苫小牧市で18年ぶりに開催された国民スポーツ大会冬季大会スケート・アイスホッケー競技会(とまこまい国スポ2024)=1月27日~2月3日=の一般入場者数は、4競技合わせて1万3751人だった。市総合政策部国民スポーツ大会準備室は「競技に興味を持ってもらう一つのきっかけになったのでは」と講評する。
大会は期間中、市内4会場でスピードスケート、アイスホッケー、フィギュアスケート、ショートトラックの試合やレースが行われた。アイスホッケーでは本道が少年の部で21連覇、成年の部で8連覇をそれぞれ達成し、フィギュアでは岩本愛子選手(白鳥FSC、苫小牧青翔中3年)が少年少女で4位と躍動。スピードでも東胆振、日高管内ゆかりの選手が健闘した。
入場者数を競技別に見ると、アイスホッケーが7658人と最も多く、次いでフィギュアが4368人。会場別では、アイスホッケーとフィギュアが行われたネピアアイスアリーナで9345人と最多。ダイナックス沼ノ端アイスアリーナ1893人、新ときわスケートセンター1293人、スピードの競技会場となったハイランドスポーツセンターは1220人だった。来場者からは「生でトップ選手が見られて感動した」「初めてアイスホッケーを見て、楽しかった」などの声があった。
また、市内の小中学生を対象に周知したバス観戦でも772人が訪れ、持参した手旗などを手に声援を送る場面もあった。同準備室は「選手にとってのやりがいやモチベーションにつながり、子どもたちにとってもよい思い出になったのでは」とみる。
一方で、世界選手権3連覇を目指していた坂本花織らトップレベルの有力選手が出場したフィギュアに関しては「PR不足」を指摘する声もあった。同準備室の神保英士室長は「有名選手の公表で縛りがある中、発信し切れなかったことは残念だったが、全体を通して成功に終わることができた」と話していた。