オーナーの佐藤政夫さん(39)は外資系企業の元営業マン。全国を食べ歩いて生ラムの肩ロースに魅せられ、2022年10月にふるさとの苫小牧で開業した。
佐藤さんのお薦めは「生ラム肩ロース」(1人前1380円)。肉は豪州産で食味を落とさず長期保存が可能なチルド。厚さが8~9㍉の「厚切り生ラム肩ロース」(2480円)もある。
「軟らかい赤身は脂とのバランスが良く、肉のうま味が堪能できる。ジンギスカンのイメージを一新したい」と語る。肉は煙が出にくく遠赤外線効果がある溶岩プレートで焼く。
素材の味を生かす趣旨から塩、レモン汁、わさびと昆布しょうゆ、ブラックペッパーや岩塩(ヒマラヤ産)で味わうスタイル。「味変」を求める人にニンニクしょうゆや苫小牧オリジナルのカレー風味クラフトスパイス、各地の塩も。
ラムハツ(心臓、450円)、ラムタン(850円)、ラムベーコン(890円)も人気。
評判は口コミで広がり、来店客の7割が出張や観光旅行者。「新鮮な肉を出したいのでぜひ事前予約を」と呼び掛ける。豊田市の会社役員坂本匡志さん(57)は「軟らかく臭みがない。たれを出さないこだわりが気に入った」と話す。
苫小牧市表町2の1の17、飲食店ビル2階。営業時間は午後6時~同10時(ラストオーダー30分前)。日曜定休。カウンター14席、テーブル20席。電話0144(84)6161。