• 早歩きで2型糖尿病リスク低下
    早歩きで2型糖尿病リスク低下

         早歩きを心掛けることで2型糖尿病のリスクが低下する可能性が示唆されたと、イランなどの研究グループが発表した。  糖尿病の予防には運動が有効だが、継続するのは難しい。研究グループは、身近な健康指標である歩行速度に着目。歩行速度と成人2型糖尿病リスクを検討した研究10件のデータを用いて、両

    • 2024年1月18日
  • 難聴児の人工内耳  音声言語獲得へ道
    難聴児の人工内耳 音声言語獲得へ道

       赤ん坊は周囲の声を聞きながら言葉を学ぶが、難聴のために音が十分に聞こえない場合、こうした言葉の獲得が難しくなる。音を難聴児の脳に届けるための医療機器として、補聴器や人工内耳がある。小児の人工内耳について、東京医療センター(東京都目黒区)耳鼻咽喉科の南修司郎科長に聞いた。  ▽出生直後に聴覚検

    • 2024年1月17日
  • 浴室内で突然死のリスク大 部屋の気温が低いほど注意
    浴室内で突然死のリスク大 部屋の気温が低いほど注意

       高齢者にとって寒い日の入浴は注意が必要だ。  日本で入浴死の発生頻度は世界と比べても高く、年間約1万9000人に上ると推測する報告もある。鹿児島大学大学院の林敬人教授(法医学)は、気温が低いほど浴室内突然死(入浴死)の発生頻度が高まることを確認した。  ▽脳や心臓の虚血、不整脈で

    • 2024年1月16日
  • 障害年金の周知不十分 がん患者アンケートで判明
    障害年金の周知不十分 がん患者アンケートで判明

       がん治療経験者とその家族を対象にしたアンケートで、病気・けがにより生活や仕事などが制限された場合に受け取れる障害年金について十分に周知されていない実態が明らかになったと、NPO法人キャンサーネットジャパン(東京都文京区)が発表した。  同法人は2023年6月26日~7月10日、がん経験者と家

    • 2024年1月16日
  • 脳のネットワーク機能の異常 統合失調症の症状に関連か
    脳のネットワーク機能の異常 統合失調症の症状に関連か

       統合失調症患者の社会機能障害と関連する可能性がある脳内ネットワーク(脳領域間のつながり)の機能異常を発見したと、宮崎大などの研究グループが発表した。  統合失調症患者は、意欲の低下や感情表現の減少といった「陰性症状」によって、他者とコミュニケーションを取るなどの社会機能が損なわれることが問題

    • 2024年1月16日
  • 重症化リスク低い人は効果が限定的?  コロナ治療薬
    重症化リスク低い人は効果が限定的? コロナ治療薬

       新型コロナウイルス感染症治療薬の「パキロビッドパック」は、重症化リスクが低い患者では死亡や入院のリスク低下に寄与しない可能性があると、カナダの研究グループが発表した。  研究グループは、カナダで登録したコロナ患者6866人(年齢中央値70歳、女性3888人)を4グループに分類。コロナの重症化

    • 2024年1月11日
  • 寒い季節の「冬季うつ」  自己判断せず受診
    寒い季節の「冬季うつ」 自己判断せず受診

       日暮れが早くなる秋から冬にかけて気分が落ち込み、春ごろになると軽快する「冬季うつ」。日照時間と大きな関わりがあるとされるが、別の病気が関連しているケースもあるという。田町三田こころみクリニック(東京都港区)の大沢亮太理事長は「自己判断せず、医療機関を受診して診断を受けてください」と話す。  

    • 2024年1月11日
  • 自律神経刺激でインスリン増加
    自律神経刺激でインスリン増加

       マウスの自律神経を刺激し活性化させることで、血糖値を下げるホルモン、インスリンを産生する「ベータ細胞」が再生され、血液中のインスリン量が増加したと、東北大大学院などの研究グループが発表した。  多くの糖尿病は、膵臓(すいぞう)にあるベータ細胞の減少に伴う血糖値の上昇で発症する。研究グループは

    • 2024年1月11日
  • 「あいうべ体操」で唇を強化 子どもの「お口ぽかん」  口腔機能に悪影響
    「あいうべ体操」で唇を強化 子どもの「お口ぽかん」 口腔機能に悪影響

       最近、口をぽかんと開けている子どもを見掛けることが少なくない。口腔(こうくう)内環境や歯並び、かみ合わせなどに悪影響が起こり得る「お口ぽかん」に詳しい、朝日大学歯学部小児歯科学の斉藤一誠教授に聞いた。  ▽口腔機能発達不全のサイン  お口ぽかんは、唇がほぼ常に開いている状態を指し、専門

    • 2024年1月10日
  • 強度近視患者  AIで視力障害リスクを予測
    強度近視患者 AIで視力障害リスクを予測

       人工知能(AI)技術を用い、失明の主要な原因である強度近視患者の長期的な視力と視力障害リスクを予測するモデルを開発したと、東京医科歯科大大学院などの研究グループが発表した。  2050年までには世界人口の約1割が強度近視になると予測され、対策が求められている。研究グループは、11~21年に同

    • 2023年12月21日
  • 成人の低体重  死亡リスク増
    成人の低体重  死亡リスク増

       成人期の体格指数(BMI)がやや低め(正常低値)からやや高め(正常高値)に推移した人に比べ、BMIが低下した人や低体重状態が続いた人は死亡リスクが高かったと、米国などの研究グループが発表した。  研究グループは、40~69歳の日本人6万5520人を20年以上追跡した研究データを分析。BMIの

    • 2023年12月21日
  • 心筋梗塞後の転居 ~死亡リスクに影響? 
    心筋梗塞後の転居 ~死亡リスクに影響? 

       急性心筋梗塞を経験した後の転居は、死亡や終末期の長期介護施設への入居リスクを高める可能性があると、カナダの研究グループが発表した。  研究グループは、カナダ・オンタリオ州で1999年12月~2003年3月に急性心筋梗塞を発症した3369人について、死亡日または20年3月30日まで追跡。郵便番

    • 2023年12月21日
  • 本当に困っている子どもは相談しない? 抑うつ症状悪化すると意欲低下
    本当に困っている子どもは相談しない? 抑うつ症状悪化すると意欲低下

       抑うつ症状を抱える思春期の子どもは、症状が悪化すると相談する意欲が低下し、助けを求められない可能性があると、東京都医学総合研究所などの研究グループが発表した。  思春期には約4人に1人が悲しい気持ちになる、何をしても楽しくないなどの抑うつ症状を持つとされるが、適切なケアを受けている子どもは少

    • 2023年12月20日
  • 思春期の心の不調 脳の発達に関連
    思春期の心の不調 脳の発達に関連

       心理的な困難を抱えている思春期の子どもは、「ミスマッチ陰性電位(MMN)」という脳波の反応が低下していることが分かったと、東京大大学院などの研究グループが発表した。  MMNは、音の変化を捉えた際に生じる脳波。発達に伴い振幅が増加するが、精神疾患のリスクがある人では変化が異なるとされる。

    • 2023年12月20日
  • 高齢者に多い火災事故  石油ストーブ、再確認を
    高齢者に多い火災事故 石油ストーブ、再確認を

       朝晩の冷え込む季節、石油ストーブは寒い部屋を速やかに暖めてくれる。ただし火災事故のリスクには注意が必要だ。高齢者は特に事故が多く、気を付けた方がよいという。  高齢者による事故が多い理由について、製品評価技術基盤機構(NITE、東京都渋谷区)は身体機能や判断力の低下、長年の使用経験による油断

    • 2023年12月19日
  • 60歳以降の女性  体重減少は長生きしにくい?
    60歳以降の女性 体重減少は長生きしにくい?

       60歳以降に大幅な体重の変化がなかった女性は長生きする傾向が見られたと、米国の研究グループが発表した。  研究グループは、米国の閉経後女性を対象とした研究に参加した5万4437人(61~81歳)のデータを分析。体重の変化と90~100歳の生存率との関係を調べた。  その結果、追跡開始か

    • 2023年12月19日
  • 大腿骨の骨折リスク予測  家庭で簡単、AIでツール開発
    大腿骨の骨折リスク予測 家庭で簡単、AIでツール開発

       高齢者は、認知症や要介護化などのリスクを高める大腿(だいたい)骨骨折の予防が重要とされる。熊本大大学院などの研究グループは、人工知能(AI)の機械学習を用いて、家庭で簡単に骨折リスクが判定できるツールを作成したと発表した。  研究グループは、大腿骨の骨折患者1395人と健康な1075人のデー

    • 2023年12月19日
  • 労働パフォーマンス、健康問題に関連  抑うつ症状など
    労働パフォーマンス、健康問題に関連 抑うつ症状など

       日本の企業従業員を対象とした調査で、労働パフォーマンス低下には抑うつ症状といった健康問題が関係することが明らかになったと、筑波大などの研究グループが発表した。  研究グループは、企業従業員1万2526人(21~69歳)の健康診断、ストレスチェック、診療報酬明細、労働パフォーマンスに関するアン

    • 2023年12月14日
  • 負担やストレス、仕事との両立  介護する家族の悩み
    負担やストレス、仕事との両立 介護する家族の悩み

       厚生労働省によると、要介護(要支援)認定者数は約680万人(2021年3月末現在)に上り、その約7割は同居または別居の家族が担っている。負担感や精神的ストレス、仕事との両立など、「家族介護」が抱える問題について、東京都健康長寿医療センター研究所(東京都板橋区)の涌井智子研究員に話を聞いた。

    • 2023年12月14日
  • 一週間の減塩食が降圧薬に匹敵か 
    一週間の減塩食が降圧薬に匹敵か 

         低塩分食を1週間摂取する試験を行ったところ、約75%の参加者の血圧が低下したと、米国の研究グループが発表した。  研究グループは、2021年4月~23年2月に米国で登録した中高年213人(年齢50~75歳、女性65%)について、1週間にわたり高塩分食(通常の食事に1日約5・6グラムの食

    • 2023年12月14日
  • 3人に1人が再発  入院中に心房細動が見つかった患者
    3人に1人が再発 入院中に心房細動が見つかった患者

       心臓以外の手術や内科疾患での入院中に、初めて心房細動が見つかった人は、退院後に3人に1人が心房細動を再発していたと、カナダの研究グループが発表した。  心房細動は心臓が小刻みに震える不整脈の一種で、心臓に血の塊(血栓)ができやすくなり、脳梗塞の原因にもなる。研究グループは、カナダの病院3施設

    • 2023年12月14日
  • 睡眠不足、労働効率に悪影響
    睡眠不足、労働効率に悪影響

       労働者のパフォーマンス低下と生活習慣との関係について調べたところ、男女とも睡眠による休息の不足が最も強く関与していたと、筑波大の研究グループが発表した。  研究グループは、日本企業に勤務する労働者1万2476人(21~69歳)の特定健康診査、診療報酬明細書、過去4週間の労働パフォーマンスを自

    • 2023年12月12日
  • 皮膚科における生物学的製剤による治療
苫小牧医報
    皮膚科における生物学的製剤による治療 苫小牧医報

       皮膚科の臨床の現場で多く見る疾患に「アトピー性皮膚炎」と「乾癬(かんせん)」があります。どちらも慢性に繰り返す炎症性皮膚疾患であり、ステロイド外用薬を主体とした従来の治療ではコントロール不良な難治例も多く見られます。  しかし、近年、これらの疾患の病態は分子レベルで解明が進んでおり、それに伴

    • 2023年12月12日
  • 腸内細菌と冠動脈硬化の進行度に関連
    腸内細菌と冠動脈硬化の進行度に関連

       心筋梗塞などの冠動脈疾患に至る前から、冠動脈硬化の進行度と腸内細菌の構成に関連があることが分かったと、滋賀医科大などの研究グループが発表した。  健康な人と冠動脈疾患患者では腸内細菌の構成が異なるが、発症前の段階で差があるかは明らかでない。研究グループは、滋賀県草津市在住の男性663人(平均

    • 2023年12月12日
  • 糖尿病悪化を抑制する食品成分
    糖尿病悪化を抑制する食品成分

       ブロッコリーなどアブラナ科の植物に含まれ、抗酸化作用や解毒作用を持つ成分「スルフォラファン(SFN)」が、糖尿病の悪化に関わるタンパク質「セレノプロテインP(SeP)」の生成を抑制することが分かったと、東北大大学院の研究グループが発表した。  SePは主に肝臓で作られ、生命維持に重要な元素で

    • 2023年12月12日
  • 太極拳、パーキンソン病の症状抑制か
    太極拳、パーキンソン病の症状抑制か

         精神を集中させながら、ゆっくりとした動作を行う太極拳は、パーキンソン病の症状と合併症を抑制する可能性があると、中国の研究グループが発表した。  研究グループは、パーキンソン病の患者を(1)標準治療に加えて太極拳を週に2回1時間練習する143人(2)治療のみで練習をしない187人―の2グ

    • 2023年12月7日
  • コロナ5類でマスク意識に変化
    コロナ5類でマスク意識に変化

       新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが「5類」に移行した5月前後にマスク着用率とその理由を調べたところ、マスクを着用する意識に変化が見られたと、大阪大の研究者が発表した。  4月と6月にマスク着用とその理由についてアンケートを実施。回答を得た291人のデータを解析し、両者の関連性を検討し

    • 2023年12月7日
  • 長時間移動は注意  ロングフライト血栓症
    長時間移動は注意 ロングフライト血栓症

       飛行機などによる長時間の移動で注意したいのが、ロングフライト血栓症(エコノミークラス症候群)だ。同じ姿勢で長時間座り続けることなどが原因で、脚の静脈に血栓(血の塊)ができる。  「重症化すると血栓が肺の方へ移動して血管を詰まらせ、場合によっては死に至ります。予防のために水分の補給や運動などを

    • 2023年12月7日
  • 心臓病治療で消化管の血管異形成改善  大動脈弁狭窄症患者
    心臓病治療で消化管の血管異形成改善 大動脈弁狭窄症患者

       大動脈弁狭窄(きょうさく)症患者に多く見られる消化管出血には、出血しやすい異常な血管の形成が関与し、心臓病の治療でこの血管異形成が改善することが分かったと、京都府立医科大大学院などの研究グループが発表した。  心臓の弁が硬くなり、全身に十分な血液を送り出せなくなる大動脈弁狭窄症。合併症として

    • 2023年12月7日
  • 長期のフォロー重要 尿道下裂 必要なら手術も
    長期のフォロー重要 尿道下裂 必要なら手術も

       男児の尿の出口(外尿道口)が陰茎の途中にあり、陰茎が腹部側に曲がった状態になる尿道下裂(かれつ)は、先天的な病気の一つだ。200~300人に1人程度の割合で発症するとされ、珍しくないという。  尿道下裂に命の危険はないが、手術をした場合は長期的なフォローが重要だ。兵庫医科大学病院泌尿器科(兵

    • 2023年12月6日