〔スピード女子3000〕森野10位、船崎16位―インカレ

女子3000メートルに挑む森野=6日、市ハイランドスポーツセンター

 第95回日本学生氷上競技選手権大会スピードスケート・フィギュアスケート競技第2日は6日、苫小牧市のハイランドスポーツセンター、白鳥王子アイスアリーナで各競技が行われた。スピードスケートは男女の距離別4種目が行われ、女子3000メートルの森野こころ(日体大1年)=駒大苫小牧高出=は4分41秒71で10位。船崎陽里(信州大1年)=同=は5分12秒10で16位だった。

  フィギュアスケートは男子3・4級、女子7・8級、同6級の3部門が行われた。女子7・8級に登場した北京冬季五輪銅メダルの坂本花織(神戸学院大4年)が2連覇した。

  スピードスケート

   【男子】

   ▽1000メートル (1)野々村太陽(専大)1分11秒84(2)森重(同)(3)時安(日大)▽5000メートル (1)佐藤天海(明大)6分53秒80(2)松本(高崎健大)(3)蟻戸一(専大)

   【女子】

   ▽1000メートル (1)小野寺留衣(高崎健大)1分22秒40(2)真野(日体大)(3)小野寺日(高崎健大)▽3000メートル (1)若原楽(日体大)4分29秒50(2)鈴木(早大)(3)矢澤(高崎健大)(10)森野こころ(日体大)4分41秒71(16)船崎陽里(信州大)5分12秒10

  フィギュア

   【男子】

   ▽3・4級 (1)佐藤遥大(東京電機大)46.98(2)和氣(東大)(3)西(神戸大)

   【女子】

   ▽7・8級 (1)坂本花織(神戸学院大)146.62(2)渡辺(法大)(3)江川(明大)

   ▽6級 (1)柴野ちりさ(甲南女子大)75.66(2)杉原(日大)(3)佐々木(環太平洋大)

  ―女子3000メートル・森野、中盤失速「体力的にきつかった」

   初日の1500メートルに続いて、入賞を目指した女子3000メートルの森野は、中盤以降に失速し10位に終わった。新型コロナウイルスの影響で体調を崩し、本格的に練習復帰したのは3週間ほど前。「スタートはよかったけど、体力的にきつかった」と語った。

   元五輪選手の母志保さん(旧姓楠瀬)=駒大苫高出=、兄太陽(3年)=山形中央高出=を追う形で名門日体大に進学。「今まで経験したことのない練習量」を必死にこなし体力、筋力を付けると1000メートル、1500メートル、3000メートルの自己ベストを次々更新した。

   昨年11月にはフィンランドで行われたジュニアワールドカップ第1戦に日本代表として初出場。憧れの世界舞台は「学ぶことばかり。すごくいい経験になった」と言う。

   世界大会出場の常連選手になることが来季以降の目標。「常にベストのコンディションでレースに臨めるようにしていきたい」と成長を誓った。

  ―フィギュア女子・坂本が2連覇

   北京五輪銅メダリストが苫小牧の地でも圧巻の滑りを見せ付けた。坂本は2023年の初陣となった今大会を、世界ユニバーシティー冬季大会(11~22日、米レークプラシッド)、世界選手権(3月、さいたまスーパーアリーナ)への練習と位置付けて臨んだ。

   146.62点と2位に16.65点差をつけて優勝するも修正箇所が浮かび上がった。後半にかけてアクセルの踏み込みが足りず、3連続ジャンプとはならなかったが、「いつもと違う―と滑りながら感じていた。今後の練習で修正して、ユニバ冬季に挑みたい」と前向きだ。

   白鳥王子アイスアリーナでの演技は初めて。「氷が硬く、ストレスなくスケーティングできた」と笑みを浮かべた。5日の夜には友人の三宅咲綺(岡山理科大)と海鮮を堪能。締めのみそバターコーンラーメンもぺろりと平らげ、北海道の味覚を満喫した。