町立国保病院資金 不足1億5千万円 白老町議会 定例会12月会議

町立国保病院資金 不足1億5千万円 白老町議会 定例会12月会議

 白老町議会定例会12月会議が13日に開会した。会期は16日までの4日間で19日に予備日を設ける。町の提出議案は2022年度一般会計補正予算案など14件。一般質問は13日からの3日間で、議員8人が登壇し虐待防止やまちづくりに関する12項目で町の姿勢を問う。

   町立国保病院の経営状況について質問した大渕紀夫氏への答弁で、町は1億5000万円の資金不足が発生する見通しを明らかにした。コロナ禍による入院患者の減少などが理由で、収支改善に向けて今定例会に一般会計から8000万円を繰り入れる病院事業会計補正予算案を提出、今年度末までに追加繰り入れが必要とした。

   前田博之氏は来春の道議選出馬を決めた戸田安彦町長に11年間の総括を求め、戸田町長は「まだ厳しいが(1期目の着任時より)財政再建が進んだ。ウポポイ(民族共生象徴空間)の開設も大きい」と振り返った。リーダーシップの在り方を問われ、「和を大事に組織力を高めていくのが私の考え。中身は濃かった」と述べた。

   高齢者などへの虐待防止を推進する方策を質問した森達也氏には、古俣博之副町長は町立国保病院併設の介護老人保健施設「きたこぶし」で発生した虐待問題にも触れ「高齢者・障害者・児童を含め全ての虐待をなくすため十分調査、勉強し、関係者間で意識共有をしていく」と述べた。

   また行政報告で戸田町長は、白老観光協会が観光地域づくり法人(DMO)として観光庁に登録されたことについて「地域の稼ぐ力を引き出し、持続可能な観光地域づくりのかじ取り役として活躍を期待する」とし、町も連携して取り組む考えを示した。

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