むかわ町の穂別中学校(三品秀行校長)で12日、町内で働く人をパネリストに迎えたインタビューフォーラムが開かれた。
同校がキャリア教育の一環で企画したフォーラムのパネリストを務めたのは、町の放課後子ども教室コーディネーター三上誉人さん(34)、飲食店経営の萬真理絵さん(34)、同校養護教諭の五十嵐優菜さん(25)の3人。
三上さんは「わが子が楽しく成長できる環境をつくりたかった」と今の仕事を始めた動機に触れ、「ゼロを1にすること、1を100にすることがやりがい」と述べた。萬さんは「お客さんの反応をじかに感じることができるし、いろんな方とお話ができる」と仕事の楽しさを紹介。「現状に満足せず、成長と進化を続けていきたい」と意気込みを語った。
五十嵐教諭は「高校時代に保健室登校の友達と話した経験が、養護教諭を目指すきっかけになった」と振り返り、「保健室に来る子は体も含め、どこか元気がないことが多い。少しでも保健室以外の場所で元気になれるように心掛けている」と話した。
また、中学生が今できることとして、三上さんは「自己肯定と自己否定のバランスが大事。自分の良いところはもちろん、駄目な部分も見詰めて」と呼び掛け、萬さんは「やりたいこと、興味があることに挑戦するのが大事。学生時代の勉強は可能性と選択肢を広げることにつながる」と語り掛けた。
五十嵐教諭は「なりたい自分になるために、何でもやってみてほしい。そこで駄目だったら、次を探そうくらいの気持ちでいい」とアドバイスした。
パネリストの意見を踏まえ、生徒らはグループで意見交換。3年の佐藤永羽さん(15)は「いろんなことをしている人がいて、世の中は広いなと感じた。まだはっきりとした将来の夢はないけれど、パソコンを触るような仕事をしたい」と話していた。