• フレイル高齢者 血中代謝物に特徴カフェイン濃度低い
    フレイル高齢者 血中代謝物に特徴カフェイン濃度低い

       心身の活力などが低下する「フレイル」の高齢者は、カフェインなどの代謝物の濃度が低かったと、東京都健康長寿医療センター研究所などの研究グループが発表した。 研究グループは、2017年に東京都板橋区で実施された健康調査を基に、フレイル高齢者39人と健康な高齢者76人の血清サンプルを分析。約500種

    • 2025年3月18日
  • 生活改善で重症化予防/慢性腎臓病
    生活改善で重症化予防/慢性腎臓病

       慢性腎臓病(CKD)は、血液をろ過して老廃物を尿として排出する腎臓の構造や機能の異常が3カ月以上続く病気だ。進行すると透析が必要になり、心臓や脳血管の病気を合併する恐れもある。川崎医科大高齢者医療センター(岡山市)の柏原直樹病院長(腎臓内科)は、未診断の人も多いとして注意を呼び掛けている。 ▽

    • 2025年3月13日
  • 砂糖の過剰摂取は危険/肥満以外のリスクも
    砂糖の過剰摂取は危険/肥満以外のリスクも

       砂糖の過剰摂取は砂糖依存とも呼ばれ、肥満や糖尿病以外にもさまざまな健康リスクを引き起こす可能性があるという。肥満や体内炎症などをテーマに研究を続けてきた、福島県立医科大学医学部(福島市)病態制御薬理医学講座の前島裕子准教授に聞いた。 ▽心臓病やうつ病にも 砂糖などの糖質は、大きく3種類に分

    • 2025年3月13日
  • フッ化物がIQ低下に関係か 米国の研究グループ
    フッ化物がIQ低下に関係か 米国の研究グループ

       胎児期や出生後にフッ化物(無機のフッ素化合物)を摂取することは、子どもの知能指数(IQ)低下に関係する可能性があると、米国の研究グループが発表した。 フッ化物は虫歯予防効果があることから、米国などでは水道水に添加されているが、脳の発達やIQへの影響が一部では指摘されている。 研究グループは、中

    • 2025年3月12日
  • 高血圧+肥満+喫煙+糖尿病で 健康寿命10年短縮
    高血圧+肥満+喫煙+糖尿病で 健康寿命10年短縮

       東京科学大などの研究グループは、高血圧、肥満、喫煙、糖尿病の全てに該当すると、65歳以降健康に過ごせる年数を表す「65歳健康寿命」が約10年短くなると発表した。 研究グループは、全国300地区、約7000人の20年間の追跡調査データを分析。その結果、高血圧(収縮期血圧160mmHg以上/拡張期

    • 2025年3月11日
  • 便秘の心不全患者 死亡率高く
    便秘の心不全患者 死亡率高く

       便秘を合併した状態で入院した急性心不全の患者は、その後2年以内の死亡率が高まることが分かったと、高知大医学部付属病院などの研究グループが発表した。 便秘は心血管疾患の発症リスクとの関連が指摘されているが、心不全患者の死亡率との関連は明らかでなかった。 研究グループは、2017年5月~19年12月に

    • 2025年3月11日
  • 睡眠6時間未満だと高ストレス
    睡眠6時間未満だと高ストレス

       高ストレス者の7割以上は睡眠時間が6時間未満だったと、健康管理サービスを提供するドクタートラスト(東京都渋谷区)が発表した。 同社のストレスチェック研究所は2023年4月~24年3月、平均睡眠時間について回答した12万8896人のデータを用い、睡眠習慣とストレス度合いの関係を調査した。 そ

    • 2025年3月11日
  • 20分間の運動で記憶力向上 効果は8週間後まで持続
    20分間の運動で記憶力向上 効果は8週間後まで持続

       運動は記憶力を向上させることが知られているが、その効果は8週間後まで維持されることが、北海道教育大岩見沢校(岩見沢市)の森田憲輝教授らの研究で分かった。運動が脳の記憶機能を高めることで、学業成績の向上に一役買っている可能性も考えられる。 ▽これまで効果の持続は不明 記憶は、保持される時間の長さが数

    • 2025年3月6日
  • 排尿トラブルに 潜む場合も ぼうこうがん
    排尿トラブルに 潜む場合も ぼうこうがん

       昨年12月に亡くなったフリーアナウンサーの小倉智昭さんの死因は、ぼうこうがんだった。弘前大医学部付属病院(青森県弘前市)泌尿器科の畠山真吾教授は「高齢の男性に多い」と話す。 ▽男性60代から増加 ぼうこうがんになる人は年間2万3000人程度。人口10万人当たりの発症率は60代からピークの9

    • 2025年3月6日
  • 虫歯多い児童 朝食を取らない、就寝時間が遅い・・・
    虫歯多い児童 朝食を取らない、就寝時間が遅い・・・

       小学生を対象とした調査から、虫歯の多さには寝る時間が遅いといった生活習慣が関連することが分かったと、富山大大学院などの研究グループが発表した。 研究グループは、2018年7~9月に行われた生活習慣や健康などに関する調査に参加した、富山県の小学4~6年生1万2146人のデータを収集。虫歯の多さと

    • 2025年3月5日
  • 進行乳がん患者、 心血管疾患に注意
    進行乳がん患者、 心血管疾患に注意

       局所進行乳がんなどの患者は、心血管疾患にかかる恐れが大きいことが分かったと、米国の研究グループが発表した。 研究グループは、2009~20年の米国のがんと公的医療保険の両データを収集し、診断時の乳がん進行度と診断前の心血管疾患の有無を調べた。対象は、浸潤性乳がんと診断された女性患者1万9292

    • 2025年3月4日
  • 受診控え、世帯所得 低い女性多く
    受診控え、世帯所得 低い女性多く

       コロナ禍にさまざまな社会活動が制限され、多くの人が医療機関の受診を控えたが、特に世帯所得が低い女性に多かったと、東北大などの研究グループが発表した。 研究グループは、新型コロナの感染が流行した2020年、高血圧治療中の患者2832人を対象に、世帯所得が中央値よりも低いグループとそれ以外に分け、受

    • 2025年3月4日
  • 女性のむくみ対策 ウオーキング、階段の上り下り
    女性のむくみ対策 ウオーキング、階段の上り下り

       体内に余分な水分がたまる「むくみ」。女性のむくみは女性ホルモンの影響も大きく、ライフステージによって症状は異なる。金沢医科大病院(石川県内灘町)女性総合医療センターの赤澤純代教授にセルフチェック法などを聞いた。 ▽舌でチェック 排卵直後から卵巣で作られる女性ホルモンの一つ、プロゲステロン(黄体

    • 2025年3月4日
  • 油性マーカー、難治てんかんに関与か 妊娠中の使用、子に影響?
    油性マーカー、難治てんかんに関与か 妊娠中の使用、子に影響?

       妊娠中の油性マーカーの使用頻度と、難治性てんかんの一種である「ウエスト症候群」の発症に関連がある可能性が示されたと、兵庫医科大などの研究グループが発表した。 研究グループは、有機溶剤を含むと考えられる物(灯油、ベンジン、ガソリン、油性マーカー、インクジェットプリンターなど)、または有機溶剤その

    • 2025年3月4日
  • 脳か耳か原因特定を めまい、ふらつき
    脳か耳か原因特定を めまい、ふらつき

       めまい、ふらつきは重大な病気のサインのことも 多くの人が一度は経験するめまいやふらつき。一過性で健康リスクが少ないケースもあれば、脳や耳に重大な病気が隠れているサインのこともある。めまいやふらつきの専門医療チームを置いている、目白大学耳科学研究所クリニック(さいたま市岩槻区)の伏木宏彰院長に聞いた。

    • 2025年2月27日
  • 駅やバス停 遠いとうつ病に?
    駅やバス停 遠いとうつ病に?

       駅やバス停が徒歩圏内になく、自家用車を使わない高齢者はうつ病になりやすいとの調査結果を千葉大などの研究グループが発表した。 研究グループは、日本老年学的評価研究(JAGES)のデータを用い、国内25市町に住む高齢者4947人(平均年齢73歳)を2016年から3年間追跡し、公共交通機関へのアクセス

    • 2025年2月27日
  • 鼻の粘膜で ぜんそくタイプ識別
    鼻の粘膜で ぜんそくタイプ識別

       綿棒で鼻の中の粘膜をこすって採取した鼻腔(びくう)拭い液の検査で、ぜんそくのタイプを明らかにできたと、米国などの研究グループが発表した。 ぜんそくは炎症を起こす免疫細胞の種類などによってタイプが分かれ、治療法も異なる。ただ、血液検査などの複数の結果を見ても正確に診断できないタイプもある。 研究

    • 2025年2月27日
  • 航空機の騒音 心機能低下に関与
    航空機の騒音 心機能低下に関与

       空港付近に住み、航空機の騒音にさらされている人は、心臓疾患のリスクが高まることが分かったと、英国の研究グループが発表した。 研究グループは、同国の研究データを用い、航空機の騒音が心臓の構造や機能に及ぼす影響を調べた。対象は同国内の四つの空港近くに住み、研究で心臓MRI検査を受けた3635人。

    • 2025年2月27日
  • 保育施設の早期利用 子どもの発達を促進
    保育施設の早期利用 子どもの発達を促進

       保育施設を早くから利用した子どもは、3歳の時点で発達が進んでいることが分かったと、東北大大学院などの研究グループが発表した。 研究グループは、「子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)」に参加し、生後6カ月~1歳に保育施設を利用し始めて3歳まで継続した子ども1万3674人と、生後6カ月

    • 2025年2月26日
  • 小児期の肥満改善 成人期の健康に好影響
    小児期の肥満改善 成人期の健康に好影響

       小児期に肥満の改善に努めることが若年成人期の代謝性疾患(2型糖尿病、高血圧、脂質異常症、肥満手術)の発生を減らす上で重要だと、スウェーデンの研究グループが発表した。 研究グループは、生活習慣の改善を中心とした肥満治療を1年以上受けた6~17歳の6713人(男性3777人、女性2936人)につい

    • 2025年2月26日
  • チームスポーツが実行力伸ばす 子どもの体験
    チームスポーツが実行力伸ばす 子どもの体験

       幼少期のチームスポーツへの参加は、物事を計画し実行する力(実行機能)を伸ばす可能性が示されたと、オランダの研究グループが発表した。 研究グループは、2006年4月~17年12月に登録された同国の子ども880人(女子470人)の身体活動に関するデータを収集。10~11歳の子どものスポーツへの参加状

    • 2025年2月26日
  • 脳出血の多くが高血圧未治療
    脳出血の多くが高血圧未治療

       自治医科大などの研究グループが脳出血患者を対象に発症前の高血圧治療状況を調査したところ、50歳未満の8割が未治療だったと発表した。 高血圧は脳出血の最大のリスクと言われるが、適切な治療を受けていない人が多い。研究グループは、2019年8月~22年6月に栃木県内の医療機関に脳出血で緊急入院した3

    • 2025年2月25日
  • シナモンがコロナ感染を抑制
    シナモンがコロナ感染を抑制

       ガムなどに使われるシナモンミントやシナモンフレーバーなどの香料成分に新型コロナウイルスの感染を抑える作用があることが分かったと、日本大の研究グループが発表した。 新型コロナ感染は、「スパイクタンパク質」とヒトの細胞の受容体が結合し引き起こされる。これまでの研究で、一部の香料や香料組成物がこの結

    • 2025年2月25日
  • 緊急事態宣言対象地域外にも影響
    緊急事態宣言対象地域外にも影響

       2020年4月から段階的に発出された緊急事態宣言。地域限定で出された時期があるにもかかわらず、人々の衛生行動や社会活動などの変化には地域差がなかったことが分かったと、同志社大などの研究グループが発表した。 研究グループは、国内で20年1月~24年3月まで行われた新型コロナに関する調査のうち、20

    • 2025年2月25日
  • あかぎれ 寒い時期に限らず 日常的に保湿を
    あかぎれ 寒い時期に限らず 日常的に保湿を

       皮膚の乾燥が原因の「あかぎれ」。手指の皮膚に線状の亀裂が入って痛みが出る。寒い時期に多いが、感染症予防などで手洗いを繰り返すと、季節に関係なくあかぎれに悩まされることも。よしき銀座クリニック(東京都中央区)の吉木伸子院長は、日常的な保湿が重要だと指摘する。 ▽冷え性の人は要注意 皮膚は、外側か

    • 2025年2月25日
  • 65歳になったら耳鼻咽喉科へ 「聴こえ8030運動」
    65歳になったら耳鼻咽喉科へ 「聴こえ8030運動」

       加齢に伴い聴力が低下すると、うつ病や認知症の発症リスクが高まることが知られている。日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会は、80歳になっても30 デシベル (ささやき声程度の音の大きさ)の聴力維持を目指す「聴こえ8030運動」を2024年9月から本格的に始動させた。 同学会の理事で、愛媛大学医学部(愛媛

    • 2025年2月20日
  • 「運転問題なし」 思い込み6割超える 緑内障患者
    「運転問題なし」 思い込み6割超える 緑内障患者

       西葛西・井上眼科病院(東京都江戸川区)などの研究グループが緑内障患者を対象に行った調査で、視野に障害があっても自覚症状がなく、「運転は問題ない」と思い込んでいる人が6割を超えることが分かった。 緑内障は、視力は良好でも視野が狭くなる特性があり、自覚症状がないまま進行することが多い。研究グループは

    • 2025年2月20日
  • かかりつけ医の存在 コロナ下の自殺抑制か
    かかりつけ医の存在 コロナ下の自殺抑制か

       かかりつけ医や精神科の定期的な受診が、新型コロナ感染流行時の自殺抑制につながった可能性があると、広島大などの研究グループが発表した。 コロナ流行初期は流行前に比べ、人口100万人当たりの月間自殺率(月次自殺率)が増え、特に流行直前から急激に上昇した。 研究グループは、神戸市における「異状死

    • 2025年2月20日
  • 在宅勤務効果で幸福度向上 高所得層は利点享受
    在宅勤務効果で幸福度向上 高所得層は利点享受

       心身や社会的幸福度を指す「ウェルビーイング」。コロナ禍を経て、高所得層ではこの指標が向上し、その要因が在宅勤務の普及によるものだったと、慶応大の研究グループが発表した。 研究グループは、全国の成人約4000人を対象に、コロナ禍前(2020年)、コロナ禍1年目(21年)、2年目(22年)の所得格差

    • 2025年2月20日
  • 薬嫌い克服に絵本 大切さ知る契機に
    薬嫌い克服に絵本 大切さ知る契機に

       「ベンゼンじまのポポロン」 子ども(3歳以上)が薬を飲むのを嫌がった経験があるという保護者は7割近くに上ることが、2015年に行われた「子どもの薬に関する調査」で分かっている。親子の服薬意識の向上を促す研究に取り組む東京薬科大学(東京都八王子市)医薬品安全管理学教室の吉田謙介講師は、食品に薬を混ぜて

    • 2025年2月19日