白老町の萩野小学校(田村雅嘉校長)は7日、総合学習の一環で、5年生を対象に認知症サポーター養成講座を開き、児童らが認知症に理解を深めた。
社会福祉の重要性を学んでもらうため、2017年から続ける取り組み。
町高齢者介護課職員で社会福祉士の長野元博さん(45)が、5年生13人を前にして認知症の症状や交流の仕方を伝えた。認知症について、高齢になるほど患う可能性が高くなると説明。「時間や月日、場所、人が分からなくなり、記憶や判断、理解力が低下する症状が出る」と話した。認知症の人を手助けしたり優しく接したりすることは、症状の緩和や改善につながるとし、まち全体で支える大切さも強調した。
授業後に認知症サポーターのカードを受け取った上田尋士君(11)は、「認知症の人は知り合いにいないが、見掛けることがあったら学びを生かして声を掛け、助けてあげたい」と話していた。
白老町の高齢化率(全人口に占める65歳以上の割合)は今年7月末時点で46・5%。全国平均の29・1%(昨年9月時点)を大きく上回っている。町の認知症サポーターの数は今年12月7日時点で2252人。