約１カ月にわたるワールドカップ（Ｗ杯）カタール大会はアルゼンチンの優勝で幕を閉じた。印象に残った言葉で大会を振り返る。

　 　◇これがサッカー

　 　サウジアラビア・ルナール監督　時にとんでもないことが起こる。これがサッカーだ。永遠にサウジアラビアの歴史に残るだろう。（１１月２２日、アルゼンチンに波乱の逆転勝ち）

　 　◇ブラボー！

　 　日本・長友　ブラボー！　みんなが一つになって、歴史的瞬間になった。最後まで諦めずに戦った結果。（１１月２３日、ドイツに逆転勝ちで大金星）

　 　◇美しい瞬間

　 　ポルトガル・ロナルド　美しい瞬間だった。記録はとても誇らしい。（１１月２４日、ガーナ戦でＰＫを決め、史上初の５大会連続ゴール）

　 　◇夢かなった

　 　ポーランド・レバンドフスキ　小さい頃からの夢がかなった。年を取るほど涙もろくなってしまう。（１１月２６日、サウジアラビア戦でのＷ杯初ゴールに涙ぐむ）

　 　◇１６強が目標ではない

　 　カタール・サンチェス監督　最初から１６強は目標にはしていない。この大会で何ができるかを見たかった。アジア杯へ準備したい。（１１月２９日、１次リーグ３戦全敗で敗退）

　 　◇スポーツは一つにする

　 　米国・バーホールター監督　スポーツは人々や国々を一つにするものであるべきだ。（１１月２８日、政治的に対立するイランとの対戦を前に）

　 　◇まるでホラー映画

　 　ドイツ・ハーバーツ　サッカーでは何が起きてもおかしくないが、こういう結末は想像していなかった。まるでホラー映画のようだ。（１２月１日、１次リーグ敗退が決定）

　 　◇１・８ミリでもインはイン

　 　日本・三笘　１・８ミリでもインはインなので、それはどう考えてもイン。ぎりぎりの勝負の中で勝敗がつくのがＷ杯だと思う。（１２月４日、同１日のスペイン戦でラインぎりぎりのボールを折り返したアシストが世界でも話題に）

　 　◇新しい景色見せた

　 　日本・森保監督　ベスト１６の壁は破れなかったが、ドイツ、スペインに勝ち、優勝経験国に勝てる新しい景色は見せてくれた。（１２月５日、クロアチアにＰＫ戦で敗れ初の８強入りならず）

　 　◇踊り続けたい

　 　ブラジル・ビニシウス　自分たちはいつだって踊り、ゴールを祝っている。決勝まで踊り続けたい。（得点後のダンスが批判を浴びて）

　 　◇失望させた

　 　オランダ・ファンダイク　練習では８万人のファンが口笛を吹いている満員のスタジアムを再現することはできない。とても傷ついた。仲間を失望させたような気がした。（１２月９日、準々決勝のＰＫ戦で失敗したことが響き敗退）

　 　◇４年前よりひどい

　 　ブラジル・ネイマール　最悪な気分だ。４年前に起きたことよりもひどい。（１２月９日、クロアチアに敗れて２大会連続８強止まり）

　 　◇悔しさ一生背負う

　 　イングランド・ケーン　この悔しさは一生背負っていかなければならない。個人的にもチームにとってもタフな結果。（１２月１０日、準々決勝で１―２の後半にＰＫ失敗。フランスに敗れる）

　 　◇将来の糧に

　 　モロッコ・サイス　残念だけど自分たちのことを誇りに思う。今回の経験は将来の大きな糧となる。（１２月１４日、アフリカ勢初の４強入りと躍進も、フランスに敗れる）

　 　◇このメダルを誇りに

　 　クロアチア・モドリッチ　このメダルを誇りにしたい。クロアチアの未来につながる。（１２月１７日、３位決定戦でモロッコに勝利）

　 　◇望むものない

　 　アルゼンチン・メッシ　これ以上、望むものはない。全てを手に入れられたことを神に感謝したい。（１２月１８日、悲願の優勝を果たし）

　 　◇負けはいつも残酷

　 　フランス・ロリス　負けてしまうのはいつだって残酷なこと。最初から最後まで全て出し切った。（１２月１８日、決勝でアルゼンチンに敗れ）