休館中に清掃強化 アブロス日新温水プール

休館中に清掃強化
アブロス日新温水プール
タイルを1枚1枚手作業で磨き上げる従業員たち

 苫小牧市のアブロス日新温水プールを指定管理する都市総合開発は昨年12月15日から、ボイラー設備の改修工事による長期閉館に伴い、館内の清掃とメンテナンスを行っている。現在はメインプール、プールサイドなどの掃除中。利用者が気持ちよく泳げるように―と、従業員15人が心を込めて磨き上げている。営業再開は2月1日。

   同プールではこれまで、館内の暖房設備に蒸気を用いたヒーターを利用していた。しかし熱供給会社の廃業を機に、ガスヒーターに切り替えた。昨年11月に1基を稼働し、現在は2基目の導入に向けた工事が進んでいる。

   例年は12月に2週間ほど休館し、プール内の水抜きをして施設内の清掃を行っていた。今回は工事で約1カ月半の休館を要したことから、例年よりさらに注力して大掃除に取り組んでいる。

   すでにサウナやトイレ、ステンレス製の手すりなどはぴかぴかに磨き上げられ、作業は25メートルプール内やプールサイドの清掃へ。水あかや塩素によるタイルの汚れを薬剤でこすり、水拭き、から拭きで仕上げる。地道な手作業も、従業員は「利用者の方に気持ちよく泳いでもらうため」と磨く手に力が入る。

   同館は1990(平成2)年に開館し、市民プールとして30年以上利用されている。大江俊彰館長は「経年劣化による破損も出てきた。安全に利用してもらえるようメンテナンスも強化している」と話した。