安平町は、交流人口の拡大や地域活性化に向けて、地域内の回遊を促す仕組みづくりを進めている。地域おこし協力隊で初めて回遊交流推進員1人を募集。集客イベントや体験型観光の企画運営、来訪者の回遊を高める立案などをしてもらい、新たな視点から観光客数や交流人口の拡大を目指す。
町では、5月に町内の菜の花畑を巡る「菜の花さんぽ」、7月に「あびら夏!うまかまつり」などのイベントを実施。道の駅あびらD51(デゴイチ)ステーションは道の駅ランキングで上位に入ることも多い人気観光スポットだが、2023年度の観光客数は93・3万人と22年度から横ばいとなっている。
周辺地域で集客施設が増える中、町は道の駅などの魅力向上と、観光資源を生かした事業メニューの拡大が必要と考え、回遊交流推進員の募集に至った。
主な業務は、▽観光拠点施設(道の駅など)における集客イベントの企画運営▽地域の食や農業体験などを通した体験型観光事業の企画運営▽来訪者の回遊性を高める企画立案と実施―の3点。あびら観光協会に在籍して活動を行う。
応募要件は都市地域から町内に生活拠点を移し、観光振興や交流人口拡大に意欲と情熱のある人。町会計年度人用職員となり、任用期間は最長3年間。報酬は月額19万1920円(町議会で関連予算の可決が前提)。活動時間は週31時間(7時間45分×4日間)を基準とする。
希望者は、町ホームページの応募用紙に必要事項を記入し、3月5日までに町政策推進課に届ける。書類選考後、要件を満たした人は同14日に町役場で面接を行う。オンラインの場合もある。結果は1週間をめどに通知する。
町商工観光課は「新しい着眼点でイベントや体験事業の企画運営を行っていただきたい」としている。
応募、問い合わせは町政策推進課 電話0145(22)2751、ファクス0145(22)2026、メールアドレスkikaku@town.abira.lg.jp。