偏見持たないで 認知症テーマに講演会  厚真

偏見持たないで  認知症テーマに講演会  厚真
認知症患者への対応について意見交換したワークショップ(厚真町提供)

 対話やデザインの力で認知症という社会課題と向き合うissue+design(イシュープラスデザイン)代表の筧裕介さんを講師に招いた講演会&ワークショップが6日、厚真町総合福祉センターで開かれた。町民ら約70人が参加し、認知症に理解を深めた。

   町の事業を受託するエーゼロ厚真が企画。筧さんは苫小牧市生まれで、現在は慶應義塾大学大学院の特任教授を務めるほか、著書「認知症世界の歩き方」などで注目されている。

   講演では認知症について語り、「できるだけ避けたい、なりたくない病気。しかし、今は誰もが認知症と共に生きる時代」と説明。認知症患者の目の前にある世界なども映像を通して紹介した。

   また、認知症患者と接する際に▽偏見を持たない▽まずは相手を受け入れる▽言動の背景を推理する▽共に考える▽相手のやりたい・楽しいを大切にする―などの心掛けを紹介。役者のように振る舞いながら「対話することで想像力を養い、(相手の人柄を)デザインすることで少し見方や感じ方が変わってくる」と助言した。

   ワークショップはグループで行われ、「何度も食べたくなる」「歩きたくなる」「トイレが消える」といった事象に対し、認知症患者の言動の背景や対応の仕方についてカードを使いながらイメージを膨らませた。

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