全日本選手権で初V 小泉秀士(駒大苫1年)―キックボクシング

全日本選手権で初V
小泉秀士(駒大苫1年)―キックボクシング
全国大会初優勝を遂げた小泉

 千歳ボクシングジムに所属する小泉秀士(駒大苫小牧高1年)がアマチュアキックボクシング全日本選手権(11月、沖縄県)一般男子65キロ以下で優勝した。初の全国制覇に「練習してきたことを出し切っての優勝はうれしい」と喜びを語った。

   試合は1対1のワンマッチ。対戦相手のレオナルド・チャールズ(沖縄)に2分3ラウンドの激闘の末、判定勝ちを収めた。

   試合当日まで猛特訓を積んだ小泉は万全のコンディションで臨んだ。1ラウンドは相手のハイキックを受けるなど押され気味。続く2ラウンドは「とにかく手足が長く、パンチのタイミングが独特でやりづらかった」とサウスポー相手に苦戦しながらも、少しずつ自分の間合いを確かめながら応戦。迎えた3ラウンドで相手のパンチに合わせて膝蹴りを繰り出し、徐々に体力を消耗させた。最後は手数で圧倒した。

   同ジムの岩野和浩チーフトレーナーは「全国の壁は高く他の門下生が敗戦した中で、全員の思いを背負って最後のとりでとして戦ってくれた。今後もプロを目指して素質を開花させてほしい」と話した。

   小泉は「全て出し切った試合だったが、課題も多く見つかった。パンチ技術を上げて、いろんなファイトスタイルの選手に対応できるよう練習していきたい」と力強く意気込みを語った。