東京武道館でこのほど開かれた和道流空手道の第9回国際大会・第60回全国大会に出場した苫小牧の成空会川沿支部メンバーの小学生男子4人が組手部門で入賞を果たした。中村嘉伸代表と門下児童がそろって上京し、存分に戦った。「大会で各自が一皮むけてきた印象で、自主性が高まった」と顔触れの成長をたたえた。
多田一惺(日新小)は小学5年個人戦の3位。「1日目は緊張してうまく試合運びができなかったけれど、ベスト8に上がってから焦らず慎重に試合ができた」と言い、戦果を糧にして「これからはイメージトレーニングも積んで戦い方の流れを確かにしたい」との考えだ。
この部ではベスト8で敢闘賞が2人となった。佐藤遼臥(泉野小)は「準々決勝の試合で焦ってしまった」と言うが、総じて「突きの返しが決まったことは満足。負けた人に今度戦うときは勝ってリベンジしたい」と抱負を語った。
同じく草賀寛太(北光小)は「突きや蹴りでポイントを奪えず、相手の試合になってしまった」としたものの、「体の大きい米国の選手には蹴り続けて突きができた」。達成したことを今後に生かすつもりだ。
清藤湧太(澄川小)は小学4年個人戦3位となった。「この大会で初めて3位になれた」と喜び、「足技が使えず下がったことが反省点だけど、相手におじけずかずに攻撃できた」と手応えを語った。
中村代表はたくましさを増した4人について「大会後は練習への向き合い方が変わった」と太鼓判。「ぜひ全国で通用する選手を目指して空手に励んでほしい」と期待している。