仏師 松原 順松さん (81) まだまだ彫り続けたい 「いつまでも努力することが大事」高み目指す
- 2022年8月20日
「100歳まで彫り続けたい」―。観音菩薩など木彫りの仏像がずらりと並ぶ苫小牧市青雲町の自宅兼工房で、約60年のキャリアを持つ仏師はそう話した。 太平洋戦争が始まった年の1941年、後に日本軍とソ連軍の戦場となった樺太・真岡(現サハリン・ホルムスク)で生まれた。実家は仏壇店だった。終戦を機に
「100歳まで彫り続けたい」―。観音菩薩など木彫りの仏像がずらりと並ぶ苫小牧市青雲町の自宅兼工房で、約60年のキャリアを持つ仏師はそう話した。 太平洋戦争が始まった年の1941年、後に日本軍とソ連軍の戦場となった樺太・真岡(現サハリン・ホルムスク)で生まれた。実家は仏壇店だった。終戦を機に
今月7日、安平町を訪れた長野県の中高生でつくる視察団がまちづくりについて、町にプレゼンテーションを行った。その中で挙げられた一つの課題が、来春の新しい学校の開校に伴い、「閉校になる学校ができてしまう」こと。現状を的確に捉えた指摘だった。さらに閉校する校舎を「”小さな町”とし
ウィーンを代表する巨匠としてクリムトと並び称されるエゴン・シーレであるが、その画業の初期には、黄金を用いた装飾的なクリムトの作品を意識し、自らを「銀のクリムト」と称していたという。 本作でモデルを務めたカール・グリュンヴァルトは、第1次大戦期の1915年にシーレが徴兵されてプラハに入営した
今月上旬、安平小学校に展示されていた、この学校の歴史を物語るさまざまな資料に触れた。一つが写真で、開校間もない頃や明治から昭和初期と思われるものが数多くあった。白黒の写真には木造の校舎や軍人のような姿の男性が写っていて、当時の様子が伝わってきた。おそらく、この頃に学びやで過ごし、当時を思い出せる人
7月28日、ウトナイ湖野生鳥獣保護センターは、おかげさまで開設20周年を迎えることができました。その記念事業イベントとして、救護セミナーを皮切りに、ポンポンやアイロンビーズなどの工作体験、バックヤードツアー、特別展示などを実施し、多くの方々に来場いただき、心より感謝申し上げます。 このイベ
苫小牧市美術博物館では28日まで、特別展「芸術の都ウィーンとデザインの潮流」が開かれている。19世紀から20世紀初頭にかけて活躍したウィーン分離派の作品や芸術運動の影響を受けてデザインされた工芸品などを展示している。担当学芸員がウィーンの巨匠と呼ばれる画家グスタフ・クリムトとエゴン・シーレの作品に
アスリートの背番号は個人を識別するだけでなく、一時代を築いた選手の印象や功績をファンに強く残すことがある。レッドイーグルス北海道における「エース番号」の系譜について、前王子イーグルス時代に選手・監督を務めた現チーフマネジャー・城野正樹さんに話を聞いた。 城野さんは背番号について「王子製紙苫
「見てください、自分の手を」―。終戦記念日の15日。苫小牧市民会館で開かれた平和祈念式典の「平和の誓い」で、凌雲中学校3年の寺谷仁翔(じんと)さん(14)はステージから参列者に呼び掛け、そして続けた。「熱線が町を襲い、一瞬でその手の皮膚が剝がれ、垂れ下がり、誰か分からなくなるほど顔は焼けただれまし
高層の市営住宅が立ち並ぶ地域。小学校など学校が点在する一方、高齢者も多く住み、交通安全や犯罪抑止のため昼夜の巡回活動に徹している。 市営住宅の入居者は高齢者が多く、特殊詐欺の予兆電話の情報も数多く寄せられるという。このため、とりわけ1人暮らしの高齢者に対しては、積極的に訪問する見守り活動を
先日、五輪3大会で女子アイスホッケー日本代表の主将を務めた大澤ちほ選手が現役引退を発表した。30歳という年齢を考えると、おそらく「まだできる」だろうが、冷静に自らを見詰め、「限界」と理由を語った記事を読んで、彼女らしいなと改めて思った。 最初に取材をしたのは彼女が16歳の頃。丸刈りに近いス
「子どもの頃の楽しい思い出なんて、一つもありません。私の青春は何だったのか」 核廃絶や恒久平和を願う苫小牧市非核平和都市条例の制定から20年の今年、市民らが企画し、王子町の私設文学館で10日に催した「子どもたちに戦争体験を語り継ぐ会」。谷口麗子さん(88)=市音羽町=は戦時の記憶をたぐり寄
苫小牧骨髄バンク推進会でドナー登録説明員をしています。1993年、長男の出産時に輸血をしてもらい、助けてもらった恩返しをしたいと思ったのがきっかけ。2020年に説明員になり、ドナー登録について、献血に来た人に説明をしています。ドナー登録を安心してできるように、適合通知を受けた場合の対応や骨髄の採取
「制定から20年たっても、みんなが一生懸命やってくれているのは、(制定)当時の市長として本当にありがたい」 7月、苫小牧の市民グループ「『非核平和都市条例』を考える会」が住吉コミセンで催した集会。招かれた鳥越忠行さん(82)=市花園町=の胸中には、今も条例を生かそうと活動する市民への感謝が
会社を定年退職後、学生時代に打ち込んでいた美術を再開させた。毎年、絵のテーマを決めて制作活動に挑む。「人とは違ったことをやりたいという思いがある。これからもいろんなことに挑戦したい」と第二の人生を謳歌(おうか)している。 小樽市の出身。絵が好きだった両親の影響を受け、小学生の頃から水彩画に
「海の日」の7月18日、むかわ町民の有志と共につくる「むかわ町防災連携委員会」として、法城寺(大原)で、まちおこしイベント「HOJOフェス」を開催させていただきました。 このイベントは「被災の悲しみから少しでも笑顔に」との思いで企画しました。昨年から町のPR大使を務める中で、町民と意見交換
「広島原爆の日」の今月6日。苫小牧市文化交流センターで開かれている「ヒロシマ原爆資料展」には多くの市民の姿があった。 資料展は苫小牧の「非核平和都市条例」施行20年を記念し、市と被爆地・広島市が共催。広島平和記念資料館から借り受けた15点の被爆資料が展示された。 猛烈な熱風で溶け、
Q…朝、近所の堤防を散歩していると、毛むくじゃらのハチが大きな羽音を立てて飛び回っていました。何というハチでしょうか?ハチは暑くないのですか? A…ハチはマルハナバチの仲間です。マルハナバチは蜜や花粉を求めて花を訪れるミツバチの仲間で、苫小牧周辺にはエゾオオマル
支笏湖に北海道最初の有料道路(支笏湖畔有料道路)があったことを知っていますか。 国道453号支笏湖温泉―幌美内間の湖岸道路で、その名残は支笏湖温泉街を出てすぐ湖岸沿いにある駐車帯と、幌美内にある支笏湖駐車場です。両所には料金所がありました。 札幌―支笏湖間の道路建設構想の始まりは1
三度の飯より「書くこと」が好きなハルキ。得意な教科は国語のみだが、文芸部の部長として周囲の信頼も厚く、中学校生活を楽しく過ごしていた。中学2年の冬休み、新しい年の新しい一日に、何か新しいことを始めたいと思い、1年間日記を書くことにした。 そんな2月のある日、インターネットで調べものをしてい
大きな牙と長い鼻を持った、ゾウに似た生き物で、大昔に絶滅したマンモスという生き物を知っていますか? もし絶滅したマンモスを現代によみがえらせることができたら、その技術は、今地球上から絶滅しそうな生き物を救うことにつながるかもしれません。 そんな夢のような話を実現させるべく、細胞培養やゲノム
100年以上の歴史を持つ駐在所。旧安平村からの変遷と地域の安全を見守ってきた。 子どもたちが犯罪に巻き込まれないようパトロールに力を入れる。わずかな異変も察知し、未然防止につなげている。勤続40年のベテラン千葉祐一警部補は「平和な町だからこそ、小さな変化を見過ごさないように気を付けている」
5日から3日間、3年ぶりにとまこまい港まつりが開催された。新型コロナの影響でこの2年間、苫小牧の風物詩的なイベントがほとんど開かれず、季節感を抱きにくい状況が続いていた。だからこそ華やかな浴衣で身を飾ったりして、露店を巡る笑顔の子どもや大人の姿に夏を感じた。 会場(中央公園)では、地元団体
ひまりは、注意欠陥・多動性障害(ADHD)という特性を持つ女の子。明るく、みんなを笑わせることが大好きで、やりたいことを見つけると夢中で突っ走る元気いっぱいの小学生。5年生までは、忘れ物一番、ケアレスミス一番、けんかっ早いの一番という毎日でも、笑って接してくれた担任の先生たち。ところが、6年生にな
トヨタ自動車北海道創業30周年を記念した特別展が 苫小牧市美術博物館で開かれています。 油彩絵など64点が展示されていますが、代表作を同美術館の 細矢久人学芸員に特徴などを説明してもらいました。
東日本大震災の東北被災地を巡る3泊4日の苫小牧市こども研修の期間中、小学5年~中学3年のメンバー35人は研修先や宿泊先で出会った人たちと積極的に、幾度も「よろしくお願いします」「ありがとうございました」とあいさつを交わした。 こども研修は震災学習はもちろん、集団生活を通じて協調性や自主性を
「友達の気持ちが分からない!」。そんな時はありませんか? 「何であの子は泣いているんだろう」「どうしてあの子は、これが好きなんだろう…」。その時、あなたはどうしますか? 相手の気持ちを理解しようとしますか? それとも、どうせ分からないのだからと諦めますか? このお話の主人公、
「(震災前の村の)面影がなくなっちゃった」 7月29日、岩手県田野畑村。かつて、住宅や商店があった津波跡地を見渡しながら、同村の大津波語り部ガイドを務める根木地徳栄さん(75)は、寂しそうにぼそっとつぶやいた。 今年3月で東日本大震災から11年が経過。津波に襲われた東北太平洋沿岸部
苫小牧東高校アイスホッケー部で主将を務めています。伝統ある部の一員として全国高校総合体育大会で優勝を果たすために入学しました。今は10月に始まる南北海道大会で全道大会のシード権を獲得することを目標に、仲間と一緒に日々陸上と氷上でトレーニングに励んでいます。学年問わずお互いが指摘し合えるチームづくり
仕事で離れて暮らすお父さん、毎日忙しいお母さん、小学4年生の一真、そして一緒に暮らすことらのお話。ことらは16歳。人間でいうと80歳のおじいちゃん猫。今までは机やたんすの高い所がことらのお気に入り。でも、最近は乗らなくなった。さらにご飯も食べなくなった。 ある日一真が学校から帰ると、お母さ
エステサロンのオーナー、イベントプロデューサー、マーケティングディレクター、飲食や美容を手掛ける企業の外部役員―。さまざまな肩書を持つが、「自分自身を一言で表すと、”つなぎ人(びと)”という言葉が一番合っているかな」とほほ笑む。 48歳で心機一転、苫小牧市内で美容サ