白老町の地域おこし協力隊員で、同町大町の空き家を活用し観光・地域振興の活動拠点づくりを進める羽地夕夏さん(24)と安田裕太郎さん(27)は14日、弁当やコーヒーを味わいながら過ごせる「ひぐらしブックカフェ」を同拠点で開いた。
2人は協力隊員の観光振興担当。羽地さんは町内外で移動文庫活動を展開。安田さんは野草を使った民泊や商品開発などを手掛けている。
複数業態の店を同じ場所で開く「お店のハウスシェア」構想を実現しようと意気投合。2025年以降の本格始動に向けて準備を進めている。
催しは、同拠点で手掛ける最初の企画。羽地さんが選書した約1000冊の中からお気に入りを手に取って読んだり、気に入れば買ってもらうスペースとした。町内のカフェ2店や町外の複数店舗が協力し、コーヒーや弁当、花などを提供した。同様の催しを2月18日にも開き、構想の魅力や活動の意義などを伝えていく考え。
安田さんは「本屋やギャラリーなど文化発信の拠点にしていけたら」、羽地さんは「町の内外をつなぐ楽しい交流の場にしたい」とそれぞれ意気込んでいる。