2022年度雪上安全法講習会が17日、安平町追分地区の安平山スキー場で開かれた。同スキー場のスタッフ17人が心肺蘇生法やスキー場での事故などを想定した応急手当ての知識、技術を学んだ。
講師は、苫小牧スキーパトロール赤十字奉仕団の村上恵也事務局長。自動体外式除細動器(AED)を使った心肺蘇生法をはじめ、ゲレンデにおける傷病者のスキー板の外し方やブーツの脱がせ方、三角巾を用いた応急処置について、実際に体験してもらうなどしながら指導した。
また「新型コロナウイルスに感染しないためのマニュアルが救助法に盛り込まれ、AEDも一般の人が簡単、かつ確実に使えるようにメーカーが改良してきている」と説明した。
講習会は、スタッフがスキー場オープン前に応急処置法を身に付けることで、来場者が安心してスキーを楽しめるよう、毎年この時期に実施。スタッフの高村栄治さん(70)は「事故自体はそんなに多くないが、忘れてしまうこともあるので講習があるのはありがたい。新たに知ることもあって『なるほど』と思った」と話していた。