• 排尿トラブルに 潜む場合も ぼうこうがん
    排尿トラブルに 潜む場合も ぼうこうがん

       昨年12月に亡くなったフリーアナウンサーの小倉智昭さんの死因は、ぼうこうがんだった。弘前大医学部付属病院(青森県弘前市)泌尿器科の畠山真吾教授は「高齢の男性に多い」と話す。 ▽男性60代から増加 ぼうこうがんになる人は年間2万3000人程度。人口10万人当たりの発症率は60代からピークの9

    • 2025年3月6日
  • 虫歯多い児童 朝食を取らない、就寝時間が遅い・・・
    虫歯多い児童 朝食を取らない、就寝時間が遅い・・・

       小学生を対象とした調査から、虫歯の多さには寝る時間が遅いといった生活習慣が関連することが分かったと、富山大大学院などの研究グループが発表した。 研究グループは、2018年7~9月に行われた生活習慣や健康などに関する調査に参加した、富山県の小学4~6年生1万2146人のデータを収集。虫歯の多さと

    • 2025年3月5日
  • 進行乳がん患者、 心血管疾患に注意
    進行乳がん患者、 心血管疾患に注意

       局所進行乳がんなどの患者は、心血管疾患にかかる恐れが大きいことが分かったと、米国の研究グループが発表した。 研究グループは、2009~20年の米国のがんと公的医療保険の両データを収集し、診断時の乳がん進行度と診断前の心血管疾患の有無を調べた。対象は、浸潤性乳がんと診断された女性患者1万9292

    • 2025年3月4日
  • 受診控え、世帯所得 低い女性多く
    受診控え、世帯所得 低い女性多く

       コロナ禍にさまざまな社会活動が制限され、多くの人が医療機関の受診を控えたが、特に世帯所得が低い女性に多かったと、東北大などの研究グループが発表した。 研究グループは、新型コロナの感染が流行した2020年、高血圧治療中の患者2832人を対象に、世帯所得が中央値よりも低いグループとそれ以外に分け、受

    • 2025年3月4日
  • 女性のむくみ対策 ウオーキング、階段の上り下り
    女性のむくみ対策 ウオーキング、階段の上り下り

       体内に余分な水分がたまる「むくみ」。女性のむくみは女性ホルモンの影響も大きく、ライフステージによって症状は異なる。金沢医科大病院(石川県内灘町)女性総合医療センターの赤澤純代教授にセルフチェック法などを聞いた。 ▽舌でチェック 排卵直後から卵巣で作られる女性ホルモンの一つ、プロゲステロン(黄体

    • 2025年3月4日
  • 油性マーカー、難治てんかんに関与か 妊娠中の使用、子に影響?
    油性マーカー、難治てんかんに関与か 妊娠中の使用、子に影響?

       妊娠中の油性マーカーの使用頻度と、難治性てんかんの一種である「ウエスト症候群」の発症に関連がある可能性が示されたと、兵庫医科大などの研究グループが発表した。 研究グループは、有機溶剤を含むと考えられる物(灯油、ベンジン、ガソリン、油性マーカー、インクジェットプリンターなど)、または有機溶剤その

    • 2025年3月4日
  • 脳か耳か原因特定を めまい、ふらつき
    脳か耳か原因特定を めまい、ふらつき

       めまい、ふらつきは重大な病気のサインのことも 多くの人が一度は経験するめまいやふらつき。一過性で健康リスクが少ないケースもあれば、脳や耳に重大な病気が隠れているサインのこともある。めまいやふらつきの専門医療チームを置いている、目白大学耳科学研究所クリニック(さいたま市岩槻区)の伏木宏彰院長に聞いた。

    • 2025年2月27日
  • 駅やバス停 遠いとうつ病に?
    駅やバス停 遠いとうつ病に?

       駅やバス停が徒歩圏内になく、自家用車を使わない高齢者はうつ病になりやすいとの調査結果を千葉大などの研究グループが発表した。 研究グループは、日本老年学的評価研究(JAGES)のデータを用い、国内25市町に住む高齢者4947人(平均年齢73歳)を2016年から3年間追跡し、公共交通機関へのアクセス

    • 2025年2月27日
  • 鼻の粘膜で ぜんそくタイプ識別
    鼻の粘膜で ぜんそくタイプ識別

       綿棒で鼻の中の粘膜をこすって採取した鼻腔(びくう)拭い液の検査で、ぜんそくのタイプを明らかにできたと、米国などの研究グループが発表した。 ぜんそくは炎症を起こす免疫細胞の種類などによってタイプが分かれ、治療法も異なる。ただ、血液検査などの複数の結果を見ても正確に診断できないタイプもある。 研究

    • 2025年2月27日
  • 航空機の騒音 心機能低下に関与
    航空機の騒音 心機能低下に関与

       空港付近に住み、航空機の騒音にさらされている人は、心臓疾患のリスクが高まることが分かったと、英国の研究グループが発表した。 研究グループは、同国の研究データを用い、航空機の騒音が心臓の構造や機能に及ぼす影響を調べた。対象は同国内の四つの空港近くに住み、研究で心臓MRI検査を受けた3635人。

    • 2025年2月27日
  • 保育施設の早期利用 子どもの発達を促進
    保育施設の早期利用 子どもの発達を促進

       保育施設を早くから利用した子どもは、3歳の時点で発達が進んでいることが分かったと、東北大大学院などの研究グループが発表した。 研究グループは、「子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)」に参加し、生後6カ月~1歳に保育施設を利用し始めて3歳まで継続した子ども1万3674人と、生後6カ月

    • 2025年2月26日
  • 小児期の肥満改善 成人期の健康に好影響
    小児期の肥満改善 成人期の健康に好影響

       小児期に肥満の改善に努めることが若年成人期の代謝性疾患(2型糖尿病、高血圧、脂質異常症、肥満手術)の発生を減らす上で重要だと、スウェーデンの研究グループが発表した。 研究グループは、生活習慣の改善を中心とした肥満治療を1年以上受けた6~17歳の6713人(男性3777人、女性2936人)につい

    • 2025年2月26日
  • チームスポーツが実行力伸ばす 子どもの体験
    チームスポーツが実行力伸ばす 子どもの体験

       幼少期のチームスポーツへの参加は、物事を計画し実行する力(実行機能)を伸ばす可能性が示されたと、オランダの研究グループが発表した。 研究グループは、2006年4月~17年12月に登録された同国の子ども880人(女子470人)の身体活動に関するデータを収集。10~11歳の子どものスポーツへの参加状

    • 2025年2月26日
  • 脳出血の多くが高血圧未治療
    脳出血の多くが高血圧未治療

       自治医科大などの研究グループが脳出血患者を対象に発症前の高血圧治療状況を調査したところ、50歳未満の8割が未治療だったと発表した。 高血圧は脳出血の最大のリスクと言われるが、適切な治療を受けていない人が多い。研究グループは、2019年8月~22年6月に栃木県内の医療機関に脳出血で緊急入院した3

    • 2025年2月25日
  • シナモンがコロナ感染を抑制
    シナモンがコロナ感染を抑制

       ガムなどに使われるシナモンミントやシナモンフレーバーなどの香料成分に新型コロナウイルスの感染を抑える作用があることが分かったと、日本大の研究グループが発表した。 新型コロナ感染は、「スパイクタンパク質」とヒトの細胞の受容体が結合し引き起こされる。これまでの研究で、一部の香料や香料組成物がこの結

    • 2025年2月25日
  • 緊急事態宣言対象地域外にも影響
    緊急事態宣言対象地域外にも影響

       2020年4月から段階的に発出された緊急事態宣言。地域限定で出された時期があるにもかかわらず、人々の衛生行動や社会活動などの変化には地域差がなかったことが分かったと、同志社大などの研究グループが発表した。 研究グループは、国内で20年1月~24年3月まで行われた新型コロナに関する調査のうち、20

    • 2025年2月25日
  • あかぎれ 寒い時期に限らず 日常的に保湿を
    あかぎれ 寒い時期に限らず 日常的に保湿を

       皮膚の乾燥が原因の「あかぎれ」。手指の皮膚に線状の亀裂が入って痛みが出る。寒い時期に多いが、感染症予防などで手洗いを繰り返すと、季節に関係なくあかぎれに悩まされることも。よしき銀座クリニック(東京都中央区)の吉木伸子院長は、日常的な保湿が重要だと指摘する。 ▽冷え性の人は要注意 皮膚は、外側か

    • 2025年2月25日
  • 65歳になったら耳鼻咽喉科へ 「聴こえ8030運動」
    65歳になったら耳鼻咽喉科へ 「聴こえ8030運動」

       加齢に伴い聴力が低下すると、うつ病や認知症の発症リスクが高まることが知られている。日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会は、80歳になっても30 デシベル (ささやき声程度の音の大きさ)の聴力維持を目指す「聴こえ8030運動」を2024年9月から本格的に始動させた。 同学会の理事で、愛媛大学医学部(愛媛

    • 2025年2月20日
  • 「運転問題なし」 思い込み6割超える 緑内障患者
    「運転問題なし」 思い込み6割超える 緑内障患者

       西葛西・井上眼科病院(東京都江戸川区)などの研究グループが緑内障患者を対象に行った調査で、視野に障害があっても自覚症状がなく、「運転は問題ない」と思い込んでいる人が6割を超えることが分かった。 緑内障は、視力は良好でも視野が狭くなる特性があり、自覚症状がないまま進行することが多い。研究グループは

    • 2025年2月20日
  • かかりつけ医の存在 コロナ下の自殺抑制か
    かかりつけ医の存在 コロナ下の自殺抑制か

       かかりつけ医や精神科の定期的な受診が、新型コロナ感染流行時の自殺抑制につながった可能性があると、広島大などの研究グループが発表した。 コロナ流行初期は流行前に比べ、人口100万人当たりの月間自殺率(月次自殺率)が増え、特に流行直前から急激に上昇した。 研究グループは、神戸市における「異状死

    • 2025年2月20日
  • 在宅勤務効果で幸福度向上 高所得層は利点享受
    在宅勤務効果で幸福度向上 高所得層は利点享受

       心身や社会的幸福度を指す「ウェルビーイング」。コロナ禍を経て、高所得層ではこの指標が向上し、その要因が在宅勤務の普及によるものだったと、慶応大の研究グループが発表した。 研究グループは、全国の成人約4000人を対象に、コロナ禍前(2020年)、コロナ禍1年目(21年)、2年目(22年)の所得格差

    • 2025年2月20日
  • 薬嫌い克服に絵本 大切さ知る契機に
    薬嫌い克服に絵本 大切さ知る契機に

       「ベンゼンじまのポポロン」 子ども(3歳以上)が薬を飲むのを嫌がった経験があるという保護者は7割近くに上ることが、2015年に行われた「子どもの薬に関する調査」で分かっている。親子の服薬意識の向上を促す研究に取り組む東京薬科大学(東京都八王子市)医薬品安全管理学教室の吉田謙介講師は、食品に薬を混ぜて

    • 2025年2月19日
  • ラジオ体操で持久力など改善 在宅だと効果が限定的?
    ラジオ体操で持久力など改善 在宅だと効果が限定的?

       ラジオ体操の効果を検討したところ、持久力の改善などが見られたと、東京都健康長寿医療センター研究所などの研究グループが発表した。 研究グループは、2021年10月~22年2月に心身の活力などが低下する「フレイル」とその前段階にある男女220人(年齢中央値78歳)を募集。①栄養プログラムと1日1回自

    • 2025年2月18日
  • 40ヘルツスピーカー 音声刺激が認知症に有効?
    40ヘルツスピーカー 音声刺激が認知症に有効?

       記憶力などに関係するとされる脳波、ガンマ波を刺激する音声を6カ月聞いた認知症患者では、暴言などの症状が改善されたと、介護老人保健施設、国立あおやぎ苑(東京都国立市)が発表した。 同施設では2023年12月から、音声を40㌹に変調した「ガンマ波サウンド」を聞くことができるテレビスピーカーを導入。認

    • 2025年2月18日
  • 日中の眠気 認知症の前段階に関係か
    日中の眠気 認知症の前段階に関係か

       睡眠障害に関連する日中の眠気や意欲の低下が見られる高齢者は、認知症の前段階である「運動認知リスク症候群(MCR)」を発症する可能性があることが分かったと、米国の研究グループが発表した。 これまでの研究では、歩行速度の低下などを伴うMCRと睡眠障害の関係は不明だった。研究グループは、研究登録時に

    • 2025年2月18日
  • 血糖値高いと海馬が縮小 糖尿病でない人でも 食生活の工夫や運動の習慣を
    血糖値高いと海馬が縮小 糖尿病でない人でも 食生活の工夫や運動の習慣を

       糖尿病は、認知症の主要なリスク因子の一つ。しかし、高齢者を対象とした最近の研究で、糖尿病とされるレベルでなくても、血糖値が高い、あるいはインスリン(膵臓=すいぞう=から分泌される血糖を下げるホルモン)の分泌能が低い人は、認知症に特徴的な脳の変化が既に表れていることが分かった。 ▽境界型でもリス

    • 2025年2月18日
  • 脈の乱れ、心房細動の可能性も 無症状のまま脳梗塞を発症
    脈の乱れ、心房細動の可能性も 無症状のまま脳梗塞を発症

       脳梗塞の原因となる心房細動 心臓のリズムが異常を来す不整脈。立川病院循環器内科(東京都立川市)顧問の三田村秀雄医師は「不整脈は生理的に起こるものから、突然死の原因になるものまで幅広い」と話す。 ▽治療は不要? 心臓には電気系統が張り巡らされ、そこからの指令によって心筋がリズムよく収縮を繰り返

    • 2025年2月13日
  • 楽しい食事が健康維持に重要
    楽しい食事が健康維持に重要

       骨粗しょう症患者を対象にした研究から、食生活を充実させることがフレイル(心身が弱った状態)の予防などにつながる可能性が示されたと、大阪公立大大学院などの研究グループが発表した。 研究グループは、「食事の楽しみ」「食事の充足感」「食事環境」「食の多様性」を評価する「食事関連QOL」という概念に着

    • 2025年2月13日
  • 定期的に尿検査を 自覚症状乏しい糖尿病関連腎臓病
    定期的に尿検査を 自覚症状乏しい糖尿病関連腎臓病

       糖尿病のさまざまな合併症の一つで、腎機能が低下する糖尿病関連腎臓病(DKD)。最近では、患者の高齢化や医療の進歩を背景に、従来と異なるタイプのDKDが注目されている。 順天堂大医学部付属順天堂医院(東京都文京区)腎・高血圧内科の合田朋仁先任准教授は「DKDが進行すると最終的には腎不全に至ります

    • 2025年2月13日
  • 座り過ぎはがんの発症増やす
    座り過ぎはがんの発症増やす

       座って過ごす時間が長いと、がんの発症率を高めて医療費が増大すると、ドイツの研究グループが発表した。 ドイツの国民調査によると、成人人口の約5割が1日4~8時間座って過ごしている。研究グループは、座位行動との関連が知られる大腸がん、乳がん、子宮・卵巣がんについて、座位行動に起因する新規がん発症数

    • 2025年2月13日