小中学生を対象とした冬休み地熱エネルギー体験会「地熱発電を体験しよう!」が13日、白老町コミュニティセンターで開かれた。白老町と道銀地域総合研究所(札幌市)の主催。
体験会では独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の職員が、沸騰した湯の蒸気を地熱資源に見立てた模型などを使って地熱発電の仕組みを解説したり、手回しによる発電で手にかかる負荷の感覚を体験してもらったりした。訪れた児童は職員の解説に熱心に耳を傾けていた。
白老町は各地に温泉が湧くなど豊富な地熱資源があるとみられている。町と同研究所は2020年10月、経済産業省の「地熱発電の資源量調査・理解促進事業費補助金」に共同申請し、採択された。今回も同補助金を活用して催された。
地熱発電は国内の地下の熱を使うため、エネルギーの輸入に頼ることもなく、太陽光や風力など天候や時間帯に左右されることもないなど脱炭素化に向けた再生可能エネルギーとして注目されている。
町産業経済課の担当者は「今後も機会をみながら地熱発電をはじめとした再生可能エネルギーに関する普及啓発活動を進めていけたら」と話していた。