白老町は16、17両日、町制施行70周年や町の特産品、民族共生象徴空間(ウポポイ)などをPRするイベントを初めて京都市で開いた。大塩英男町長や町職員、白老アイヌ協会、町観光協会のほか文化庁、アイヌ民族文化財団の関係者19人が現地を訪れ、アイヌ民族の伝統楽器ムックリ(口琴)の演奏や工芸品の制作体験を実施した。
同中京区のゼスト御池(おいけ)河原町広場で、白老アイヌ協会の会員が古式舞踊や口琴演奏を披露し、アイヌ文様の刺しゅう体験ワークショップを行った。このほか、特産品の白老牛やたらこ、伝統工芸品などを紹介。エント茶の試飲、パンフレットの配布も行い、両日で計約8000人に対応した。
担当職員は「70周年の節目を共に祝い、アイヌ文化や食、自然環境など観光資源の魅力も伝えられた。多くの方に興味を持って来てほしい」と話している。