冬ウポポイ第2弾 「狩猟」テーマに 来月7~9日  白老

8日に100食限定で無料配布するチマカムとユクカムまん

 白老町のアイヌ文化発信拠点・民族共生象徴空間(ウポポイ)は来年1月7日から9日まで、イラマンテ(狩猟)をテーマとした「とっておきの冬ウポポイ」第2弾をスタートさせる。「いのちへの感謝~極寒の冬を生きる知恵と技にふれる」を副題に、ハンターによるトークショーやシカ肉を使った料理の無料提供、各種の体験、実演を盛りだくさん用意。見る、聞く、触れる、味わうプログラムを展開する。

   7日は午前11時と午後3時半から、敷地内のシノッチセ(遊びの家)でカケス取りの疑似体験、午後0時半から体験学習館でシカ笛づくり(有料)を行う。

   7、8日は午前11時半と午後2時半から、ポロチセ(大きなかやぶきの伝統家屋)で帯広カムイトウウポポ保存会会長、酒井奈々子さんの口承文芸特別実演を予定している。

   8日は午前10時45分から、芝生広場でチマカム(シカ肉の串焼き)、午後2時45分からユクカム(シカ肉)まんをエント茶(シソ科植物・ナギナタコウジュのお茶)と一緒に無料配布する。各100人で当日45分前に体験学習館で整理券を配布する。

   9日は午前11時半から、体験交流ホールで物語性のある演出をして伝統儀礼イヨマンテの精神を伝える舞台「イノミ―アイヌの祈り・歌・踊り」を行う。午後3時半からはポロチセで釧路管内白糠町出身の天内重樹さんと門別町(現日高町)出身の門別徳司さんのハンター2人によるトークも予定している。

   また、7~9日はシカ皮の衣服の試着体験やペーパークラフトのプレゼントも行う予定。広報担当者は「狩猟をテーマにする企画はウポポイ開設以来初。特別な3日間を楽しんで」と呼び掛ける。各プログラムの詳細はウポポイのホームページに掲載している。

   アドレスは、https://ainu-upopoy.jp/

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