白老町の特産品、白老牛をモチーフにした新たな観光誘導キャラクター「ウェちゃん」が21日、白老駅北観光インフォメーションセンター「ポロトミンタラ」=町若草町=に登場し、町民らの注目を集めている。一緒に記念撮影した画像をSNS(インターネット交流サイト)に投稿すると、特産品をプレゼントするキャンペーンも展開している。
地域おこし協力隊員で、白老観光協会に勤務する中国・黒竜江省出身の鄭延雪(てい・えんせつ)さん(34)が考案、デザインした。
白老牛を「牛の妖精」に見立て、町内に咲くサクラをイメージして体をさくら色にした。町の特産品シイタケを帽子のように頭に載せ、耳にたらこの形のイヤリングをしている”おしゃれさん”。卵の看板を持ち、「私は『ウェちゃん』です」と書かれたたすきを肩に掛けている。
名前は、英語の「ウエルカム(ようこそ)」とアイヌ語の「シネウェ(訪問する)」にあやかり、「白老にお越しいただきありがとうございます」という感謝を込めた。
口に手を添えているのは「お客さまが大好きで、おもてなししたいけど、恥ずかしがり屋なので」と鄭さん。町内に観光客を呼び込む役目を果たしていくことを期待している。
キャラクター人形は昨年9月に札幌の制作業者に依頼し、12月に完成した。約120センチで、センター前に設置して間もなく、町日の出町の公務員佐野正樹さん(34)が3人家族で訪れ、記念撮影した。「とてもかわいいですね」と笑顔を見せていた。
町観光協会では同日、「ウェちゃん」と写真撮影し、会員制交流サイト「フェイスブック」、写真投稿サイト「インスタグラム」や「ツイッター」といったSNSに画像を投稿すると、町の特産品が当たるプレゼントキャンペーンを始めた。投稿時に「#白老」「#白老観光」「#白老特産品」のハッシュタグを付ける。
投稿画面をポロトミンタラのレジスタッフに見せると、ハンバーグやたらこ、海産品、菓子などの特産品が当たるくじを引ける。プレゼント総額は3万円で、先着30人。なくなり次第終了する。