虎杖浜・竹浦ファンを増やす 蒲原(かんばら) 亮平(りょうへい)

虎杖浜・竹浦ファンを増やす
蒲原(かんばら) 亮平(りょうへい)

 白老町は大きく分けて2カ所の観光拠点を有します。一つは中心部の大町、民族共生象徴空間(ウポポイ)を中心とした白老地区。そしてもう一つが西部の観光拠点である虎杖浜温泉地区を中心とした虎杖浜・竹浦地区であり、それらの観光推進をけん引するのが虎杖浜竹浦観光連合会であります。

   かつては眠らないまちとして、ドライブインをはじめ飲食店、入浴宿泊施設が多く存在し、町外からはシニアクラブ、修学旅行など団体客の受け入れも盛んで大変盛り上がっていました。毎年9月に開催される「湯まつり」は、著名な歌手のステージ、多くの出店でにぎわい、地元住民の秋の楽しみになっていました。

   しかし、店舗の廃業や撤退などが重なり、観光誘客事業やイベント実施が難しくなってきました。このため、現状を打破するべく、活動休止をしていた虎杖浜竹浦観光連合会を復活させ、町や観光協会と連携を取り、誘客事業、会員連携事業、市のまち事業、虎杖浜かに・たらこ・温泉三大まつりなど、さまざまな事業を推進することで、これまでの客層のほか、若年層世代の誘客にもつながり、着実に観光客を増やしております。

   イベントでの誘客は一過性で終わることも予想されていることから、会員企業の販売力の底上げ、ブランディング、経営力向上勉強会などを実施し、両地域への観光客の増加といちげん客からファンへ昇華させる事業も行っています。

  (蒲原水産社長・白老)