• バターより植物油で健康長寿
    バターより植物油で健康長寿

       普段の食事で摂取するバターを植物油に置き換えると健康長寿につながる可能性が示されたと、米国などの研究グループが発表した。 研究グループは、同国の成人22万1054人を最長33年間追跡し、バターや植物油の摂取量と死亡との関係を調査した。 摂取量順に4グループに分けて分析した結果、バターの摂取量が

    • 2025年4月8日
  • 中高年世代でBMIが増加傾向に
    中高年世代でBMIが増加傾向に

       1950~80年代に生まれた35~69歳の中高年世代では、2015~20年度の体格指数(BMI)の推移が増加傾向だったと、慶応大などの研究グループが発表した。 研究グループは、15年度に全国健康保険協会(協会けんぽ)に加入する35~69歳の男女815万5894人のデータを用い、性別や5歳ごとの

    • 2025年4月3日
  • 運動習慣でがん進行や死亡リスク減
    運動習慣でがん進行や死亡リスク減

       がんと診断される前から日常的に運動していた人は、がんが進行したり死亡したりするリスクが低かったと、南アフリカなどの研究グループが発表した。 研究グループは、同国で最大の医療保険に加入するステージ1のがん患者2万8248人のデータを分析。がん診断までの1年間の身体活動量と、がんの進行や死亡との関

    • 2025年4月3日
  • 早期退院の鍵は炭水化物 整形外科手術後の病院食
    早期退院の鍵は炭水化物 整形外科手術後の病院食

       整形外科手術の後、早期に退院できた患者は主食を多く摂取していたことが分かったと、北里大の研究グループが発表した。 研究グループは、傷んだ股関節の骨を人工の骨に置き換える「人工股関節置換術」を受けた入院患者57人のデータを基に、2週間以内に退院した早期退院グループと、それより長く入院していた長期

    • 2025年4月3日
  • 血圧低下で意識消失 長風呂、若者も注意
    血圧低下で意識消失 長風呂、若者も注意

       浴槽で溺れた65歳以上の高齢者は、2021年に約5000人に上ったことが、厚生労働省の調査で分かっている。東京都市大学人間科学部(東京都世田谷区)の早坂信哉教授は「入浴中の事故は、特に高齢者で警戒が必要です」と指摘しつつ「若い方はスマートフォンの使用などによる長風呂が原因で低血圧を起こし、事故に至る

    • 2025年4月3日
  • 喫煙や受動喫煙 胎盤早期剝離に大きく関係
    喫煙や受動喫煙 胎盤早期剝離に大きく関係

       妊娠中の喫煙や受動喫煙が胎盤早期剝離に大きく関係していることを、東北大病院などの研究グループが発表した。 胎児に栄養を送る胎盤が出産前に子宮から剝がれ、母体や胎児の命に関わる胎盤早期剝離。研究グループは、「子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)」に参加した8万1974人の妊婦データ

    • 2025年4月2日
  • 子どもをむしばむ「教育虐待」 本人の意思尊重を
    子どもをむしばむ「教育虐待」 本人の意思尊重を

       子どもの心に負の影響を及ぼす「教育虐待」。慶応大(東京都新宿区)の高橋孝雄名誉教授(小児科)は「教育熱心と教育虐待は紙一重」と語る。 ▽「子どものために」が虐待に 教育虐待は、子どもの意思を無視して目標を設定し、過度な努力を強いることで心身に深刻な影響を与えること。しかし、親は自分が虐待してい

    • 2025年4月2日
  • ホルモン治療の種類で リスクに差
    ホルモン治療の種類で リスクに差

       女性の更年期症状に対するホルモン治療について、心血管疾患リスクへの影響を調べたところ、治療の種類で違いがあったと、スウェーデンなどの研究グループが発表した。 研究グループは、同国の50~58歳の女性91万9614人のデータを用い、更年期症状へのホルモン治療の種類や薬剤別に心血管疾患リスクを調査

    • 2025年4月1日
  • 睡眠の質低いと 月経痛強く
    睡眠の質低いと 月経痛強く

       睡眠の質の低さが月経痛の強さや、月経前後の集中力の低下に関連したと、広島大大学院などの研究グループが発表した。 いらいらや抑うつ、体重増加、腰痛など、月経に伴う心身のトラブルは若年女性の生活の質に悪影響を及ぼす。研究グループは、18~25歳の女子学生298人に対し、睡眠の質と月経に伴う心身症状

    • 2025年4月1日
  • 妊娠後骨粗しょう症 後期から授乳期に骨折
    妊娠後骨粗しょう症 後期から授乳期に骨折

       妊娠後骨粗しょう症の危険因子 骨に含まれるカルシウムが減少して骨がもろくなる骨粗しょう症は、閉経後の高齢女性に多い。ところが、これと同じ状態が妊娠後期から授乳期でも起こることがあり「妊娠後骨粗しょう症」と呼ばれている。亀田総合病院(千葉県鴨川市)生殖医療科の大内久美医長は「10歳代後半から20歳代に

    • 2025年4月1日
  • 妊娠中の ステロイド、子の精神障害に影響か
    妊娠中の ステロイド、子の精神障害に影響か

       妊娠中にグルココルチコイド(ステロイド薬)を使用した母親から生まれた子どもは、いくつかの精神障害リスクが高いことが分かったと、デンマークなどの研究グループが発表した。 早産リスクが高かったり、自己免疫疾患などがあったりする妊婦には、子どもの生存や妊婦の症状軽減のためにステロイド薬による治療が広く

    • 2025年4月1日
  • 副甲状腺機能低下症 遺伝性は指定難病に認定 承認申請済みの新薬に期待も
    副甲状腺機能低下症 遺伝性は指定難病に認定 承認申請済みの新薬に期待も

       体内のカルシウム濃度を調整する副甲状腺ホルモン(PTH)の分泌が低下し、足がつるなどの症状が引き起こされる副甲状腺機能低下症。「原因はさまざまです。多くは甲状腺の手術などにより発症する術後性ですが、それ以外には遺伝性の患者さんなどもいます」と帝京大ちば総合医療センター(千葉県市原市)病院長で内分泌

    • 2025年3月27日
  • 組織運営の鍵はリーダーの謙虚さ
    組織運営の鍵はリーダーの謙虚さ

       日本の行政機関の職員を対象にした調査で、謙虚なリーダーの下だと、自分の気持ちや考えを安心して表明できる「心理的安全性」が高まり、メンタルヘルスなどに好影響を及ぼすことが分かったと、東京大などの研究グループが発表した。 近年、行政職員らの離職が問題になり、定着率向上のため働きやすさなどへの取り組み

    • 2025年3月27日
  • 暑い日はアナフィラキシーに注意
    暑い日はアナフィラキシーに注意

       食べ物や虫刺されなどによって急激なアレルギー反応が起き、時に命に関わるアナフィラキシー。東京科学大大学院の研究グループの調査で、気温が高いとアナフィラキシーによる入院リスクが高まることが分かった。 研究グループは、2011~22年にアナフィラキシーで入院した患者5万5298人のデータと気象デー

    • 2025年3月27日
  • あおむけで高血圧 心血管疾患のリスク高
    あおむけで高血圧 心血管疾患のリスク高

       あおむけ姿勢での血圧測定で高血圧だった人は、座った姿勢での測定結果に関係なく、心血管疾患を発症するリスクが高かったと、米国の研究グループが発表した。 研究グループは、米国在住者1万1369人(平均年齢53・9歳、女性55・7%)を対象に血圧データを調べた。あおむけ、座った姿勢のどちらでも高血圧

    • 2025年3月27日
  • 親指に痛みも スマホ使い過ぎで
    親指に痛みも スマホ使い過ぎで

       暮らしや仕事に欠かせないスマートフォンだが、使い過ぎると指などが痛む恐れも。稲毛病院(千葉市)整形外科・リハビリテーション科の佐藤務医師に適切な使い方や対処法を聞いた。 ▽関節、腱に負担 スマホを長時間使用すると、目、首などにさまざまな不調が表れる可能性がある。手の症状は、親指や手首の痛み

    • 2025年3月25日
  • 子供の3分の1がコロナ感染に気付かず 千葉大の研究グループのアンケート調査
    子供の3分の1がコロナ感染に気付かず 千葉大の研究グループのアンケート調査

       小学生などを対象にした調査で、新型コロナへの感染に気付かなかった子どもが3分の1いることが分かったと、千葉大の研究グループが発表した。 研究グループは、2020年12月の調査に参加した小学生355人に対し、20~22年度の冬にコロナの抗体検査とアンケートを実施。感染状況や自覚症状などを調査した。

    • 2025年3月19日
  • ダニとスギ花粉は合併しやすい? 子供のアレルギー
    ダニとスギ花粉は合併しやすい? 子供のアレルギー

       山梨大大学院などの研究グループの調査で、ヤケヒョウヒダニアレルギーがあると、スギ花粉へのアレルギー症状も出やすくなる可能性が示された。 研究グループは、「子どもの健康と環境に関する全国調査」の追加調査「8歳学童期総合健診」に参加した1469組の母子に血液検査を行い、スギ花粉へのアレルギー反応が

    • 2025年3月19日
  • 学校の居心地がメンタルヘルスに重要
    学校の居心地がメンタルヘルスに重要

       新型コロナウイルス感染症の流行下の調査で、学校の居心地の良さが思春期の子どものメンタルヘルスを良好に保つ上での鍵であることが分かったと、東京都医学総合研究所などの研究グループが発表した。 研究グループは、10歳時から追跡調査している都内在住の子ども3171人分の大規模研究データを用い、コロナ前

    • 2025年3月19日
  • 高齢者のふらつき 内耳器官の機能低下から
    高齢者のふらつき 内耳器官の機能低下から

       高齢者に多い症状のふらつきや不安定歩行(加齢性平衡障害)は、体のバランスをつかさどる内耳の器官「前庭」の機能低下などが主な原因であることが分かったと、順天堂大医学部付属順天堂東京江東高齢者医療センターの研究グループが発表した。 研究グループは、加齢性平衡障害の原因別の治療を行うため、2021年

    • 2025年3月18日
  • 早期診断・治療が重要 アルツハイマー型認知症 進行を遅らせることは可能
    早期診断・治療が重要 アルツハイマー型認知症 進行を遅らせることは可能

       厚生労働省によると、認知症の患者は2030年に約523万人になり、22年時点の443万人から8年間で約80万人増えると推計されている。総合東京病院(東京都中野区)認知症疾患研究センターの羽生春夫センター長は「早期に診断して適切に対処すれば、進行を遅らせることが可能です」と話す。 ▽脳が萎縮

    • 2025年3月18日
  • 奥歯のかみ合わせ悪化 死亡リスクが上昇
    奥歯のかみ合わせ悪化 死亡リスクが上昇

       後期高齢者を対象とした研究から、奥歯のかみ合わせの悪化で死亡リスクは上昇するが、状態の良い入れ歯の使用でリスクが抑えられることが分かったと、大阪大大学院などの研究グループが発表した。 研究グループは、2018年4月~20年3月に大阪府の後期高齢者歯科健康診査を受診した男女18万6893人のデータ

    • 2025年3月18日
  • フレイル高齢者 血中代謝物に特徴カフェイン濃度低い
    フレイル高齢者 血中代謝物に特徴カフェイン濃度低い

       心身の活力などが低下する「フレイル」の高齢者は、カフェインなどの代謝物の濃度が低かったと、東京都健康長寿医療センター研究所などの研究グループが発表した。 研究グループは、2017年に東京都板橋区で実施された健康調査を基に、フレイル高齢者39人と健康な高齢者76人の血清サンプルを分析。約500種

    • 2025年3月18日
  • 生活改善で重症化予防/慢性腎臓病
    生活改善で重症化予防/慢性腎臓病

       慢性腎臓病(CKD)は、血液をろ過して老廃物を尿として排出する腎臓の構造や機能の異常が3カ月以上続く病気だ。進行すると透析が必要になり、心臓や脳血管の病気を合併する恐れもある。川崎医科大高齢者医療センター(岡山市)の柏原直樹病院長(腎臓内科)は、未診断の人も多いとして注意を呼び掛けている。 ▽

    • 2025年3月13日
  • 砂糖の過剰摂取は危険/肥満以外のリスクも
    砂糖の過剰摂取は危険/肥満以外のリスクも

       砂糖の過剰摂取は砂糖依存とも呼ばれ、肥満や糖尿病以外にもさまざまな健康リスクを引き起こす可能性があるという。肥満や体内炎症などをテーマに研究を続けてきた、福島県立医科大学医学部(福島市)病態制御薬理医学講座の前島裕子准教授に聞いた。 ▽心臓病やうつ病にも 砂糖などの糖質は、大きく3種類に分

    • 2025年3月13日
  • フッ化物がIQ低下に関係か 米国の研究グループ
    フッ化物がIQ低下に関係か 米国の研究グループ

       胎児期や出生後にフッ化物(無機のフッ素化合物)を摂取することは、子どもの知能指数(IQ)低下に関係する可能性があると、米国の研究グループが発表した。 フッ化物は虫歯予防効果があることから、米国などでは水道水に添加されているが、脳の発達やIQへの影響が一部では指摘されている。 研究グループは、中

    • 2025年3月12日
  • 高血圧+肥満+喫煙+糖尿病で 健康寿命10年短縮
    高血圧+肥満+喫煙+糖尿病で 健康寿命10年短縮

       東京科学大などの研究グループは、高血圧、肥満、喫煙、糖尿病の全てに該当すると、65歳以降健康に過ごせる年数を表す「65歳健康寿命」が約10年短くなると発表した。 研究グループは、全国300地区、約7000人の20年間の追跡調査データを分析。その結果、高血圧(収縮期血圧160mmHg以上/拡張期

    • 2025年3月11日
  • 便秘の心不全患者 死亡率高く
    便秘の心不全患者 死亡率高く

       便秘を合併した状態で入院した急性心不全の患者は、その後2年以内の死亡率が高まることが分かったと、高知大医学部付属病院などの研究グループが発表した。 便秘は心血管疾患の発症リスクとの関連が指摘されているが、心不全患者の死亡率との関連は明らかでなかった。 研究グループは、2017年5月~19年12月に

    • 2025年3月11日
  • 睡眠6時間未満だと高ストレス
    睡眠6時間未満だと高ストレス

       高ストレス者の7割以上は睡眠時間が6時間未満だったと、健康管理サービスを提供するドクタートラスト(東京都渋谷区)が発表した。 同社のストレスチェック研究所は2023年4月~24年3月、平均睡眠時間について回答した12万8896人のデータを用い、睡眠習慣とストレス度合いの関係を調査した。 そ

    • 2025年3月11日
  • 20分間の運動で記憶力向上 効果は8週間後まで持続
    20分間の運動で記憶力向上 効果は8週間後まで持続

       運動は記憶力を向上させることが知られているが、その効果は8週間後まで維持されることが、北海道教育大岩見沢校(岩見沢市)の森田憲輝教授らの研究で分かった。運動が脳の記憶機能を高めることで、学業成績の向上に一役買っている可能性も考えられる。 ▽これまで効果の持続は不明 記憶は、保持される時間の長さが数

    • 2025年3月6日