人との関わり語る 養育里親の古屋さん講演 全校道徳

人との関わり語る 養育里親の古屋さん講演 全校道徳
古屋さんの話にじっと耳を傾ける生徒たち

 安平町の早来中学校は16日、胆振東部地震から再建を果たした新校舎の供用開始の記念を兼ね、全校道徳の授業を実施した。養育里親として白老町で25人以上の子どもたちを受け入れてきた古屋良一さん(65)を講師に迎え、人との関わりの大切さを学んだ。

   古屋さんは里親の経験を基に、ほぼ毎日ある子育ての大変さや、それを上回る充実感について語った。また、自身の失敗談から「ピンチはチャンスの最上段。視点を変えることで捉え方が変わったりもする」と説いた。

   白老白翔中学校のゲストティーチャーや日本笑い学会講師も務める古屋さんは「世の中には(病気などで)生きたくても生きられない人がいる」と語り掛け、「当たり前の日々は奇跡の連続。元気でいられることに感謝し、これからの学校生活を過ごして」とエールを送った。

   3年生の中村紬さん(14)は生徒を代表して「これからの人生について、より深く考えるきっかけになった。きょうより明日という気持ちで前向きに生きたい」と謝辞を述べた。

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