「あなたとAIが 融合する日」/スーザン・シュナイダー著、/小山虎監訳、永盛鷹司訳
- 2025年5月20日
ポスト人間としての超知能AIと、AIを駆使して強化されるわれわれ人間の究極の脳。意識とは何か。意識は人為的に生み出せるのか。AIが意識を持ち得た時、倫理的に起こり得る問題は―。地球上で最高の知的生命体の地位をAIが取って代わる可能性について、哲学者が持論を展開する。筆致は近未来SFのよう。(ニュ
ポスト人間としての超知能AIと、AIを駆使して強化されるわれわれ人間の究極の脳。意識とは何か。意識は人為的に生み出せるのか。AIが意識を持ち得た時、倫理的に起こり得る問題は―。地球上で最高の知的生命体の地位をAIが取って代わる可能性について、哲学者が持論を展開する。筆致は近未来SFのよう。(ニュ
「高宮麻綾のモデルは3人いる。夢中になったら一直線なところは私自身」と語る城戸川りょうさん=東京都千代田区 商社に勤める女性が奮闘する姿を描いた「高宮麻綾の引継書」で、作家デビューを果たした城戸川りょうさん。自身も商社で働く会社員だ。組織に所属するがゆえの制約もあるが、「会社員だって冒険できるし、社
「ソ連崩壊」からプーチン大統領の登場、そしてウクライナ戦争に至るまで国際舞台の裏側にいたスパイの暗躍を暴き、現代史の一端を解き明かす。著者はジャーナリストの視点で機密性の高い文書などに当たり、自ら取材する手法を取り、読者を大いに引き付ける。 ソ連はなぜ終わりを迎えたのか、プーチン大統領はなぜウク
一般的に「アニメの現場」と聞いて思い浮かぶのは、2019年のNHK朝ドラ「なつぞら」で描かれた高畑勲、宮崎駿らアニメーターや、アニメ「SHIROBAKO」でリアルに表現されたアニメスタジオなどだろう。所狭しと机が並んだスタジオで、アニメーターが原画を描いてはほごにし、うろうろと歩き回る。そうした典
著者は詩人として注目されたのち、小説でも芥川賞を受賞した。そんな著者の新刊「移動そのもの」は、一見すると9編を収めた短編集のような体裁であるが、詩と小説の中間のような散文作品集である。 冒頭の表題作がまず変わっている。他人の葬儀に入り込み遺産を横取りする詐欺師の2人組がいて、なぜかチンパンジーと
がん病棟で働く看護師の卯月咲笑は、患者の思い残したことが「見える」特別な能力を持つ。患者の傍らに一人息子の幻影が見えたり、透き通った美しい空が見えたり…。寄り添いながら心のこもったケアをする咲笑。とりとめのない会話の中から、生きるヒントが見つかる。命の尊さと希望を描いた感動のシリーズ第3弾。(文
戦時中、日本の密偵として敵地の中国大陸奥深くに潜入した西川一三の壮大な旅を描くノンフィクション。チベット仏教の巡礼僧に成り済まし、敗戦後も歩みを止めず、ヒマラヤを越えてインドに向かう。足かけ8年に及んだ軌跡をたどり、未知の世界への探究心に突き動かされた生きざまに迫る。(新潮文庫・上737円、下
マイナス×マイナスはプラス、三角すいの体積は同じ底面積の三角柱の3分の1、分数の割り算は引っ繰り返して掛ける…。中高生時代に丸暗記した数学の公式や定理。でも、なぜそうなるのか。論理構成を理解する数学の本当の面白さを学び直す。実生活での直感と一致しない確率の話も、読者の数学的思考が試されて興味を引く
「ROBIN THE HERO」でロビンを演じる朝美絢=東京・日比谷の東京宝塚劇場「新生雪組の魅力は勢い」と話す朝美絢(左)とトップ娘役の夢白あや=東京・日比谷の東京宝塚劇場 宝塚歌劇団雪組の新トップスター、朝美絢のお披露目公演「ROBIN THE HERO/オーヴァチュア!」が、東京・日比谷の東京