スケートボード・女子パーク 銀メダル 開 心那 「一生スケーターとして生きて」

記者会見で銀メダルを手に笑顔を見せるスケートボード女子パークの開心那=7日、パリ(時事)

 【パリ時事】パリ五輪のレスリング男子グレコローマンスタイル60キロ級で金メダルを獲得した文田健一郎(ミキハウス)が7日、パリ市内で記者会見し、「きのうは興奮していたが、落ち着いてみて改めて実感した」と喜びをかみしめた。

   男子グレコローマンの日本勢では40年ぶりの快挙。「偉大な先輩の方々が歩みを止めなかったからこそ、たまたま僕がその力を借りてもう一歩を踏み出せた」と敬意を表した。

   女子68キロ級で銅の尾崎野乃香(慶大)は「ここまで頑張ってきた自分を褒めたい」と笑顔。就寝前に何度もメダルを見返し、起床してからもさらにメダルを目にし、「うれしくて写真を撮っちゃった」と明かした。

   スケートボード女子パークの開心那(WHYDAH GROUP)は2大会連続の銀メダル。15歳は「一生スケーターとして生きていって、米国に自分が楽しく滑れるパーク付きの家が欲しい」と将来の夢を語った。

 日本男子は3位決定戦へ スウェーデンに敗れる 3時間半の激闘実らず 卓 球

   卓球は7日、男子団体の準決勝が行われ、日本はスウェーデンに2―3で敗れ、決勝進出はならなかった。9日の3位決定戦に回る。

   日本は第1試合のダブルスで戸上隼輔(井村屋グループ)篠塚大登(愛知工大)組、第2試合のシングルスで張本智和(智和企画)が白星。勝利まであと1勝としたが、戸上と篠塚が連敗し、最後の第5試合は張本智が逆転負けした。

   最後に敗れたのは張本智。コート上にしゃがみ込んでしまったエースに、戸上や篠塚が寄り添うが、掛ける言葉がなかなか見つからない。3人とも責任を背負い込んでいた。

   序盤は日本男子の快勝ムード。地力のあるスウェーデンペアを戸上、篠塚組が破り、張本智はエース対決でモレガルドを撃破した。だが、徐々に押されて風向きが変わり始めると、会場の空気もスウェーデン寄りに傾いていった。

   第3試合の戸上が誤算だった。最初のゲームはラリーで圧倒して奪ったものの、相手のストップに対応し切れず逆転負け。篠塚と張本智も連敗し、戸上は「いい流れを自分が壊してしまった」と弱々しい声で絞り出した。

   5試合で3時間半にも及んだ激闘。田勢監督は「本当によく戦ってくれた。僕は感動した」とねぎらった。「きょうは1人になったら死んでしまいそうなので、3人で一緒に寝るしかないかな」と張本智。22歳の戸上が最年長の、若くて結束力が高いチーム。2日後の3位決定戦までに立ち直り、銅メダルをつかめるか。