苫小牧市有明町のサーフショップ「ブレイズ」は11月、店内で運営するスケートボードパーク内の施設を改修し、セクション(構造物)の「ボウル」に「バーチカル」と呼ばれる構造部を増設した。西村千秋代表は「初心者から上級者までの技術向上につなげ、世界に通用する選手を育てたい」と話している。
バーチカルは、垂直の壁のようになっているセクション。ブレイズでは二つ配置しているボウルのうち、上から見て楕円(だえん)形の鉢状になっているボウル(長径13・5メートル、短径7・5メートル)に増設する形で、底までの深さが1・5メートルほどのボウルのへりを約80センチ高くした。
同じボウルにはすでに底からの高さ2・7メートルでへりの幅2メートルのバーチカルが設置されていたが、せり上がった垂直面が全体で幅15メートルに拡張することで、スケボーに乗る人が高所からのドロップイン(へりの上からの滑降)や滑走して駆け上がれる範囲が増えた。
競技会で使われる大型の試合会場を想定した練習も可能となり、西村代表は「トップレベルを目指す上では、大きなセクションでの練習が必要になる」と説明する。
ここに通っている髙橋希在楽(きあら)=沼ノ端小6年=はバーチカルの増設を喜び、「難しいトリックにも挑戦できるようになった」と話していた。
利用に関する問い合わせはブレイズ 電話0144(76)1377。