宮園蒼空、JFA韓国遠征に参加 北海道コンサドーレ札幌U15所属

ウトナイ中に通っている宮園

 将来のサッカー日本代表選手を育成する企画「日本サッカー協会(JFA)エリートプログラム」のU14に苫小牧ウトナイ中の宮園蒼空(13)が道内で唯一選ばれ、10月14~19日に韓国木浦市で行われた合宿に参加した。宮園は「同世代の選手と互いに技術を磨けて、良い刺激になった」と振り返った。

   同プログラムの韓国遠征には全国から推薦されたナショナルトレセンU14の前期・中期のメンバーから、厳選された20人の選手が参加した。練習試合のほか、文化交流で選手同士の交流を深めた。

   宮園はMFとして試合に臨んだ。持ち味のポジショニングや球際の強さで試合に貢献し、コーナーキック時にアシストも決めた。練習試合の初戦は2―4で敗北したが、2戦目は安定した守りで相手に起点を渡さず3―2で勝利をつかんだ。

   当初、韓国代表選手を見て驚いたのは「体格の違いだった」と言う。身長が約170センチの宮園に対し、同国勢は同世代にもかかわらず190センチ以上もある選手が多く、長いストライドを生かした加速力や空中戦での有利さに、「攻撃の起点がつくれず圧倒された」と悔やんだ。一方で、「日本勢は体幹が強い。コンタクトプレーでは当たり負けしなかったので、自信につながった」と話す。

   このほか、文化交流ではショッピングモールに行ったり、食事を共にしたりと親睦を深めた。「日本語が話せる選手が多くて会話が弾んだ。プレーも人柄もリスペクトできる存在だと思った」と笑顔を見せる。

   宮園は現在、北海道コンサドーレ札幌U15に所属しており、週5回札幌のスタジアムで練習に励んでいる。帰国後、元の生活に戻ると「遠征で感じた世界との体格差を埋めるため、食事量を増やして体を大きくする意識がついた」と話し、「今後も試合の選抜に選ばれるように結果を残す。今回の経験を生かし、世界でも戦える選手になりたい」と飛躍を誓った。