安全運転呼び掛け 老人クラブ友の会 しめ縄飾り配る あびらD51

安全運転呼び掛け 老人クラブ友の会 しめ縄飾り配る あびらD51
買い物客に手作りしたしめ縄の飾りを配る高齢者

 今月に入って死亡交通事故が発生した安平町で8日、町交通安全推進委員会(会長・及川秀一郎安平町長)や老人クラブ友の会による年末の交通安全啓発活動が同町追分地区の道の駅「あびらD51(デゴイチ)ステーション」で行われた。雪の降る寒空の下、クラブ員が手作りしたしめ縄の飾りを配ってドライバーに安全運転を呼び掛けた。

   町内では、10月末に交通死亡事故ゼロ1000日を達成したが、3日に早来新栄の国道で軽トラックとトラックが正面衝突する事故が発生。軽トラックを運転していた男性が死亡し、関係者は気を引き締めている。

   この日は、苫小牧署や町交通安全協会の関係者らを含む約30人が参加。しめ縄のほか、ポケットティッシュと「交通安全!思いやりと譲り合い」と記したミニチラシを訪れたドライバーらに渡し、啓発した。

   しめ縄は、追分地区で活動する同クラブが1990年の旧追分町時代から毎年、年末に向けて手作りしている。今年は11月下旬の2日間、会員が集まって直径15センチほどの輪に手編みしたものを150個制作した。

   啓発活動は新型コロナウイルス感染拡大の影響で昨年、一昨年と中止したため、同クラブでは3年ぶりの実施。横井久子会長は「高齢の方がだんだんと外に出て来られなくなり、これまで通りの活動ができるか心配したが、しめ縄作りも含めて無事に実施でき、ホッとしている」と表情を和らげ、ドライバーに向けて「気を付けて運転してほしい」と話していた。

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