白老町への2022年度上半期(4~9月)の観光入り込み客数は、町のまとめによると129万7113人で、前年度同期比で35万976人、37・1%増えた。宿泊客、日帰り客とも増えており、上半期に120万人を超えたのは23年ぶり。町産業経済課の担当者は「新型コロナウイルスの影響も落ち着き、町内外からの観光客が回復傾向にある」と分析している。
宿泊客は、前年度同期比で2万5946人増の5万5814人。日帰り客は、同32万5030人増の124万1299人で、全体的に増加推移となった。担当者は、感染症の影響が落ち着いたほか、民族共生象徴空間(ウポポイ)でのイベントや白老港のしらおいチェプ祭(9月)の復活、各施設の通常営業再開、アフターコロナにおける誘客施策の実施も増加理由に挙げている。
地区別の入り込みでは、虎杖浜温泉地区が4万3652増の40万6205人、白老地区が30万7324人増の89万908人。
このうち虎杖浜温泉地区では、ホテル・旅館・民泊での宿泊が、民泊の開業や既存施設の通常営業、湯治の利用増などにより7858人増の3万3716人、飲食店・土産店の利用が2万5016人増の19万7248人と軒並み増えた。白老地区でも、ホテル・旅館の宿泊が、旅館の開業などにより1万8088人増の2万2098人、飲食店・土産店の利用も11万5125人増の55万8509人となった。
アウトドアなどの需要は、来訪客が各施設に分散したことで5710人減り3万5646人となった。