• 感染症 喉の保湿が鍵 水分補給など年間通して対策必要
    感染症 喉の保湿が鍵 水分補給など年間通して対策必要

       今冬は、マイコプラズマ肺炎やインフルエンザ、新型コロナウイルス感染症が同時流行した。その後もRSウイルス感染症、百日ぜきなどが流行の兆しを見せるなど、例年にはない動きが続いた。池袋大谷クリニック(東京都豊島区)の大谷義夫院長は「常に何らかの感染症が流行している現代では、年間を通した対策が必要です」

    • 2025年4月22日
  • 耳たぶに深いしわ 動脈硬化のサインかも
    耳たぶに深いしわ 動脈硬化のサインかも

       耳たぶに深い斜めの線(しわ)が入っていたら、動脈硬化の兆候「フランクサイン」かもしれない―。フランクサインに関する調査を行った経験を持つ、博慈会記念総合病院付属老人病研究所(東京都足立区)の福生吉裕所長に聞いた。 ▽国内外で報告 フランクサインの名称は、米国のフランク・サンダース医師が19

    • 2025年4月17日
  • 受動喫煙は片頭痛を誘発 マウス実験で異常現象
    受動喫煙は片頭痛を誘発 マウス実験で異常現象

       女性に多い片頭痛は、ストレスや天候、睡眠不足などをきっかけに起こる。喫煙が引き金になる人もいるが、片頭痛との関連は明らかではなかった。慶応大学医学部(東京都新宿区)内科学の滝沢翼専任講師、井原慶子共同研究員らは、マウスの実験の結果、受動喫煙が雌の片頭痛を引き起こしやすくすることを確認した。 ▽

    • 2025年4月17日
  • 暑さによる健康被害に経済格差
    暑さによる健康被害に経済格差

       都市部では社会経済的指標が低い地域の住民ほど、暑さによる健康被害がより顕著であることが分かったと、東京科学大などの研究グループが発表した。 ヒートアイランド現象の影響により都市部の住民は暑さにさらされやすい。研究グループは2011~19年の591万4084人の入院データに基づき、6~9月に緊急

    • 2025年4月15日
  • 大腸がん予防の新たな検査法
    大腸がん予防の新たな検査法

       大腸がんの発生に関わる大腸ポリープの検出率を向上させる新たな内視鏡検査法を開発したと、岡山大病院などの研究グループが発表した。 内視鏡で粘膜を観察する際には、凹凸などの病変を分かりやすくする色素剤のインジゴカルミンを使うが、これに酢酸を追加すると病変の様子がより捉えやすくなる。研究グループは、

    • 2025年4月15日
  • 12人に1人が仕事で孤独感 長時間労働で顕著
    12人に1人が仕事で孤独感 長時間労働で顕著

       働く人の12人に1人が仕事において孤独を感じていると、東京大大学院などの研究グループが発表した。 研究グループは、企業などに勤務する20歳以上の従業員2万4021人に調査を実施。「仕事において、あなたはどの程度孤独だと感じることがあるか」という質問に対し、「ほとんどなかった」「ときどきあった」「

    • 2025年4月15日
  • 腸内細菌の活性化で生活習慣病予防 発酵性食物繊維で腸活
    腸内細菌の活性化で生活習慣病予防 発酵性食物繊維で腸活

       近年の研究の結果、腸内細菌は便秘改善や大腸がんの予防だけでなく、生活習慣病などにも深く関わることが分かっている。京都府立医科大大学院医学研究科(京都市)の内藤裕二教授に、腸内細菌の働きをよくする「腸活」について聞いた。 ▽五つある腸内細菌タイプ 腸内細菌が集まった状態を腸内細菌叢(そう)と

    • 2025年4月10日
  • 頭痛患者 自殺リスクが高い傾向
    頭痛患者 自殺リスクが高い傾向

       デンマークと米国の共同研究で、頭痛がある人の自殺リスクが高いことが分かった。 研究グループは、デンマークの15歳以上の住民を対象とした研究で、頭痛と自殺リスクの関連を調べた。対象は、1995~2020年に片頭痛、緊張型頭痛、三叉(さんさ)神経・自律神経性頭痛、外傷後頭痛のいずれかの頭痛と初めて

    • 2025年4月10日
  • 再発予防薬 十分使用されず 心血管疾患
    再発予防薬 十分使用されず 心血管疾患

       心血管疾患患者のデータ分析で、再発予防薬の使用を継続している人が少ない実態が分かったと、カナダなどの国際共同研究グループが発表した。 研究グループは、17カ国の35~70歳の心血管疾患患者約1万1000人を12年間(中央値)追跡したデータを解析。血液を固まりにくくする薬や降圧剤など心血管疾患の

    • 2025年4月10日
  • 透析患者 痛みに対処する認知行動療法が有効か
    透析患者 痛みに対処する認知行動療法が有効か

       血液透析を受ける腎不全患者の慢性的な痛みの軽減に、認知行動療法の一種「痛み対処スキル訓練(PCST)」が有効である可能性が示されたと、米国の研究グループが発表した。 血液透析で生じる痛みの原因はさまざまで管理が難しい。研究グループは、同国の腎不全患者で慢性的な痛みがある643人(平均年齢60・

    • 2025年4月10日
  • 第1子に逆境体験 きょうだいにも影響
    第1子に逆境体験 きょうだいにも影響

       第1子が胎児期から2歳にかけて母親の精神障害や児童虐待などの「逆境体験」をしていると、そのきょうだいも18歳までに精神衛生上の問題を抱えるリスクが高まることが分かったと、英国の研究グループが発表した。 研究グループは、同国で2002~18年に初産だった母親33万3048人と、その第1子やきょうだ

    • 2025年4月9日
  • ビタミンD不足に注意 小児のくる病
    ビタミンD不足に注意 小児のくる病

       体内のビタミンD不足により、骨の成長に問題が生じることでさまざまな症状が表れる小児のくる病(ビタミンD欠乏性くる病)。岡山済生会総合病院(岡山市北区)小児科の田中弘之診療顧問に話を聞いた。 ▽O脚・X脚が特徴 「子供の骨は、発育期の骨の端にある成長軟骨にカルシウムとリンが沈着し、新しい骨が

    • 2025年4月9日
  • 肥満と代謝異常との組み合わせで異なるがんの「なりやすさ」
    肥満と代謝異常との組み合わせで異なるがんの「なりやすさ」

       肥満と代謝異常の有無などの組み合わせで、「なりやすいがん」が異なる―。このような研究結果を徳島大大学院(徳島市)医歯薬学研究部予防医学分野の渡辺毅助教らがまとめた。 ▽5万人を9年追跡 肥満の程度はわずかでも、不調や疾患につながりやすい。がんとの関連も指摘されている。一方で、肥満だけど健康

    • 2025年4月8日
  • 肺がん 治療法開発進む 発症メカニズム解明も
    肺がん 治療法開発進む 発症メカニズム解明も

       肺がんは年間の死亡者数が約7万6000人とがんの中で最も多い。難治がんの一つであるが、この20年余りで治療法や発症メカニズムの解明も進んでいる。熊本大病院(熊本市)呼吸器内科の坂上拓郎教授、濱田昌平特任助教らのグループは、発がんと大気汚染物質との関連に着目している。 ▽有効な薬が次々 進歩

    • 2025年4月8日
  • 胃カメラ追加検査で膵がん発見へ
    胃カメラ追加検査で膵がん発見へ

       胃カメラ検査の際、胆管と膵(すい)管が十二指腸につながる部分「十二指腸乳頭部」の洗浄液を追加で調べることで、早期膵がんを高い精度で診断できることが分かったと、大阪大大学院などの研究グループが発表した。 早期発見がしにくく難治で知られる膵がん。研究グループは、全国の10施設と協力し、健康な75人

    • 2025年4月8日
  • 栄養不足が課題 大学野球選手
    栄養不足が課題 大学野球選手

       大学の野球選手を対象にした調査で、総エネルギー量やカルシウムなどの栄養素が不足していることが分かったと、中部大の研究グループが発表した。 研究グループは、大学野球部所属の男子学生92人を競技レベル別に1~4軍に分け、1年間の食事量や頻度を調査し、栄養素別・食品群別摂取量を分析した。 その結

    • 2025年4月8日
  • バターより植物油で健康長寿
    バターより植物油で健康長寿

       普段の食事で摂取するバターを植物油に置き換えると健康長寿につながる可能性が示されたと、米国などの研究グループが発表した。 研究グループは、同国の成人22万1054人を最長33年間追跡し、バターや植物油の摂取量と死亡との関係を調査した。 摂取量順に4グループに分けて分析した結果、バターの摂取量が

    • 2025年4月8日
  • 中高年世代でBMIが増加傾向に
    中高年世代でBMIが増加傾向に

       1950~80年代に生まれた35~69歳の中高年世代では、2015~20年度の体格指数(BMI)の推移が増加傾向だったと、慶応大などの研究グループが発表した。 研究グループは、15年度に全国健康保険協会(協会けんぽ)に加入する35~69歳の男女815万5894人のデータを用い、性別や5歳ごとの

    • 2025年4月3日
  • 運動習慣でがん進行や死亡リスク減
    運動習慣でがん進行や死亡リスク減

       がんと診断される前から日常的に運動していた人は、がんが進行したり死亡したりするリスクが低かったと、南アフリカなどの研究グループが発表した。 研究グループは、同国で最大の医療保険に加入するステージ1のがん患者2万8248人のデータを分析。がん診断までの1年間の身体活動量と、がんの進行や死亡との関

    • 2025年4月3日
  • 早期退院の鍵は炭水化物 整形外科手術後の病院食
    早期退院の鍵は炭水化物 整形外科手術後の病院食

       整形外科手術の後、早期に退院できた患者は主食を多く摂取していたことが分かったと、北里大の研究グループが発表した。 研究グループは、傷んだ股関節の骨を人工の骨に置き換える「人工股関節置換術」を受けた入院患者57人のデータを基に、2週間以内に退院した早期退院グループと、それより長く入院していた長期

    • 2025年4月3日
  • 血圧低下で意識消失 長風呂、若者も注意
    血圧低下で意識消失 長風呂、若者も注意

       浴槽で溺れた65歳以上の高齢者は、2021年に約5000人に上ったことが、厚生労働省の調査で分かっている。東京都市大学人間科学部(東京都世田谷区)の早坂信哉教授は「入浴中の事故は、特に高齢者で警戒が必要です」と指摘しつつ「若い方はスマートフォンの使用などによる長風呂が原因で低血圧を起こし、事故に至る

    • 2025年4月3日
  • 喫煙や受動喫煙 胎盤早期剝離に大きく関係
    喫煙や受動喫煙 胎盤早期剝離に大きく関係

       妊娠中の喫煙や受動喫煙が胎盤早期剝離に大きく関係していることを、東北大病院などの研究グループが発表した。 胎児に栄養を送る胎盤が出産前に子宮から剝がれ、母体や胎児の命に関わる胎盤早期剝離。研究グループは、「子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)」に参加した8万1974人の妊婦データ

    • 2025年4月2日
  • 子どもをむしばむ「教育虐待」 本人の意思尊重を
    子どもをむしばむ「教育虐待」 本人の意思尊重を

       子どもの心に負の影響を及ぼす「教育虐待」。慶応大(東京都新宿区)の高橋孝雄名誉教授(小児科)は「教育熱心と教育虐待は紙一重」と語る。 ▽「子どものために」が虐待に 教育虐待は、子どもの意思を無視して目標を設定し、過度な努力を強いることで心身に深刻な影響を与えること。しかし、親は自分が虐待してい

    • 2025年4月2日
  • ホルモン治療の種類で リスクに差
    ホルモン治療の種類で リスクに差

       女性の更年期症状に対するホルモン治療について、心血管疾患リスクへの影響を調べたところ、治療の種類で違いがあったと、スウェーデンなどの研究グループが発表した。 研究グループは、同国の50~58歳の女性91万9614人のデータを用い、更年期症状へのホルモン治療の種類や薬剤別に心血管疾患リスクを調査

    • 2025年4月1日
  • 睡眠の質低いと 月経痛強く
    睡眠の質低いと 月経痛強く

       睡眠の質の低さが月経痛の強さや、月経前後の集中力の低下に関連したと、広島大大学院などの研究グループが発表した。 いらいらや抑うつ、体重増加、腰痛など、月経に伴う心身のトラブルは若年女性の生活の質に悪影響を及ぼす。研究グループは、18~25歳の女子学生298人に対し、睡眠の質と月経に伴う心身症状

    • 2025年4月1日
  • 妊娠後骨粗しょう症 後期から授乳期に骨折
    妊娠後骨粗しょう症 後期から授乳期に骨折

       妊娠後骨粗しょう症の危険因子 骨に含まれるカルシウムが減少して骨がもろくなる骨粗しょう症は、閉経後の高齢女性に多い。ところが、これと同じ状態が妊娠後期から授乳期でも起こることがあり「妊娠後骨粗しょう症」と呼ばれている。亀田総合病院(千葉県鴨川市)生殖医療科の大内久美医長は「10歳代後半から20歳代に

    • 2025年4月1日
  • 妊娠中の ステロイド、子の精神障害に影響か
    妊娠中の ステロイド、子の精神障害に影響か

       妊娠中にグルココルチコイド(ステロイド薬)を使用した母親から生まれた子どもは、いくつかの精神障害リスクが高いことが分かったと、デンマークなどの研究グループが発表した。 早産リスクが高かったり、自己免疫疾患などがあったりする妊婦には、子どもの生存や妊婦の症状軽減のためにステロイド薬による治療が広く

    • 2025年4月1日
  • 副甲状腺機能低下症 遺伝性は指定難病に認定 承認申請済みの新薬に期待も
    副甲状腺機能低下症 遺伝性は指定難病に認定 承認申請済みの新薬に期待も

       体内のカルシウム濃度を調整する副甲状腺ホルモン(PTH)の分泌が低下し、足がつるなどの症状が引き起こされる副甲状腺機能低下症。「原因はさまざまです。多くは甲状腺の手術などにより発症する術後性ですが、それ以外には遺伝性の患者さんなどもいます」と帝京大ちば総合医療センター(千葉県市原市)病院長で内分泌

    • 2025年3月27日
  • 組織運営の鍵はリーダーの謙虚さ
    組織運営の鍵はリーダーの謙虚さ

       日本の行政機関の職員を対象にした調査で、謙虚なリーダーの下だと、自分の気持ちや考えを安心して表明できる「心理的安全性」が高まり、メンタルヘルスなどに好影響を及ぼすことが分かったと、東京大などの研究グループが発表した。 近年、行政職員らの離職が問題になり、定着率向上のため働きやすさなどへの取り組み

    • 2025年3月27日
  • 暑い日はアナフィラキシーに注意
    暑い日はアナフィラキシーに注意

       食べ物や虫刺されなどによって急激なアレルギー反応が起き、時に命に関わるアナフィラキシー。東京科学大大学院の研究グループの調査で、気温が高いとアナフィラキシーによる入院リスクが高まることが分かった。 研究グループは、2011~22年にアナフィラキシーで入院した患者5万5298人のデータと気象デー

    • 2025年3月27日