大舞台で東胆振勢躍動 全国ホープス道代表選考会

3年以下女子を制した菊卓会の藤田

 東胆振の卓球クラブで腕を磨く小学生が、昨年11月に千歳市開基記念総合武道館で開かれたシングルスの第20回全国ホープス選抜大会北海道代表選手選考会で健闘した。3年生以下女子で藤田小百合(苫小牧泉野3年)=北海道菊卓会=が優勝し、道代表入り。5年生男子の後藤啓太(苫小牧澄川)=同=が準優勝。6年生男子の近田蓮(同)=同=、4年生男子の佐藤裕眞(安平早来)=佐藤クラブ=が各部門で3位となった。

   全国ホープス選抜大会(3月、鹿児島県)の道代表入りを懸けた一戦。各大会で好成績を挙げるなどした精鋭が、学年別の男女7部門に分かれ予選リーグと決勝トーナメント(T)を繰り広げた。

   昨年7月の全日本選手権女子カブ(小学3・4年)でベスト32入りした藤田は予選リーグ3試合を難なく全勝、決勝T準決勝では3―1で伊藤莉菜(エレッズ旭川)を下した。

   決勝は過去負けなしと相性のいい伊藤怜菜(同)だったが、1―2と先に王手をかけられた。「いつもなら崩すことができた」サーブに対応されたことが原因。「びっくりした」と振り返るが、第4セット以降は新たなサーブを繰り出して流れを呼び戻し3―2で逆転勝ち。「勝ててよかった」と相好を崩した。

   3月の全国ホープス選抜には各都道府県で選ばれた実力者が集う。「強い人ばかりだけど勝ちたい」と意気込む。

   後藤は準決勝で過去全敗の小林皇雅(スマイルクラブ)に3―0でストレート勝ち。第1セットをポイント0―4から15―13で競り勝ったのが大きかった。「少し焦ったけど、サーブがうまく効いた」

   決勝では年代別のトップを走る田尻琉莞(スネイルズ)に1―3で敗戦。「サーブの回転数を増やしたり、レシーブを的確な場所に出せるようになりたい」と成長を誓った。

   北日本大会や北海道選手権男子13歳以下優勝などの実績を誇る近田は、準決勝で長嶋奏音(スマイルクラブ)に1―3で競り負けた。1―1で迎えた第3セット、ポイント8―6の優勢から突如「受け身になってしまった」ことで流れを明け渡したのが痛かった。

   佐藤は準決勝で荻原大和(円山クラブ)に2―3で及ばず。「とにかく攻めた」と第1、2セットを連取し勢いに乗るかに見えたが、その後はラリー戦で主導権を握れなかった。「ドライブショットをもっと鍛えたい」と語った。