白老町は、町内で運行しているバスの現状と2021年度の改正内容に関する住民説明会を26日から町内各所で始めた。来年度の運行体制の見直しについて、地域循環バス「元気号」を現行3台から2台に減らし、予約制のデマンドバスの運行区域を拡大する方向性を示した。
町は今年度、地域公共交通の強化策でデマンドバスを1台から4台へ増やしたほか、JR白老駅周辺などを走る観光向けの交流促進バス2台を7月の民族共生象徴空間(ウポポイ)開業に合わせて導入。元気号を加え、計9台体制でバスを運行している。
町は、運行の現状と来年度の改正案を町民に伝える説明会を26日から11月2日にかけて、町内9カ所で開催する計画を立て、初日は北吉原本町生活館と社台生活館で開いた。
来年度の改正で元気号に関しては、車両を2台に減らし、デマンドバスとの運行区域の重複を解消。元気号のみ走る区域では、1日当たりの運行便数を増やすとした。デマンドバスは便数を増やすほか、高齢化率の高い地域などへ運行区域を広げる方針を示した。
さらに元気号、デマンドバス、交流促進バスの乗り換えを円滑にするため、乗り継ぎ拠点を設定。利用者の料金負担の軽減を図るため、「1日乗車券」や「乗り継ぎ券」「定期券」の発行を検討するとした。
説明会は27日に萩野公民館と萩野生活館で開催。28日は北吉原ふれあいプラザ(午前)と萩の里会館(午後)、29日は虎杖浜生活館(午前)と竹浦コミセン(午後)、11月2日は町総合保健福祉センター(午前)で開く。開始時間は午前が9時半、午後が2時。