移住定住促進を 町に商工業振興に関する要望書 白老町商工会

移住定住促進を 町に商工業振興に関する要望書  白老町商工会
戸田町長(左)に要望書を手渡す町商工会の熊谷会長

 白老町商工会(熊谷威二会長)は8日、町の2023年度予算編成を前に、商工業振興に関する要望書を戸田安彦町長に提出した。町内の人口減少やコロナ禍などによる企業の業績低迷を踏まえ、移住定住促進や地元企業への支援を強く求めた。

   要望は4分類10項目。分類は(1)まちづくりの推進および定住人口の拡大と交流人口の増加に向けた対応強化(2)にぎわい創出による地域活性化に向けた支援強化(3)小規模事業者の活性化・生産性向上に向けた支援の充実・強化(4)社会資本整備の充実および公共事業・公共投資の拡充強化。

   人口増加に向けた(1)の項目は▽子育て世帯を中心とした妊娠・出産期、子育て期の家庭への助成充実▽公園、遊具などの整備▽地域活性化に貢献している文化芸術団体や実施事業に対する連携、協働、支援。

   地元企業の倒産、廃業予防に着眼した(4)の項目は▽固定資産税や上下水道料相当額の助成▽公共事業予算枠の確保と平準化、地元企業への優先発注と専門性の高い分野での分離発注推進▽町民が町内の建設業者を利用して住宅などをリフォーム時工事費の一部を助成する制度の予算化。

   このほか(2)で「屋根のない博物館通り」がある白老駅南地区の美化や計画的整備など、(3)で町内に本店を置く中小・小規模企業の受注機会の増大などを求めている。

   熊谷会長ら役員が町役場を訪れ、戸田町長に要望書を手渡した。熊谷会長は「少子化が進む町の将来を考えると、町と企業と町民が一丸となって子どもを産み育てられる環境づくりを実現しなければ大変なことになる」と危機感を募らせ、「みんなで真剣に取り組むことが重要だ」と要望を予算編成に生かすよう訴えた。

   戸田町長は「コロナ禍で経済が大きな打撃を受けているのは確か。商工関係者を含む町民の声を聞き、町として支援をしていきたい」と述べた。

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