東京都内などで活動する音楽バンド「THE CRICKETS(クリケッツ)」と厚真町出身のシンガー・ソングライター小寺聖夏さん(26)によるライブイベントが13日夜、町総合福祉センターで開かれた。パワフルな歌声と迫力満点の演奏で年末の厚真を活気づけた。
バンドメンバーの丹野義昭さんが、かつて小寺さんのボイストレーニングの講師だったことや、デビューアルバム「声が出る限り」をプロデュースしたことなどがきっかけで厚真町でのライブが実現した。
クリケッツはオリジナル曲をはじめ、財津和夫さんの「サボテンの花」やチューリップの「青春の影」「心の旅」など名曲を熱唱。途中から登場した小寺さんは自身のアルバムの中から「Grasp」「声が出る限り」を届けたほか、胆振東部地震で被災した古里のために手掛けた復興ソング「羽」を歌った。さらに来年1月にリリースする新曲「Honey Moon」も初めて披露し、来場者を元気づけた。
アンコールでは、アイドルグループ・AKB48の「恋するフォーチュンクッキー」を、ゲスト出演した地元の和太鼓団体「厚真郷芸保存会」らを加え、出演者全員で踊りながら歌い上げた。会場は最高潮となり、明るい雰囲気に包まれた。