• シナモンがコロナ感染を抑制
    シナモンがコロナ感染を抑制

       ガムなどに使われるシナモンミントやシナモンフレーバーなどの香料成分に新型コロナウイルスの感染を抑える作用があることが分かったと、日本大の研究グループが発表した。 新型コロナ感染は、「スパイクタンパク質」とヒトの細胞の受容体が結合し引き起こされる。これまでの研究で、一部の香料や香料組成物がこの結

    • 2025年2月25日
  • 緊急事態宣言対象地域外にも影響
    緊急事態宣言対象地域外にも影響

       2020年4月から段階的に発出された緊急事態宣言。地域限定で出された時期があるにもかかわらず、人々の衛生行動や社会活動などの変化には地域差がなかったことが分かったと、同志社大などの研究グループが発表した。 研究グループは、国内で20年1月~24年3月まで行われた新型コロナに関する調査のうち、20

    • 2025年2月25日
  • あかぎれ 寒い時期に限らず 日常的に保湿を
    あかぎれ 寒い時期に限らず 日常的に保湿を

       皮膚の乾燥が原因の「あかぎれ」。手指の皮膚に線状の亀裂が入って痛みが出る。寒い時期に多いが、感染症予防などで手洗いを繰り返すと、季節に関係なくあかぎれに悩まされることも。よしき銀座クリニック(東京都中央区)の吉木伸子院長は、日常的な保湿が重要だと指摘する。 ▽冷え性の人は要注意 皮膚は、外側か

    • 2025年2月25日
  • 65歳になったら耳鼻咽喉科へ 「聴こえ8030運動」
    65歳になったら耳鼻咽喉科へ 「聴こえ8030運動」

       加齢に伴い聴力が低下すると、うつ病や認知症の発症リスクが高まることが知られている。日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会は、80歳になっても30 デシベル (ささやき声程度の音の大きさ)の聴力維持を目指す「聴こえ8030運動」を2024年9月から本格的に始動させた。 同学会の理事で、愛媛大学医学部(愛媛

    • 2025年2月20日
  • 「運転問題なし」 思い込み6割超える 緑内障患者
    「運転問題なし」 思い込み6割超える 緑内障患者

       西葛西・井上眼科病院(東京都江戸川区)などの研究グループが緑内障患者を対象に行った調査で、視野に障害があっても自覚症状がなく、「運転は問題ない」と思い込んでいる人が6割を超えることが分かった。 緑内障は、視力は良好でも視野が狭くなる特性があり、自覚症状がないまま進行することが多い。研究グループは

    • 2025年2月20日
  • かかりつけ医の存在 コロナ下の自殺抑制か
    かかりつけ医の存在 コロナ下の自殺抑制か

       かかりつけ医や精神科の定期的な受診が、新型コロナ感染流行時の自殺抑制につながった可能性があると、広島大などの研究グループが発表した。 コロナ流行初期は流行前に比べ、人口100万人当たりの月間自殺率(月次自殺率)が増え、特に流行直前から急激に上昇した。 研究グループは、神戸市における「異状死

    • 2025年2月20日
  • 在宅勤務効果で幸福度向上 高所得層は利点享受
    在宅勤務効果で幸福度向上 高所得層は利点享受

       心身や社会的幸福度を指す「ウェルビーイング」。コロナ禍を経て、高所得層ではこの指標が向上し、その要因が在宅勤務の普及によるものだったと、慶応大の研究グループが発表した。 研究グループは、全国の成人約4000人を対象に、コロナ禍前(2020年)、コロナ禍1年目(21年)、2年目(22年)の所得格差

    • 2025年2月20日
  • 薬嫌い克服に絵本 大切さ知る契機に
    薬嫌い克服に絵本 大切さ知る契機に

       「ベンゼンじまのポポロン」 子ども(3歳以上)が薬を飲むのを嫌がった経験があるという保護者は7割近くに上ることが、2015年に行われた「子どもの薬に関する調査」で分かっている。親子の服薬意識の向上を促す研究に取り組む東京薬科大学(東京都八王子市)医薬品安全管理学教室の吉田謙介講師は、食品に薬を混ぜて

    • 2025年2月19日
  • ラジオ体操で持久力など改善 在宅だと効果が限定的?
    ラジオ体操で持久力など改善 在宅だと効果が限定的?

       ラジオ体操の効果を検討したところ、持久力の改善などが見られたと、東京都健康長寿医療センター研究所などの研究グループが発表した。 研究グループは、2021年10月~22年2月に心身の活力などが低下する「フレイル」とその前段階にある男女220人(年齢中央値78歳)を募集。①栄養プログラムと1日1回自

    • 2025年2月18日
  • 40ヘルツスピーカー 音声刺激が認知症に有効?
    40ヘルツスピーカー 音声刺激が認知症に有効?

       記憶力などに関係するとされる脳波、ガンマ波を刺激する音声を6カ月聞いた認知症患者では、暴言などの症状が改善されたと、介護老人保健施設、国立あおやぎ苑(東京都国立市)が発表した。 同施設では2023年12月から、音声を40㌹に変調した「ガンマ波サウンド」を聞くことができるテレビスピーカーを導入。認

    • 2025年2月18日
  • 日中の眠気 認知症の前段階に関係か
    日中の眠気 認知症の前段階に関係か

       睡眠障害に関連する日中の眠気や意欲の低下が見られる高齢者は、認知症の前段階である「運動認知リスク症候群(MCR)」を発症する可能性があることが分かったと、米国の研究グループが発表した。 これまでの研究では、歩行速度の低下などを伴うMCRと睡眠障害の関係は不明だった。研究グループは、研究登録時に

    • 2025年2月18日
  • 血糖値高いと海馬が縮小 糖尿病でない人でも 食生活の工夫や運動の習慣を
    血糖値高いと海馬が縮小 糖尿病でない人でも 食生活の工夫や運動の習慣を

       糖尿病は、認知症の主要なリスク因子の一つ。しかし、高齢者を対象とした最近の研究で、糖尿病とされるレベルでなくても、血糖値が高い、あるいはインスリン(膵臓=すいぞう=から分泌される血糖を下げるホルモン)の分泌能が低い人は、認知症に特徴的な脳の変化が既に表れていることが分かった。 ▽境界型でもリス

    • 2025年2月18日
  • 脈の乱れ、心房細動の可能性も 無症状のまま脳梗塞を発症
    脈の乱れ、心房細動の可能性も 無症状のまま脳梗塞を発症

       脳梗塞の原因となる心房細動 心臓のリズムが異常を来す不整脈。立川病院循環器内科(東京都立川市)顧問の三田村秀雄医師は「不整脈は生理的に起こるものから、突然死の原因になるものまで幅広い」と話す。 ▽治療は不要? 心臓には電気系統が張り巡らされ、そこからの指令によって心筋がリズムよく収縮を繰り返

    • 2025年2月13日
  • 楽しい食事が健康維持に重要
    楽しい食事が健康維持に重要

       骨粗しょう症患者を対象にした研究から、食生活を充実させることがフレイル(心身が弱った状態)の予防などにつながる可能性が示されたと、大阪公立大大学院などの研究グループが発表した。 研究グループは、「食事の楽しみ」「食事の充足感」「食事環境」「食の多様性」を評価する「食事関連QOL」という概念に着

    • 2025年2月13日
  • 定期的に尿検査を 自覚症状乏しい糖尿病関連腎臓病
    定期的に尿検査を 自覚症状乏しい糖尿病関連腎臓病

       糖尿病のさまざまな合併症の一つで、腎機能が低下する糖尿病関連腎臓病(DKD)。最近では、患者の高齢化や医療の進歩を背景に、従来と異なるタイプのDKDが注目されている。 順天堂大医学部付属順天堂医院(東京都文京区)腎・高血圧内科の合田朋仁先任准教授は「DKDが進行すると最終的には腎不全に至ります

    • 2025年2月13日
  • 座り過ぎはがんの発症増やす
    座り過ぎはがんの発症増やす

       座って過ごす時間が長いと、がんの発症率を高めて医療費が増大すると、ドイツの研究グループが発表した。 ドイツの国民調査によると、成人人口の約5割が1日4~8時間座って過ごしている。研究グループは、座位行動との関連が知られる大腸がん、乳がん、子宮・卵巣がんについて、座位行動に起因する新規がん発症数

    • 2025年2月13日
  • SNSはいらいらのもと?
    SNSはいらいらのもと?

       SNSを頻繁に使用することと、いら立ちや怒りっぽさは関連することが分かったと、米国の研究グループが発表した。 研究グループは、2023年11月~24年1月に新型コロナウイルス感染症の流行と社会への影響などに関する調査に参加した米国成人4万2597人(平均年齢46・0歳)について、SNSの使用頻度

    • 2025年2月13日
  • 子どもの慢性的な鼻詰まり 脳の発達や機能に悪影響か
    子どもの慢性的な鼻詰まり 脳の発達や機能に悪影響か

       慢性的な鼻閉の原因になる病気 発達期の慢性的な鼻詰まり(鼻閉)は、脳の発達や機能に重大な悪影響をもたらす可能性がある―。東京科学大学大学院医歯学総合研究科(東京都文京区)認知神経生物学分野の上阪直史教授らが行ったマウスの実験で明らかとなった。 ▽運動能力低下や活動量減少 鼻が詰まり、空気の通

    • 2025年2月12日
  • 抗菌薬 認知症リスク増加させず
    抗菌薬 認知症リスク増加させず

       健康な高齢者が抗菌薬を使用しても、認知症リスク増加との関連はなかったと、米国などの研究グループが発表した。 抗菌薬は、健康や認知機能の維持に重要な役割を担うとされる腸内細菌のバランスを崩す場合がある。また、腸内細菌の乱れは認知機能の低下と関連することが指摘されているが、抗菌薬と認知症との直接の

    • 2025年2月11日
  • 心血管疾患予防に植物性たんぱく質
    心血管疾患予防に植物性たんぱく質

       米国人の食事調査データの分析から、動物性たんぱく質に比べ、植物性たんぱく質の摂取比率が高い人は、心血管疾患の発症リスクが低いことが分かったと、米国とカナダの共同研究グループが発表した。 研究グループは、米国の三つの研究に参加した20万2863人の食事や生活習慣などに関する30年間のデータを分析

    • 2025年2月11日
  • 1日5000歩以上で抑うつ軽減
    1日5000歩以上で抑うつ軽減

       1日平均で5000歩以上歩くと抑うつ症状が軽減され、1000歩増えるごとにうつ病のリスクも低下することが分かったと、スペインなどの研究グループが発表した。 研究グループは、うつ病や抑うつ症状の所見がある18歳以上の9万6173人を対象とした33件の研究をまとめ、1日の平均歩数との関係を検討した

    • 2025年2月11日
  • 五十肩治療の選択肢/局所麻酔で癒着はがす
    五十肩治療の選択肢/局所麻酔で癒着はがす

       肩が痛くて腕が上がらない五十肩(肩関節周囲炎)。10年ほど前に登場した治療選択肢の一つで、局所麻酔を用いつつ癒着した組織をはがす「非観血的関節授動術(サイレントマニピュレーション=SMP)」について、永野整形外科クリニック(奈良県香芝市)の永野龍生院長に聞いた。 ▽局所麻酔下で通院治療 中

    • 2025年2月6日
  • 脈が速いと死亡リスク上昇/家庭で測定、/日常的にチェックを
    脈が速いと死亡リスク上昇/家庭で測定、/日常的にチェックを

       高血圧患者の家庭血圧計で測定した脈拍が、死亡リスクを予測する指標になり、脈が速いとリスクが上昇することが分かったと、帝京大などの研究グループが発表した。 研究グループは、2001年6月~09年10月に登録された高血圧患者の男女3022人(平均年齢59・4歳)のデータを収集。高血圧治療開始前後に

    • 2025年2月6日
  • オンライン交流の効果は限定的?/大学閉鎖時の孤独感調査
    オンライン交流の効果は限定的?/大学閉鎖時の孤独感調査

       孤独感を低減するとされる友人とのオンライン交流は、大学閉鎖時では効果が認められなかったと、同志社大などの研究グループが発表した。 新型コロナウイルスの感染拡大時、大学は学生の孤独感が増加するリスクを考慮し、オンラインツールを用いて交流機会を確保するよう対策してきたが、その効果は不明だった。 研

    • 2025年2月6日
  • ラムゼイ・ハント症候群/ウイルス再活性化で顔面神経まひ
    ラムゼイ・ハント症候群/ウイルス再活性化で顔面神経まひ

       顔面神経まひの症状(左側の場合) バイオリニストの葉加瀬太郎さんが昨年発症を公表した、顔面神経まひ「ラムゼイ・ハント症候群」。東海大学医学部付属病院(神奈川県伊勢原市)耳鼻咽喉科・頭頸部外科の濱田昌史教授によると、発症には水ぼうそう(水痘)・帯状疱疹(ほうしん)ウイルスが関わっていると説明する。

    • 2025年2月6日
  • 慢性皮膚疾患/超加工食品、/乾癬リスク上昇か
    慢性皮膚疾患/超加工食品、/乾癬リスク上昇か

       ソーセージなどの加工肉や菓子パン、スナック菓子などの超加工食品の食べ過ぎは、慢性の炎症性皮膚疾患「乾癬(かんせん)」リスクを高める可能性があると、フランスの研究グループが発表した。 皮膚が赤く盛り上がり、表面がぼろぼろとはがれ落ちるといった症状がある乾癬の明確な原因は分かっていないが、食事などの生

    • 2025年2月6日
  • 女性、短時間でも高強度の日常動作で/心不全リスク減
    女性、短時間でも高強度の日常動作で/心不全リスク減

       階段を上るなどの強度が高い日常生活の動作(VILPA)を少しでも行うと、女性の心不全などの発症や死亡(MACE)のリスクが大幅に低下することが分かったと、オーストラリアなどの研究グループが発表した。 研究グループは、2013~15年に加速度計を用い、英国人(女性1万3018人、男性9350人、

    • 2025年2月4日
  • 妊婦の座り過ぎ、/妊娠前の習慣が関係
    妊婦の座り過ぎ、/妊娠前の習慣が関係

       「子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)」のデータから、妊娠前、テレビの視聴やゲームをする時間が長い人は、妊娠中の1日の座位時間が長くなる傾向があったと、富山大などの研究グループが発表した。 妊娠中の座位時間が長いと、妊娠糖尿病や胎児の成長阻害などのリスクが高まるとされる。研究グル

    • 2025年2月4日
  • 赤味や水泡、皮むけなどネイルケアによる皮膚トラブル 除光液で手湿疹も
    赤味や水泡、皮むけなどネイルケアによる皮膚トラブル 除光液で手湿疹も

       手に赤みやぶつぶつ、水疱(すいほう)、皮むけなどが生じる手湿疹。症状が軽い手荒れが進行した状態で、ひどくなるとひび割れができ、かゆみや出血を伴う。ネイルケア関連の発症も報告されている。池袋西口病院(東京都豊島区)の船坂陽子医師に皮膚トラブルの原因や治療法、予防策を教えてもらった。 ▽早めの治療

    • 2025年2月4日
  • 定期接種で子宮頸がん死減少/HPVワクチン
    定期接種で子宮頸がん死減少/HPVワクチン

       米国の25歳未満の女性でヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンの定期接種以降、子宮頸(けい)がんによる死亡者数が大幅に減少したと、同国の研究グループが発表した。 米国では2006年以降、子宮頸がんなどを防ぐためHPVワクチンの定期接種が推奨されている。12~16年に、25歳未満で子宮頸がんの

    • 2025年2月4日