苫小牧連合スピードスケート少年団に所属する中学生5人が10~12日に、苫小牧市で開かれた第55回北海道中学校スケート大会・スピードスケート競技で相次ぐ入賞を果たした。関係者によると、苫小牧の選手が同大会で5人入賞したことは近年になく、久しぶりの明るい話題。2月1日に長野市のエムウェーブで開幕する第45回全国中学校スケート大会でも上位進出が期待され、それぞれ「メダル獲得」「自己ベスト更新」と意気込む。
地元開催だった今回の全道大会では、永渕友悠(啓北中3年)が男子1500メートルで2分8秒99の屋外自己ベストをマークして3位で表彰台に上り、同1000メートルで8位入賞。「メダルを取れてうれしい」としながらも、後半の周回ラップが落ちたことから「納得はしていない」と反省を忘れない。
清川侑真(同)は同3000メートル、5000メートルの2種目で4位に食い込んだが、「昨年の全道大会では5000メートル5位。メダルを取れると思って臨んだので、悔しい」と残念がる。栗村康生(青翔中3年)も同1500メートルで永渕に次ぐ4位となったが、「屋外ベストだけど、自分の滑りができず満足はしていない」と振り返る。
今大会では1年生も健闘した。平井恒輝(緑陵中1年)は「タイムは練習の時より遅い」としながら同5000メートル7位での全国切符を喜ぶ。葛西風花(和光中1年)も女子3000メートル7位で「タイムもベストタイムだったし、全国にも行ける」と顔をほころばせる。
3年生3人は3年連続の全国大会、1年生の2人にとっては初の大舞台となる。永渕は「全国大会でもメダルを取れるように頑張りたい」と意気込み、栗村は永渕にライバル心ものぞかせながら「全国大会こそメダル。バッジAA級を取りたい」と雪辱を誓う。清川は入賞はもちろん、「得意の5000メートルで(自己ベストの)7分10秒台を出したい」と闘志を燃やす。
平井は「できる限り練習を頑張りたい。(エムウェーブは)いいリンクだからこそ、いいタイムを出せるようにしたい」と気合いを入れ、葛西は「2種目で自己ベストを出したいし、速い選手の滑りを見て勉強したい」と意欲を示した。