安平町早来地区で今春開校する小中一貫の義務教育学校「早来学園」の校舎が完成し、町内外から注目を浴びている。昨年末の内覧会には町民だけではなく、町外からも来訪があるなど多くの関心が「新しい学校」に向けられている。
早来学園の校舎は、2018年9月に発生した胆振東部地震で建物が大きく損壊した早来中学校の再建に伴うもので、老朽化した早来小学校も含めた小中一体型の校舎として昨年10月末に完成した。大部分が鉄骨2階建てで、延べ床面積は約7090平方メートル。工費は約31億円。
昨年12月には、早来地区の小中学校4校の閉校、統合によって今春から通学することになる安平、遠浅両小学校の児童、教職員らが校舎を見学。同25日には内覧会が開催され、町内外から約580人が足を運んだ。町内に住む女性は「ドアはあるけれど、閉め切った感じではなく、今までとは違った新しい感覚」と目を見張った。現在、仮設校舎で学校生活を送る早来中1年の小泉渉さん(13)は「広いし、今までと違ったデザインがすごい。きれいに長く使えたら」と話していた。内覧会に合わせて厚真町や空知管内長沼町、遠くは鹿児島県から来校し、校舎を見て回った。
町教育委員会によると、早来小、早来中の児童生徒が16日の3学期から利用を開始する。また早来学園開校前の2月には、安平、遠浅の両小学校を含む3小学校合同の一日体験登校を計画しているという。