• 民報歌壇
    民報歌壇

       年末に行事重なり賑々しプレゼントあり微笑み交す片岡 トキ春らしく陽ざし明かるい今日の午后差しくる光心嬉しく小亀 淑子おおみそかカラオケ大会開かれし心のこして外出したり菅野 和子寒い朝車の窓に雪さらり結晶の図柄レースのように中井るみ子孫帰りあっと言う間に日が過ぎて七草がゆの具材そろえる木村百合

    • 2025年2月4日
  • 出版不況    SNSに活路/上/読者と作家をつなぐ新ツール/「note」が広げる可能性
    出版不況    SNSに活路/上/読者と作家をつなぐ新ツール/「note」が広げる可能性

       「note」のパソコン画面。さまざまなジャンルの記事が投稿される SNSは新刊書の告知や宣伝のほか、作家と読者の交流の場としても活用され、出版界の中で存在感を高めている。とりわけ投稿プラットフォームの「note」は、コロナ禍を境に出版社や作家のアカウント登録数を伸ばし、読書ファンの間で大きな注目を集

    • 2025年2月4日
  • 「擬人化する人間        /  脱人間主義的文学プログラム」/藤井義允著/データ化されたモノとして
    「擬人化する人間        /  脱人間主義的文学プログラム」/藤井義允著/データ化されたモノとして

       衰退したはずの文芸評論が最近復活しつつある。倉本さおりや水上文など、文壇的な権威と距離を置く女性評論家の活躍が目に付くが、現代文学を材料に大きな主題を世に問う本書が出現したことに、ロートル文芸評論家の私はワクワクしてしまう。書名を見ただけで、著者の意気込みが伝わってくるが、「擬人化する人間」「脱人

    • 2025年2月4日
  • 「皮膚のデザイン」/廣川玉枝著/長く愛される理由は?
    「皮膚のデザイン」/廣川玉枝著/長く愛される理由は?

       デザインに関する書籍を手に取るとき、人はどのような期待を抱くだろうか。美しいデザインそのものを見たい気持ちと同じくらい、その背後に潜む物語や思想への興味も大きいはずだ。本書はそんな好奇心を満たすための一冊である。 著者、廣川玉枝はイッセイミヤケでニットデザイナーとしてキャリアを開始。2006年に

    • 2025年2月4日
  • 「工藤會事件」/村山治著
    「工藤會事件」/村山治著

       北九州市を根城に、市民殺傷や発砲を繰り返して治安を揺るがせた全国唯一の特定危険指定暴力団、工藤會。その首領らを逮捕した検察・警察の頂上作戦の舞台裏を関係者の証言に基づいて描く。指揮命令系統の解明という暴力団捜査の「壁」に苦闘する過程は「もう一つの工藤會事件」と言われる「餃子の王将事件」を考える上で

    • 2025年2月4日
  • 民報俳壇
    民報俳壇

       初詣オータニ君を今年また沼田 泥舟てのひらに母のお手玉お元日大坂 清子四時(しじ)に咲く花のあふるる初暦名取 光恵父母の歳はるかに越ゆや年新た櫻井 伸良新婚の部屋の真白き初暦山田  凡転ばぬやうにそろりそろりと事始小松冨佐子新海苔や優しく和紙の帯ほどく坂口 悦子椅子に児の片手袋やイー

    • 2025年2月4日