルス対策で海外からの観客は受け入れず、国内在住者に限ってチケットを販売する方針とされるが、新たな変異株「オミクロン株」の出現で、さらに注意深く影響を見極める必要に迫られている。  開催の可否で揺れ続けた東京

    • 2021年12月4日
  • 明暗
    明暗

       北海道の空の玄関口、新千歳空港で取材するたび、新型コロナウイルス感染症による影響や、その移り変わりを、いや応なしに実感する。緊急事態宣言の発令下、旅客需要は著しく減り、人の往来もまばらだった。感染拡大が沈静化している現在、ビジネス客や旅行客の往来は活発で、空港グルメや娯楽施設を目当てに観光客も訪れ

    • 2021年12月3日
  • 権力闘争
    権力闘争

       野党第1党の立憲民主党の代表選が終わり、泉健太氏が選出された。小選挙区は京都3区だが、高校までは道内で過ごした道産子。地方の現状にも問題意識を持っているに違いない。中道を志向する47歳の今後の指揮を注目する。  今回の代表選は、いわば党創業者の枝野幸男前代表が先の衆院選で大敗した責任を取って

    • 2021年12月2日
  • 落胆
    落胆

       夏の間、まぶしかった起床の時間が、今はほとんど夜と変わらぬ暗さ。暗闇の中で郵便受けから朝刊を取り出して新しい一日が始まる。  きょうから12月。夜半からの雨が夜明けから風を伴って強まった。天気予報欄には斜めになった傘や雪だるまが何個も並んでいる。一年の最後の1カ月は一段と暗い波乱の幕開けだ。

    • 2021年12月1日
  • 責任
    責任

       フランスが2024年から犬、猫の店舗販売を禁止する。今月、動物虐待の厳罰化も合わせて盛り込んだ動物愛護に関する法改正案が議会で可決された。動物保護先進国とされる同国でも年間10万匹のペットが捨てられており、衝動買い防止へ犬、猫を飼う場合は保護団体や個人からの譲渡、ブリーダーからの直接購入に限定され

    • 2021年11月30日
  • 再生へ
    再生へ

       昼から降り始めた雨が夕方に上がって、夜にみぞれに変わった。まるで山下達郎さんの名曲「クリスマス・イブ」の歌詞のような日に、札幌・大通公園で「ホワイトイルミネーション」が始まった。コロナ禍で飲食物の販売はないが、昨年より光のシャワーがきれいに見える。このイルミの期限を当初のクリスマスから延長して連動

    • 2021年11月29日
  • 宴会
    宴会

       職場の飲み会「不要」6割。そんな見出しの新聞記事を先日読んだ。忘年会や新年会、送別会や歓迎会などいろいろな名前の宴会を数十年がかりではしごしてきた会社員にとって6割は驚きだった。  日本生命保険の調査。2017年からの調査で、不要が必要を上回ったのは初めてだとか。新型コロナウイルスの感染拡大

    • 2021年11月27日
  • オータニさん
    オータニさん

       米大リーグで投打の「二刀流」として大活躍したエンゼルスの大谷翔平選手は、米国のファンをも熱狂させた。日本でも試合を重ねるごとに、その一投一打に注目が集まり、連日本紙のスポーツ面もにぎわしてくれた。あえて実績を紹介するまでもないが、ア・リーグの年間最優秀選手賞(MVP)に満票で輝いたほかにも、米国の

    • 2021年11月26日
  • 燃料価格
    燃料価格

       今冬の灯油・ガソリン価格の高騰にうんざりしている。最需要期を迎えての値上がりだけに生活防衛策にも限りがある。当面は衣類の重ね着や車での遠方出控えぐらいしかないのか。同じ考えの人が多くなれば、当然、地域経済に与える影響も少なくない。  道消費者協会が調査した11月の道内の灯油価格の平均は1リッ

    • 2021年11月25日
  • 支援
    支援

       難民を守る、難民を支える国連UNHCR協会から、今年も一通の封書が届いた。あちこちに「難民にあたたかさを贈ろう―」の文字。  ほんのわずかの金額なのだが難民支援のために毎月、寄付をするようになって何年になるだろう。新聞やテレビで、受け入れてくれる国の国境線を目指して歩き、待つ難民や、狭く薄い

    • 2021年11月24日
  • 挑戦者たち
    挑戦者たち

       今月13、14の両日、苫小牧でアイスホッケー男子日本代表の二手対抗戦形式でアジアリーグオールスターゲームが行われ、より抜きの各チーム主軸級が「ブラック」「ホワイト」両軍として戦った。  ジャパンカップ途中の小休止期間中に代表が集められ、白鳥王子アイスアリーナで9日から合宿練習をした。その総仕

    • 2021年11月22日
  • 暴走
    暴走

       2年前、帰省した子ども一家を新千歳空港まで送った時、車内で運転免許証の返納が話題になり、息子に「もうそろそろ」と言われた。来春は更新。改めて思い出す。  2019年4月、東京・池袋で高齢者の運転する乗用車が暴走し、自転車の母親と3歳の女児が死亡、9人が重軽傷を負った事故の後のことだ。高齢者の

    • 2021年11月20日