町田、北の大地で躍動

町田、北の大地で躍動

 第1クオーター途中。コートに立った町田は大きな拍手に迎えられた。「緊張したけど、声援が力になった」。自身にとって2021年東京五輪以来となる国内での代表戦は、出身地の北海道(出身は旭川市)での開催。心が躍った。

   いきなり山本の得点をお膳立てするなど、変幻自在のパスで攻撃を組み立てた。自らも得点を狙い、第2クオーター終了間際には3点シュートを成功。約15分半のプレーでチームトップの6アシストをマークし、実力を示した。

   東京五輪はエースガードとして銀メダル獲得に貢献。大会ベスト5にも輝き、世界にその名をとどろかせた。恩塚監督率いるチームでは、米女子プロリーグ(WNBA)挑戦や度重なるけがにより不参加が続いたが、復調してパリ代表争いに間に合った。「パリに出たい気持ちは強い」と言い、メンバー入りへ闘志を燃やす。

   「まだ迷う部分はあるが、恩塚さんのバスケットに自分の感覚は合ってきている」という司令塔。金メダル獲得へ、日本に欠かせないピースが戻ってきた。