あおむけで高血圧 心血管疾患のリスク高
- 2025年3月27日
あおむけ姿勢での血圧測定で高血圧だった人は、座った姿勢での測定結果に関係なく、心血管疾患を発症するリスクが高かったと、米国の研究グループが発表した。 研究グループは、米国在住者1万1369人(平均年齢53・9歳、女性55・7%)を対象に血圧データを調べた。あおむけ、座った姿勢のどちらでも高血圧
あおむけ姿勢での血圧測定で高血圧だった人は、座った姿勢での測定結果に関係なく、心血管疾患を発症するリスクが高かったと、米国の研究グループが発表した。 研究グループは、米国在住者1万1369人(平均年齢53・9歳、女性55・7%)を対象に血圧データを調べた。あおむけ、座った姿勢のどちらでも高血圧
暮らしや仕事に欠かせないスマートフォンだが、使い過ぎると指などが痛む恐れも。稲毛病院(千葉市)整形外科・リハビリテーション科の佐藤務医師に適切な使い方や対処法を聞いた。 ▽関節、腱に負担 スマホを長時間使用すると、目、首などにさまざまな不調が表れる可能性がある。手の症状は、親指や手首の痛み
小学生などを対象にした調査で、新型コロナへの感染に気付かなかった子どもが3分の1いることが分かったと、千葉大の研究グループが発表した。 研究グループは、2020年12月の調査に参加した小学生355人に対し、20~22年度の冬にコロナの抗体検査とアンケートを実施。感染状況や自覚症状などを調査した。
山梨大大学院などの研究グループの調査で、ヤケヒョウヒダニアレルギーがあると、スギ花粉へのアレルギー症状も出やすくなる可能性が示された。 研究グループは、「子どもの健康と環境に関する全国調査」の追加調査「8歳学童期総合健診」に参加した1469組の母子に血液検査を行い、スギ花粉へのアレルギー反応が
新型コロナウイルス感染症の流行下の調査で、学校の居心地の良さが思春期の子どものメンタルヘルスを良好に保つ上での鍵であることが分かったと、東京都医学総合研究所などの研究グループが発表した。 研究グループは、10歳時から追跡調査している都内在住の子ども3171人分の大規模研究データを用い、コロナ前
高齢者に多い症状のふらつきや不安定歩行(加齢性平衡障害)は、体のバランスをつかさどる内耳の器官「前庭」の機能低下などが主な原因であることが分かったと、順天堂大医学部付属順天堂東京江東高齢者医療センターの研究グループが発表した。 研究グループは、加齢性平衡障害の原因別の治療を行うため、2021年
厚生労働省によると、認知症の患者は2030年に約523万人になり、22年時点の443万人から8年間で約80万人増えると推計されている。総合東京病院(東京都中野区)認知症疾患研究センターの羽生春夫センター長は「早期に診断して適切に対処すれば、進行を遅らせることが可能です」と話す。 ▽脳が萎縮
後期高齢者を対象とした研究から、奥歯のかみ合わせの悪化で死亡リスクは上昇するが、状態の良い入れ歯の使用でリスクが抑えられることが分かったと、大阪大大学院などの研究グループが発表した。 研究グループは、2018年4月~20年3月に大阪府の後期高齢者歯科健康診査を受診した男女18万6893人のデータ
心身の活力などが低下する「フレイル」の高齢者は、カフェインなどの代謝物の濃度が低かったと、東京都健康長寿医療センター研究所などの研究グループが発表した。 研究グループは、2017年に東京都板橋区で実施された健康調査を基に、フレイル高齢者39人と健康な高齢者76人の血清サンプルを分析。約500種
慢性腎臓病(CKD)は、血液をろ過して老廃物を尿として排出する腎臓の構造や機能の異常が3カ月以上続く病気だ。進行すると透析が必要になり、心臓や脳血管の病気を合併する恐れもある。川崎医科大高齢者医療センター(岡山市)の柏原直樹病院長(腎臓内科)は、未診断の人も多いとして注意を呼び掛けている。 ▽
砂糖の過剰摂取は砂糖依存とも呼ばれ、肥満や糖尿病以外にもさまざまな健康リスクを引き起こす可能性があるという。肥満や体内炎症などをテーマに研究を続けてきた、福島県立医科大学医学部(福島市)病態制御薬理医学講座の前島裕子准教授に聞いた。 ▽心臓病やうつ病にも 砂糖などの糖質は、大きく3種類に分
胎児期や出生後にフッ化物(無機のフッ素化合物)を摂取することは、子どもの知能指数(IQ)低下に関係する可能性があると、米国の研究グループが発表した。 フッ化物は虫歯予防効果があることから、米国などでは水道水に添加されているが、脳の発達やIQへの影響が一部では指摘されている。 研究グループは、中
東京科学大などの研究グループは、高血圧、肥満、喫煙、糖尿病の全てに該当すると、65歳以降健康に過ごせる年数を表す「65歳健康寿命」が約10年短くなると発表した。 研究グループは、全国300地区、約7000人の20年間の追跡調査データを分析。その結果、高血圧(収縮期血圧160mmHg以上/拡張期
便秘を合併した状態で入院した急性心不全の患者は、その後2年以内の死亡率が高まることが分かったと、高知大医学部付属病院などの研究グループが発表した。 便秘は心血管疾患の発症リスクとの関連が指摘されているが、心不全患者の死亡率との関連は明らかでなかった。 研究グループは、2017年5月~19年12月に
高ストレス者の7割以上は睡眠時間が6時間未満だったと、健康管理サービスを提供するドクタートラスト(東京都渋谷区)が発表した。 同社のストレスチェック研究所は2023年4月~24年3月、平均睡眠時間について回答した12万8896人のデータを用い、睡眠習慣とストレス度合いの関係を調査した。 そ
運動は記憶力を向上させることが知られているが、その効果は8週間後まで維持されることが、北海道教育大岩見沢校(岩見沢市)の森田憲輝教授らの研究で分かった。運動が脳の記憶機能を高めることで、学業成績の向上に一役買っている可能性も考えられる。 ▽これまで効果の持続は不明 記憶は、保持される時間の長さが数
昨年12月に亡くなったフリーアナウンサーの小倉智昭さんの死因は、ぼうこうがんだった。弘前大医学部付属病院(青森県弘前市)泌尿器科の畠山真吾教授は「高齢の男性に多い」と話す。 ▽男性60代から増加 ぼうこうがんになる人は年間2万3000人程度。人口10万人当たりの発症率は60代からピークの9
小学生を対象とした調査から、虫歯の多さには寝る時間が遅いといった生活習慣が関連することが分かったと、富山大大学院などの研究グループが発表した。 研究グループは、2018年7~9月に行われた生活習慣や健康などに関する調査に参加した、富山県の小学4~6年生1万2146人のデータを収集。虫歯の多さと
局所進行乳がんなどの患者は、心血管疾患にかかる恐れが大きいことが分かったと、米国の研究グループが発表した。 研究グループは、2009~20年の米国のがんと公的医療保険の両データを収集し、診断時の乳がん進行度と診断前の心血管疾患の有無を調べた。対象は、浸潤性乳がんと診断された女性患者1万9292
コロナ禍にさまざまな社会活動が制限され、多くの人が医療機関の受診を控えたが、特に世帯所得が低い女性に多かったと、東北大などの研究グループが発表した。 研究グループは、新型コロナの感染が流行した2020年、高血圧治療中の患者2832人を対象に、世帯所得が中央値よりも低いグループとそれ以外に分け、受
体内に余分な水分がたまる「むくみ」。女性のむくみは女性ホルモンの影響も大きく、ライフステージによって症状は異なる。金沢医科大病院(石川県内灘町)女性総合医療センターの赤澤純代教授にセルフチェック法などを聞いた。 ▽舌でチェック 排卵直後から卵巣で作られる女性ホルモンの一つ、プロゲステロン(黄体
妊娠中の油性マーカーの使用頻度と、難治性てんかんの一種である「ウエスト症候群」の発症に関連がある可能性が示されたと、兵庫医科大などの研究グループが発表した。 研究グループは、有機溶剤を含むと考えられる物(灯油、ベンジン、ガソリン、油性マーカー、インクジェットプリンターなど)、または有機溶剤その
めまい、ふらつきは重大な病気のサインのことも 多くの人が一度は経験するめまいやふらつき。一過性で健康リスクが少ないケースもあれば、脳や耳に重大な病気が隠れているサインのこともある。めまいやふらつきの専門医療チームを置いている、目白大学耳科学研究所クリニック(さいたま市岩槻区)の伏木宏彰院長に聞いた。
駅やバス停が徒歩圏内になく、自家用車を使わない高齢者はうつ病になりやすいとの調査結果を千葉大などの研究グループが発表した。 研究グループは、日本老年学的評価研究(JAGES)のデータを用い、国内25市町に住む高齢者4947人(平均年齢73歳)を2016年から3年間追跡し、公共交通機関へのアクセス
綿棒で鼻の中の粘膜をこすって採取した鼻腔(びくう)拭い液の検査で、ぜんそくのタイプを明らかにできたと、米国などの研究グループが発表した。 ぜんそくは炎症を起こす免疫細胞の種類などによってタイプが分かれ、治療法も異なる。ただ、血液検査などの複数の結果を見ても正確に診断できないタイプもある。 研究
空港付近に住み、航空機の騒音にさらされている人は、心臓疾患のリスクが高まることが分かったと、英国の研究グループが発表した。 研究グループは、同国の研究データを用い、航空機の騒音が心臓の構造や機能に及ぼす影響を調べた。対象は同国内の四つの空港近くに住み、研究で心臓MRI検査を受けた3635人。
保育施設を早くから利用した子どもは、3歳の時点で発達が進んでいることが分かったと、東北大大学院などの研究グループが発表した。 研究グループは、「子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)」に参加し、生後6カ月~1歳に保育施設を利用し始めて3歳まで継続した子ども1万3674人と、生後6カ月
小児期に肥満の改善に努めることが若年成人期の代謝性疾患(2型糖尿病、高血圧、脂質異常症、肥満手術)の発生を減らす上で重要だと、スウェーデンの研究グループが発表した。 研究グループは、生活習慣の改善を中心とした肥満治療を1年以上受けた6~17歳の6713人(男性3777人、女性2936人)につい
幼少期のチームスポーツへの参加は、物事を計画し実行する力(実行機能)を伸ばす可能性が示されたと、オランダの研究グループが発表した。 研究グループは、2006年4月~17年12月に登録された同国の子ども880人(女子470人)の身体活動に関するデータを収集。10~11歳の子どものスポーツへの参加状
自治医科大などの研究グループが脳出血患者を対象に発症前の高血圧治療状況を調査したところ、50歳未満の8割が未治療だったと発表した。 高血圧は脳出血の最大のリスクと言われるが、適切な治療を受けていない人が多い。研究グループは、2019年8月~22年6月に栃木県内の医療機関に脳出血で緊急入院した3